フィギュアスケート

GPシリーズ フィンランド大会で羽生結弦が別次元の凄さで優勝、坂本花織3位

2018年11月5日

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フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦のフィンランド大会(2018年11月2日~4日、ヘルシンキ)の男子シングルで、ソチ・平昌五輪2連覇の羽生結弦選手(23)が、ショート・プログラムはルール改正後の世界最高の106.69点、フリー・スケーティングは世界最高の190.43点で、合計で世界最高の297.12点で圧勝した。

2位はチェコのミハル・ブレジナ選手(28)の257.98点、3位は韓国のチャ・ジュンファン(車俊煥)選手(17)の243.19点だった。田中刑事選手(23)は206.82点で8位だった。

女子シングルでは、平昌五輪金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手(16)が合計215.29点で優勝した。2位もロシアのスタニスラヴァ・コンスタンティノヴァ選手(18)の197.57点だった。

ショート7位と出遅れた平昌五輪6位の坂本花織選手(18)は、フリーでは完璧に近い会心の演技で意地を見せてフリー2位に浮上し、197.42点で3位と、ファイナルへの望みを維持した。ショート2位の白岩優奈選手(16)は合計191.46点で4位だった。本郷理華選手(22)は合計156.59点で10位だった。

一方、国内では、西日本選手権で高橋大輔選手(32)が合計244.67点で優勝し、12月の全日本選手権出場を決めた。

羽生結弦選手は別次元の凄さで圧倒

羽生選手はショートでは、憧れのジョニー・ウィアの2004~2006年フリー使用曲のプログラム「秋によせて」(振付:ジェフリー・バトル)を演じ、他の選手とは別次元の強さを見せた。

冒頭の4回転サルコウはインサイド・イーグルからスッと跳び上がり、お手本のような美しく素晴らしいジャンプで、着氷後は何もなかったかのように直ぐに舞い始め、出来栄え点に4.30点もの大きな加点が付いた。

続くトリプルアクセルは、解説の織田信成氏の説明によるとツイズル(Twizzle)からの難しい入り方で、少し前のめりに見えたが、難なく2.29点の出来栄え加点を獲得した。さらに、4回転トウループ-トリプルトウループの連続ジャンプでは1.36点の加点を得た。

演技終了前から圧巻の演技に観客は総立ちとなってきて、歓声で羽生選手が音楽が聴こえなくなるのではないかと心配になるほどだった。

ショートの得点はルール改正後の世界最高の106.69点(技術点59.09点、演技構成点47.60点)で、高得点に羽生選手は驚いたような表情を見せた。2位のブレジナ選手の93.31点に大差をつけての、断トツのショート1位発進だった。

フリーでは前人未踏の4T+3A+SEQを着氷

フリーでは、もう1人の憧れのロシアのエフゲニー・プルシェンコが2003~2004年シーズンのフリーで使用していた「ニジンスキーに捧ぐ」というプログラムをモチーフにアレンジした「Origin」と題するプログラムを演じた。黒をベースにした衣装で、これまでの羽生選手とは違うワイルドな印象もある。

冒頭の4回転ループは回転不足で、着氷時によろめいたが堪え、出来栄え点で2.14点の減点となった。続く4回転サルコウは綺麗に成功させて、出来栄え3.74点の大きな加点を獲得した。

単独の4回転トウループは回転不足を取られて、出来栄え0.41点の小幅減点となった。

その直後に、4回転トウループにトリプルアクセルを付けた、前人未踏の4T+3A+SEQのジャンプ・シークエンスを着氷させたものの、若干もたついたせいか、出来栄え点は0.14点の小幅減点となった。SEQ(シークエンス)は連続ジャンプの間にターンなどが入るジャンプ・シークエンスで、両方のジャンプの基礎点合計の8割が基礎点になる。

この大技について、演技後のインタビューで羽生選手は「加点が付かなければ意味がない」と、淡々と語った。

フリーの得点はルール改正後の世界最高の190.43点(技術点98.01点、演技構成点92.42点)で、フリーも断トツ1位で、総合でも世界最高の297.12点で優勝した。

これまでグランプリシリーズ初戦で優勝できていなかったため、演技後のインタビューで羽生選手は「やっと初戦勝てたな」と喜んでおり、「足にもちょっと来てたんですけど、何とか闘い抜いた」と明かした。

坂本花織選手がショート7位からフリー大巻き返しで総合3位

アメリカ大会で2位となった坂本選手は、フィンランド大会のショートでは、グランプリ・ファイナル進出を意識して硬くなったようだ。「From My First Moment」のプログラムで、冒頭のトリプルフリップで転倒、トリプルループ-トリプルトウループの連続ジャンプでは2つとも回転不足を取られ、転倒もしていた。

ショートの得点は57.26点(技術点26.93点、演技構成点32.33点、減点2.00点)でショート7位発進という不本意なスタートになった。その中で敢えて明るい話題を挙げるとすれば、表現力が問われる演技構成点ではトップのザギトワ選手の35.77点に次ぐ32.33点だった。

この直後のインタビューで涙を見せた坂本選手は「フリーで完璧な演技をしなければならない」と決意を語っていた。

フリーでは「映画『ピアノレッスン』より」のプログラムを大きなミスなしに演じ切った。トリプルルッツで踏み切りエッジ違反を取られて0.44点の出来栄え小幅減点となったが、それ以外の全てのジャンプで出来栄え点に1点超の加点が付いた。

フリーの得点は140.16点(技術点74.96点、演技構成点67.20点)でフリーは2位で、総合では197.42点で、アメリカ大会での213.90点には及ばないものの3位と、表彰台に乗ることができた。他の選手の動向次第では、グランプリ・ファイナルに進める可能性が残っている。

放送予定

地上波では以下の放送予定となっている(日本時間)。

11月9日(金)16:05~NHK総合/BS1 GP日本大会 女子ショート(宮原知子ら出場)
11月9日(金)19:30~NHK総合/BS1 GP日本大会 男子ショート(宇野昌磨ら出場)
11月10日(土)16:10~NHK総合/BS1 GP日本大会 女子フリー(宮原知子ら出場)
11月10日(土)19:30~NHK総合/BS1 GP日本大会 男子フリー(宇野昌磨ら出場)
11月16日(金)20:00~テレ朝 GPロシア大会 男子ショート(羽生結弦ら出場)
11月17日(土)18:56~テレ朝 GPロシア大会 女子ショート/男子フリー(羽生結弦・樋口新葉ら出場)
11月18日(日)10:00~テレ朝 GPロシア大会 女子フリー(樋口新葉ら出場)
11月23日(金)26:20~テレ朝関東ローカル GPフランス大会 男女ショート(田中刑事・三原舞依・本田真凜・紀平梨花ら出場)
11月25日(日)10:00~テレ朝 GPフランス大会 男女フリー(田中刑事・三原舞依・本田真凜・紀平梨花ら出場)
12月7~10日 テレ朝(詳細未定) GPファイナル

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