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紅白歌合戦で感動した歌手がいた反面、事務所力学での出演や口パク組の多さに幻滅

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2017年大晦日の「第68回NHK紅白歌合戦」の午後9時以降の第2部視聴率が39.4%で、歴代ワースト3位になったそうだ(ビデオリサーチ、関東地区)。前年の2016年は40.2%で、歴代最低は2015年の39.2%、ワースト2位は2004年の39.3%だったそうだ。

一方、紅白に出られなかった大御所演歌歌手(北島三郎、細川たかし、小林幸子)も登場した、裏番組のテレビ東京「年忘れにっぽんの歌」は8.4%と、同局の前年の(別番組だった)視聴率から倍以上になった。若者はネット配信番組も含め、選択肢が多様化した。

一方で、芸能事務所またはレコード会社の都合による世代交代で知らない演歌歌手が多くなり、従来の紅白視聴者だった高齢者の一部も、自分がよく知っていて見たかった有名歌手が出るテレ東番組に流れてしまった。

個人的には、今年の紅白は録画にして、後で興味ある歌手のところ以外は早送りで観ようかと思っていた。最大の理由は、演歌に元々関心がないのに、知らない演歌歌手が増えたことをはじめ、興味のない歌手が多かったからだった。

だが、結局ほぼ全部をリアルタイムで観ることになった。というのも、裏番組が今ひとつ興味をそそらなかったことに加え、紅白の総合司会の内村光良の喋りやギャグ演出が絶妙で、かなり引き込まれたことが大きかった。ウッチャンとは、これほど司会が上手な人だったのだ、と改めて思った。

出場歌手については、興味のない人たちが多かった反面、以下のアーティストたちの圧巻の歌唱力や素晴らしい楽曲に感動し、この人たちの生歌が聴けて本当に良かったと思えた。

特別企画:
安室奈美恵「Hero」

白組:
ゆず「栄光の架橋」
星野源「Family Song」

紅組:
Superfly「愛をこめて花束を」
高橋真梨子「for you」

ちなみに、瞬間最高視聴率は午後11時18分の安室奈美恵の歌唱シーンの48.4%だったそうだ。音楽の好みは人それぞれだから、演歌もロックも何でもごちゃまぜの音楽特番をずっと同じ集中力で観続けることは難しい。興味のない歌手の出番の時は、席を外して用事をこなしたり、スマホをいじったりして過ごすのが、常態化しつつある。

聴きごたえのある実力派歌手の歌が聴けて良かった一方で、口パクで出場している男性および女性のアーティストが何組もいたのは、相変わらず興ざめだった。とはいえ、視聴率が稼げる人たちと思うからこそ、NHKがキャスティングしたがるのは、理解できる。

歌が全く得意ではない人気者であれば、実力派で圧巻の歌唱力の人たちに混じって出演するのは、相当なプレッシャーに違いない。このため、本人たちとしては、今さら拙い生歌唱で集中砲火を浴びることなど、到底考えられなくなっているのだろう。

「歌合戦」なのに口パク組が多数いるバカバカしさ

だが、「歌合戦」なのに、歌わずに口パクする人たちが大勢いる「紅白歌合戦」って何なんだろう、バカバカしくないか、と思ってしまう。

伴奏するバンドがNHKホールでない別のスタジオにいるのも、口パクのカモフラージュのためとしか思えなくなってきた。ちゃんと演奏しているのか、CD音源を編集したものを流しているだけなのか、バンドの様子をワイプ画面に映して見せてもらいたいものだ。

口パクで非難を浴びるのを挽回しようと、そういう出演者はことさらハードなダンスを採り入れて、目いっぱいショーアップしたステージで惹きつけようとする。しかし、今回は無理が祟ったのか、欅坂46の本番ステージで過呼吸で倒れたメンバーが3人も出てしまった。

これはある意味、放送事故に匹敵するのではないか。「歌合戦」じゃない口パクの人たちが、視聴率稼ぎのために無理な演出をさせられて、事故に遭ってしまった、ということだと理解している。

そんな紅白が国民生活に必要不可欠だとは、全く思わない。マスコミ各社もそろそろ、紅白歌合戦だけ特別扱いして持ち上げる必要に乏しくなってきているのではないか。

だが、まるで談合でもしているように、民放各社は本気で紅白を潰せる裏番組を作る気もないようだ。結果的に、来年以降もずるずると「紅白歌合戦」は続くのだろう。




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