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『六本木クラス』は期待が低かった分、面白くて引き込まれた、カギを握る平手友梨奈と香川照之

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リメイクで、原作をかなり忠実に再現―いいと思う。ありがとう、だ
香川照之の怪演、平手友梨奈が魅力を発揮できるかどうかが、今後の評判を左右

竹内涼真(29)主演のテレビ朝日系木曜ドラマ「六本木クラス」(木曜21:00)が2022年7月7日に放送開始となり、賛否で話題になっている。

初回の世帯視聴率は9.6%(ビデオリサーチ、関東地区)と、2ケタに僅かに届かなかったが、世代別視聴率は「F1」(女性20~34歳)と「M1」(男性20~34歳)が横並びトップだったから(スポニチアネックスの2022年7月8日9:00の配信記事)、テレビ局の重要課題である若年層の取り込みには、成功したのではないか。

そもそも、これだけ話題になっていること自体、初回はとりあえず成功したと考えていいと思う。

筆者は韓国版の原作「梨泰院クラス」を観ていて、リメイク版の「六本木クラス」にはほとんど期待していなかったが、いざ観てみたら面白くて引き込まれたので、次回以降も観るつもりだ。

リメイクで、原作をかなり忠実に再現―いいと思う。ありがとう、だ

韓国版の原作「梨泰院クラス」を観た時にも、現実離れしているなとか、大袈裟なんじゃないか、とか思う部分はあったが、それでもすごく面白くて、いっきに全話観た。

韓国版の原作「梨泰院クラス」は1回70分で全16話だったが、「六本木クラス」は54分(CMを除けば正味45分くらいか)で13回に凝縮しなければならないから、初回を観て、駆け足感はあった。

それでも、いろんなシーンで、原作・韓国版での同じシーンを思い出して、ああこのシーンあったな、と一人で盛り上がって、楽しかった。国が違えば社会文化や生活習慣も違うが、それでも沢山のシーンを原作に忠実に再現していた。ありがとう、と言いたい。

どうしても日本風に変えなければならなかったものもあった。看板メニューのキムチチゲは、唐揚げになった。

さらに、日本のコンプライアンスでNGだった未成年飲酒や未成年喫煙のシーンは、変更されていた。入院中の長屋ホールディングスの跡取りのドラ息子が雨の中、わざわざ病院の外にいたのは喫煙のためだったが、日本版では雑誌を読むためとされていたのだけは、かなり無理があった。

原作・韓国版で大人気となったGAHOの曲「START OVER (はじまり)」が、日本版では日本語歌詞になってカバーされていた。筆者は原曲が好きすぎるが、意味が分かるように日本語詞にするのは理解できる。

香川照之の怪演、平手友梨奈が魅力を発揮できるかどうかが、今後の評判を左右

原作・韓国版の主演のパク・ソジュンが凄すぎる名俳優だから、新役の竹内涼真が少々物足りなく見えるのは仕方ないし、竹内涼真はよくやっていると思う。

原作・韓国版の初恋の相手・スア役のイメージに、日本版の新木優子がピッタリだと思ったので、髪型に関しての外野の雑音は気にならない。

ドラ息子のせいで交通事故死してしまった、新の父親を演じた光石研は、素晴らしかった。

ドラ息子役は、原作・韓国版では独特のオーラがあったが、日本版の早乙女太一は全く違った、ふがいない印象になった。学校のシーンは?だったが、雨の中で竹内涼真演じる新に殴られる場面は良かった。

長屋ホールディングズの会長役を演じる香川照之が「半沢直樹」の大和田常務みたいに見えることに、アンチの批判が殺到しているようだ。だが、ただの老獪で嫌な会長とはまた違った悪役を、香川の名演技に期待したいと思う。

韓国版の原作を観ていた際には、敵対関係の店同士に勤務となった主人公のパク・セロイとスアの恋が実ってほしいと願っていたので、セロイの店の女マネージャーになったイソの横恋慕には、何だこの女は、と最初反感を覚えた。だが、ドラマが進んで行くうちに、ひたむきでしっかり者のイソの魅力に気づかされた。

日本版ではイソに相当する店員の役を平手友梨奈が演じる。筆者はこれまで平手の演技を見たことはないが、平手がドラマ内で魅力を感じさせるかどうかが、今後のドラマの評判や視聴率に大きく影響するだろう。



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