3月30日のテレビ朝日系の「関ジャニ∞のThe モーツァルト 音楽王No.1決定戦」では、「最強カラオケ王No.1決定戦」で5連覇の絶対王者として君臨してきた新妻聖子が、妊娠6カ月でトーナメント戦出場が困難な体調になったため、王者の地位を返還した。
筆者もそうだが、この番組で初めて新妻聖子という卓越した歌唱力の歌手・ミュージカル女優を知った視聴者も多かったに違いない。実際、今回カラオケ王として最後のステージに立った新妻の超高音の歌唱力は、圧巻というか超絶的で凄すぎた。
当然ながら、新妻が退いた後、誰が新たな王者になるのかが、大きな関心事となった。新妻がこの番組で勝ち抜いて知名度を大幅にアップさせたように、埋もれていた新たな優れた才能が発見されて全国的に知られて行くのは意義がある。
筆者としては、これまで何回も新妻に挑戦しては僅差で敗れ続けてきた、天才高校生ゴスペル・シンガーの鈴木瑛美子がそろそろ優勝させてもらえてもいいのではないか、というちょっとした親心的な感情を持って見ていた。
新たな王者はミュージカル界の新星・松原凛子
しかし、またしても鈴木瑛美子は、高校生活の締めくくりに出演した今回の決定戦で、僅差で涙を飲むことになってしまった。新しい王者は、ミュージカル界の新星・松原凛子だった。
松原は東京藝術大学卒のプロのソプラノ歌手で、葉加瀬太郎が「非の打ち所がないない」と絶賛していた通り、とにかく素晴らしかった。
クラシックの歌手はポップスのノリになると、途端にどんくさくなってリズム音痴に聞こえてくる人もいるが、松原はそんなことはなく、地声も裏声も美しくて、引出の幅の広さを感じさせた。
もちろん、単にクラシックの声楽家の技術や歌唱力を競うコンテストであれば、こういう番組としては成り立たないから、どうぞクラシックのコンクールに行ってやってください、というだけだ。
最後の鈴木と松原の決戦は、普通のカラオケ歌合戦番組とは異次元の、超絶技術の争いで、とにかく凄かった。また、課題曲にはドリカム、MISIA、小柳ゆきの楽曲も指定されていたが、改めて、元の歌を歌っていた歌手も凄い歌唱力の持ち主なのだとよく分かった。
鈴木瑛美子は家族とゴスペル・アルバム、ソロでカバー曲配信リリースを果たす
ところで、鈴木は家族と一緒にスギモト☆ファミリー&The Best Friends名義で、2017年12月にゴスペル・アルバム「喜びあふれる」をCDおよび配信でリリースしている。
また、ソロでは、2017年7月よりLINE RECORDSのレーベルで絢香の「みんな空の下」のカバーを配信している。この曲はAmazonプライム会員なら、追加料金なしで聴けるPrime Musicの対象曲だ。
さらに、3月23日にはLINE MUSIC限定で、20世紀のアメリカン・ポップス代表曲の1つの「Can’t take my eyes off of you(君の瞳に恋してる)」のカバーが配信開始となった。
*新妻聖子の主なCDおよび音楽配信
Amazon アーティストストア: 新妻聖子 (CD/音楽配信)
Amazon: アライブ/天地(あめつち)の声 通常盤 (新妻聖子) 2017/7/12
Amazon: SEIKO [CD] (新妻聖子) 2015/11/18
Amazon: SEIKO [アルバム配信] (新妻聖子) 2015/11/17
*鈴木瑛美子のCDおよび音楽配信
Amazon: 喜びあふれる[CD] (スギモト☆ファミリー&The Best Friends) 2017/12/6
Amazon: 喜びあふれる[アルバム配信] (スギモト☆ファミリー&The Best Friends) 2017/12/6
Amazon: みんな空の下[音楽配信] (鈴木瑛美子) 2017/7/27
*松原凛子の音楽配信
Amazon: デュエット《離れずにそばにいて》[音楽配信] (松原凛子×工藤和真) 2016/12/20