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『奥様は、取り扱い注意』は綾瀬はるか本格アクションありの痛快・爽快ドラマ

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綾瀬はるか主演の日本テレビ系ドラマ「奥様は、取り扱い注意」が好評だ。これまで綾瀬の主演ドラマと言えば、視聴率が好調だったものや不振だったものがあるが、今作は綾瀬の魅力がよく引き出されている。

「奥様は、取り扱い注意」は、綾瀬が演じる新米主婦の菜美を中心に、お隣同士の主婦3人組が遭遇するトラブル・事件や夫婦の問題などが展開されている。何故かカツアゲや誘拐などの物騒な事件が身近で起きるという漫画チックな展開ではある。それでも、事件がなければ、妻の話をまともに聞いてくれない夫など、特段珍しくもない家庭問題トピックだけになるから持たない。

登場人物が魅力的

菜美のキャラ設定は面白く、それを綾瀬が演じて最大限の魅力を発揮してくれている。新婚の夫役を演じるのは西島秀俊で、穏やかな幸せを手にするためにセレブ合コンでゲットした、しかも一目惚れしたIT企業の経営者だ。

ということで、菜美は高級住宅街に住むセレブ妻だが、ワケありの人生を歩んできているという、ミステリアスな部分もある。天涯孤独で養護施設で育ち、特殊工作員の過去もあるらしい。正義感が超強く、かなり本格的なアクションシーンもこなせる。菜美が悪者たちを次々となぎ倒していくシーンは、勧善懲悪で漫画チックではあるが痛快だ。

ご近所の主婦友達を演じているのが広末涼子と本田翼という華やかさで、綾瀬と3人並ぶと美人3人のオーラが凄い。ベテラン女優の広末の安定感はさすがだ。大学卒業と同時に就職もせずに結婚した大学教授の夫に、“籠の鳥”のような生活を強いられているという設定は、若干時代錯誤には思える。それでも、その夫役の石黒賢はいかにもそういうタイプの夫を演じていて、そんな夫の妻は息苦しいのもよく分かる気がしてくる。

本田翼は、文句なく可愛らしい主婦を演じている。まさかのウザい姑と同居で辛い思いをしているから、演技力云々よりも、とにかく視聴者的には同情しやすい存在になっているのではないだろうか。また、本田翼の男性ファンにはたまらない可愛さがにじみ出ている。

毎回“難事件”を解決して爽快

もちろん、豪華キャストが魅力溢れる演技をしても、毎回起きるご近所の事件やトラブルに視聴者が慣らされてくれば、中だるみ状態になって視聴率が下る可能性もあるだろう。しかし、そうならないために、まさかの殺人事件が勃発する。また、仲良し3人組であるはずが、広末演じる主婦のがんの疑いが晴れて3人で喜ぶシーンの時に、友情のピークだった、というナレーションが入っていた。

日テレ系の水曜22時の枠は、前クールは高畑充希主演の「過保護のカホコ」で、ドラマを観る習慣が身に付いている女性視聴者が結構いる時間帯になっているのかもしれない。その意味では、「奥様は、取り扱い注意」は、題材的には女性視聴者の共感が得やすいドラマを上手く持って来たように思われる。

綾瀬演じる菜美が、本格アクションシーンを経て悪者をやっつけ、視聴者としては痛快・爽快に毎回ドラマを観終えることができると期待したい。


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