山下智久

山下智久主演NHKドラマ『正直不動産』が面白い、不動産業者の本音も

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不動産業者の本音がコメディータッチで描かれる
面白くて勉強にもなり、共感もできる、しっかりと作り込んだドラマ

2022年4月5日(火)より放送がスタートした山下智久主演のNHK総合のドラマ10「正直不動産」(火曜20:00~20:45)が面白い。

筆者は初回は観ていなかったが、ネット記事で大好評と知って、4月12日放送の第2話から観た。

ちなみに、視聴者の大反響を受けて、急遽第1話と第2話が再放送されることになった。第3話放送日の4月19日(火)午前2:11~2:56に第1話、午前2:56~3:41に第2話が再放送となる(18日(月)26:11~)。

不動産業者の本音がコメディータッチで描かれる

不動産業者の本音というか実態が描かれているところが、自分の過去の経験と結びついて、「あ~!」と合点が行くところと、山下が演じる永瀬財地が肝心なところで風が吹くと嘘がつけなくなって本音を言うしかなくなるコメディーなのが、とにかく面白い。

このドラマの原作は人気コミックだと知って、納得が行った。永瀬がとある地鎮祭で石碑を壊して以来、その祟りなのか、嘘をつこうとすると風が吹いて、嘘がつけない状態になってしまった。

第2話に出て来るエピソードで例を挙げると、賃貸申込みに時に不動産会社から要求される「預り金」のくだりが、典型的だ。

この「預り金」は、かつては「手付金」と呼ばれていたが、顧客が物件が他の顧客に取られないように押さえてもらうために、少額の現金を不動産業者に納めるものだ。その後成約できれば、必要な支払いの一部に充当されるが、顧客の都合でキャンセルすれば、少なくとも筆者の経験では、「預り金」は戻って来ない場合がほとんどだった。

今回のドラマの中で、永瀬は「預り金」の返還を要求する客に対し、「まっとうな不動産屋なら」返金される、との本音を漏らしていた。風が吹いて、うまくごまかすことができなかったからだ。

また、第2話に出ていた不動産売却の場合の「一般媒介」と「専任媒介」「専属専任媒介」の違いなどは、不動産に詳しくない一般顧客には、なかなか理解できず、不動産会社の担当者に勧められるまま決めてしまうことが多いのではないか。

ドラマの中では、永瀬は「一般媒介」を勧めていたが、永瀬が席を外した隙に、ライバルの営業マンがその顧客に「専任媒介」もしくは「専属専任媒介」を勧めて、さらにその顧客を横取りしていた。

一視聴者としては、専門用語の違いはよく分からないが、おそらく顧客重視ではなく業者重視のほうを、ライバル営業マンが顧客に持ち掛けて、上手く口説いたんだろうな、と思った。ライバル営業マンは一般媒介を「タダ働き」呼ばわりしていた。

ドラマ中に、セールストークのテクニックが明かされる場面もあった。相場より安いことをPRして、予算オーバーの顧客を丸め込む、という感じだ。

面白くて勉強にもなり、共感もできる、しっかりと作り込んだドラマ

このドラマは面白いだけでなく、不動産についての勉強にもなるし、営業担当サラリーマンの辛さみたいな部分も共感できるし、人情がクローズアップされる部分もある。しっかりと作り込んだドラマという印象だ。

山下は以前は王道イケメンで表情にやや乏しい印象があったが、今回はコミカルな役を好演していると思った。

もちろん、次回も観るつもりだ。




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