フィギュアスケート

フィギュア世界ジュニア選手権で山下真瑚は3位、女子4回転時代の幕開け

2018年3月12日

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フィギュアスケートの世界ジュニア選手権がブルガリアのソフィアで、現地の3月7~10日に開催され、日本勢の最高は女子シングルの山下真瑚選手(15、グランプリ東海クラブ)で、合計195.17点をマークして3位となった。

女子シングルで優勝したのはロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ(トルソワ)選手(13)で、女子史上初めて4回転ジャンプを2度成功させ、合計で世界ジュニア女子歴代最高の225.52点を叩き出した。女子の公式戦での4回転ジャンプの成功は、2002年の安藤美姫さんの4回転サルコウ以来だった。

2位もロシアのアリョーナ・コストルナヤ選手(14)で、合計207.39点だった。この2人は平昌五輪でワンツー・フィニッシュとなったアリーナ・ザギトワおよびエフゲニア・メドベージェワの両選手と同じエテリ・トゥトビレーゼ女史の門下生だ。

日本の横井ゆは菜選手(愛知・中京大中京高)は合計184.78点で6位だった。また、紀平梨花選手(関大KFSC)は、フリーでの2度のトリプルアクセルがシングルアクセルになり、ショートとフリーで転倒もあって、合計175.25点で8位だった。女子の来季の3枠は確保できた。

男子シングルでは、須本光希選手(17、浪速中・高スケート部)は総合199.51点で9位、三宅星南(せな)選手(15、岡山理大附高校)は174.66点で18位だった。現在日本の男子シングルは羽生結弦・宇野昌磨という世界のトップ選手を擁していて、4年後の北京五輪は心配ないが、次の世代のスターはまだ出現していないようだ。

なお、今回のフジテレビの編集後の放送では、個別のジャンプの予定と直後の出来栄え点を表示していて便利だった。

山下真瑚選手はノーミスで表彰台

平昌五輪男子銀メダリストの宇野昌磨選手と同じ山田満智子・樋口美穂子両コーチに師事する山下選手は、ショート・プログラムもフリー・スケーティングもノーミスで伸びやかに演じ切り、銅メダルの快挙を成し遂げた。

ショートの楽曲は「ボヘミアン・ラプソディー」で、山田・樋口両コーチが振付を担当した。冒頭のトリプルフリップ-トリプルトウループで出来栄え点が1.30点の加点、後半のトリプルルッツで1.60点の加点を獲得した。

ショートの得点は自己ベスト更新の66.79点(技術点38.59点、演技構成点28.20点)で、ショート3位発進だった。

フリーの楽曲は「蝶々夫人」で、やはり山田・樋口両コーチが振付を担当。トリプルルッツの3連続ジャンプ、トリプルサルコウ、後半のトリプルルッツの連続ジャンプの出来栄え点で1.30点の加点を得た。

フリーの得点は自己ベスト更新の128.38点(技術点70.27点、演技構成点58.11点)で、フリーは3位、総合でも自己ベスト更新の195.17点で3位だった。

アレクサンドラ・トゥルソワ選手は2度の4回転を成功させる

トゥルソワ選手はショートもフリーも高難度のプログラムを、ノーミスで演じ切った。

ショートの楽曲は「Big Spender」「Jumpin’ Jack」で、全てのジャンプを基礎点が1.1倍になる後半に配置した。トリプルフリップ-トリプルループの連続ジャンプで出来栄え点で1.70点の加点、トリプルルッツでも1.90点の加点を得た。

ショートの点数は72.03点(技術点42.49点、演技構成点29.54点)で、ショート1位発進だった。ただ、2017年12月のグランプリ・ファイナルで更新した自己ベストかつ世界ジュニア女子歴代最高の73.25点には及ばなかった。

フリーの楽曲はヴィヴァルディの「四季より『夏』」。冒頭の4回転サルコウは余裕で、2.00点の高い出来栄え点を獲得した。続く女子初の4回転トウループも着氷に成功し、0.57点の小幅な加点を得た。演技後半にはトリプルルッツ-トリプルループの難しい連続ジャンプで、出来栄え1.50点の加点を得た。

高難度のプログラムで、驚愕の技術点92.35点を稼ぎ、フリーの得点は自己ベスト更新かつ世界ジュニア女子歴代最高の153.49点(技術点92.35点、演技構成点61.14点)で1位、総合でも自己ベスト更新かつ世界ジュニア女子歴代最高の225.52点で1位だった。

女子で世界初の2度の4回転ジャンプの成功はとてつもなく凄い。だが、会見でのあどけない表情だけでなく、小柄で細身の体型も子供に見えるため、今後成長して女性特有の体型変化があってもずっと4回転ジャンプを跳び続けることができるかどうかは、未知数のようにも思える。

アリョーナ・コストルナヤ選手はジャンプは全て後半、表現力にも秀でる

コストルナヤ選手はショートもフリーもジャンプは全て基礎点が1.1倍になる後半に配置した。また、指先までバレリーナのように繊細で優美な動きで、表現力豊かな舞で魅せた。

ショートの使用楽曲は「アディオス・ノニーノ」。演技後半の最初のトリプルフリップ-トリプルトウループの連続ジャンプでは、出来栄え点で1.70点の加点を得た。続くトリプルルッツは、踏み切りエッジが不明瞭との判定になって、伸び悩んだ。

ショートの点数はジュニア・グランプリ・ファイナルでマークした自己ベストにあと0.02点の71.63点(技術点41.54点、演技構成点30.09点)で、2位発進だった。

「ステラのテーマ」を楽曲に用いたフリーでは、演技後半の最初のトリプルルッツで着氷が乱れて出来栄え点が1.10点の減点となった。それでも、その他のジャンプにはミスがなかった。また、表現力を問われる演技構成点ではトップだった。

フリーの得点は自己ベスト更新の135.76点(技術点73.65点、演技構成点62.11点)で、フリーは2位だった。総合でも自己ベスト更新の207.39点で2位だった。

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