フィギュアスケート

フィギュア世界選手権で宇野昌磨2位、友野一希5位、優勝はネイサン・チェン

2018年3月25日

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2018年フィギュアスケート世界選手権の男子シングルのフリー・スケーティングが3月24日にイタリア・ミラノで開催され、日本の宇野昌磨選手(20、トヨタ自動車)は総合273.77点で2位、初出場の友野一希選手(19、同志社大)は自己ベスト更新の256.11点で5位の快挙を達成した。田中刑事選手(23、倉敷芸術科学大学)は236.66点で13位だった。

上位2人の順位合計が13以下だったので、来年埼玉で開催の世界選手権の日本男子シングルの3枠が確保できた。

大会を制したのはフリーで驚異の4回転6回着氷を達成したアメリカのネイサン・チェン選手(18)で、総合で自己ベスト更新の321.40点をマークし、断トツ1位となった。3位はロシアのミハイル・コリヤダ選手(23)の272.32点だった。

宇野昌磨選手は最後まで諦めず闘い続けた

宇野選手は平昌五輪後に替えたスケート靴が合わず、右足甲の痛みを抱えたままの大会出場で、公式練習も十分できず本来の力が出せず苦戦したが、最後まで諦めずに滑り切った。

痛み止め注射を打って出場したショート・プログラムでは、プログラムの難度を落として4回転フリップを跳ばず、94.26点(技術点47.90点、演技構成点46.36点)で、ショート5位発進となっていた。フリーはイタリアの地でイタリア・オペラ「トゥーランドット」を演じた。

4回転ジャンプは4本を跳んだが、綺麗に着氷して出来栄え点で加点を得たのは、後半の4回転トウループ-ダブルトウループの出来栄え1.29点の加点のみだった。

残りの3本は転倒し、フリップと単独トループでは回転不足も取られて、出来栄えでいずれも最大レベルの4点の減点となり、転倒によるフリー全体からの減点も4点に達した。宇野選手本人は試合後に「調整不足」としか言わなかったが、足の状態が万全であればなかったであろうミスだったと思われる。

それでも宇野選手はリンクで1人で闘い続け、後半のラスト3本のジャンプは全て連続ジャンプにした。トリプルアクセルは単独では綺麗に着氷できず出来栄え1.14点の減点となったが、トリプルアクセルの3連続ジャンプでは1.86点の加点を得た。演技終了時には涙ぐんでいた。

フリーの得点は179.51点(技術点94.65点、演技構成点88.86点、減点4.00点)で、フリーは2位、総合でも273.77点で2位だった。

友野一希選手は自分の力を最大限出しニューヒーローに

友野一希選手は今季がシニアデビューだった。ショートでは、4回転サルコウを無事着氷し、全体的に特にミスはなかったものの、出来栄え点加点が伸び悩み、自己ベスト更新の82.61点(技術点46.07点、演技構成点36.54点)ながら、世界レベルの戦いでショート11位発進となっていた。

「ウェストサイドストーリー」を楽曲使用したフリーでは、冒頭の4回転サルコウ-ダブルトウループが何とか着氷できたものの態勢が崩れて出来栄え点で1.20点の減点となったが、それ以外は全ての要素で出来栄え加点を獲得した。

単独の4回転サルコウでは出来栄えで1.29点、トリプルアクセルの連続ジャンプでは1.71点の加点を得た。

フリーの得点は自己ベスト更新の173.50点(技術点94.40点、演技構成点79.10点)で、フリーだけの順位では3位と大健闘し、総合では自己ベスト更新の256.11点で5位だった。

友野選手は試合の演技よりもその後のインタビューのほうが緊張したそうで、「失うものはないので」と自ら振り返っていたように、プレッシャーに潰されずに、思い切った演技で最大限の力が出せた。

ネットでは、友野選手がミラノの大聖堂の前でひょうきん・おちゃめなポーズをとっているインスタグラムの写真も可愛いと注目された。

ネイサン・チェン選手が前人未踏の4回転6回

平昌五輪のリベンジに燃えるネイサン・チェン選手が、フリーで前人未踏の4回転ジャンプ6回着氷という凄い演技を見せた。

ショートでは荒削りながらも4回転ルッツとフリップを無事着氷させて、101.94点(技術点57.51点、演技構成点44.43点)で首位発進だった。フリーでは「Mao’s Last Dancer」「春の祭典」を楽曲使用した。

4回転ジャンプを6本跳んで全て着氷に成功したのみならず、そのうちルッツ、単独と連続のフリップ、後半の単独のトウループでは、それぞれ高い出来栄え点加点を得た。冒頭の大技の4回転ルッツでは余裕すら見せて、2.14点という高い出来栄え加点を獲得した。

後半の4回転トウループ-トリプルトウループの連続ジャンプと4回転サルコウでは、着氷が乱れて出来栄え減点となったが、大した影響はない。

アメリカに渡った自分の両親の人生に重なる楽曲のプログラムとみなされており、表現力を問われる演技構成点でもトップとなり、フリーの得点は自己ベスト更新の219.46点(技術点127.62点、演技構成点91.84点)でフリー断トツ1位、総合でも自己ベスト更新の321.40点で断トツ1位だった。

ちなみに、羽生結弦選手が持つ世界歴代最高スコアは、ショートが112.72点、フリーが223.20点、総合が330.43点だ。チェン選手はフリーと総合で羽生選手に次ぐ世界歴代2位の高得点をマークした。

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