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・転機はバンドのベース・山口達也とボーカル・長瀬智也の脱退―主な存続理由は『ザ!鉄腕!DASH!』
・突然の国分太一のコンプラ違反・無期限活動休止で、沈黙のままTOKIO解散をスピード決定
・呆気ない終わり方―長瀬智也脱退前に解散コンサートをしておけばよかった
株式会社TOKIOが2025年6月25日(水)、公式サイトで同日をもってグループ「TOKIO」を解散すると発表した。
6月20日にコンプライアンス違反で国分太一の無期限活動休止を発表して、僅か5日で、31年に及んだTOKIOのグループ活動に終止符を打つ選択をした。
そうするしか仕方がないよね、と言わざるを得ない。でも、呆気なさすぎて、ファンは置いてけぼりになってしまった。せめて長瀬智也脱退直前に、解散コンサートをしていればよかったのに。
転機はバンドのベース・山口達也とボーカル・長瀬智也の脱退―主な存続理由は『ザ!鉄腕!DASH!』
TOKIOは1990年に国分太一、松岡昌宏、城嶋茂の3人で原形を結成し、その後メンバーが増えて、1994年9月21日にバンドとして「LOVE YOU ONLY」をリリースし、CDデビューを果たした。
ただ、バンドなのに、ヒット曲はほぼすべて他のアーティストからの提供曲で、自作曲のヒットにはなかなか恵まれず、メンバーはソロ活動を充実させて行った。
大きな転機となったのが、2018年4月25日に、ベース担当の山口達也が強制わいせつで書類送検されたと報じられたことだった。
5月2日に山口以外の4人が記者会見で、山口の脱退を発表したことだった。以後、ベースのサポート要員を雇うこともなく、TOKIOのバンド活動は途絶えてしまった。
さらに、2020年7月22日には、ボーカルの長瀬智也が翌2021年3月をもってTOKOを脱退し、ジャニーズ事務所を退所する、と発表された。
山口の脱退の際には、ベースをパフォーマンス披露時にだけ同じ事務所のベースが弾ける後輩に担当してもらえば、何とかなると思われたが、バンドの“顔”のボーカルの長瀬が抜けたことで、TOKIOのバンド活動はもはや継続不可能と思われた。
このタイミングでTOKIOを解散するという選択肢もあったと思われたが、残ったメンバーはそうはせず、ジャニーズグループの関連会社となる「株式会社TOKIO」を設立して、そこでグループ活動を継続すると発表した。
同社の当初の代表取締役は藤島ジュリー景子氏で、TOKIOのリーダーの城嶋茂は代表権のない取締役社長だった。
音楽活動こそなくなったが、TOKIOは日本テレビ系の人気長寿番組「ザ!鉄腕!DASH!」が好調で、東日本大震災後の福島を支援したことでも広く支持されていた。
突然の国分太一のコンプラ違反・無期限活動休止で、沈黙のままTOKIO解散をスピード決定
2025年6月20日に突然、日本テレビの福田博之社長が、国分太一の複数のコンプライアンス違反で記者会見し、日本テレビは国分の日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」の降板を発表した。
日本テレビは国分のコンプライアンス違反の内容をプライバシーを理由に明かさず、一部報道で番組の制作会社スタッフへの卑猥な動画や画像送付などのセクハラであろうと報じたが、真相は不明だ(2025年6月21日付「TOKIO国分太一がコンプラ違反で無期限活動休止、スタッフにセクハラと女性誌が報道」)。
株式会社TOKIOは国分の無期限活動休止を発表したが、やはりコンプライアンス違反の内容は明かさず、記者会見の予定もないとされた。
仕事先で個人的に謝罪をする城嶋や松岡についてのネットニュース記事が、痛々しかった。
そもそも、株式会社TOKIOには担当窓口スタッフがおらず、グループでエージェント契約しているSTARTO ENTERTAINMENTに対応を依頼していた。
国分が何をしたか明かさずに無期限謹慎となり、TOKIOも慌ただしく解散となったことで、中居正広の突然の女性トラブル発覚と無言のままの引退を想起させる。
国分は沢山の番組や広告の仕事に起用されていたから、違約金もかなりにのぼるのではないか。株式会社TOKIOは、当面はそういうネガティブな手続きに追われ、一巡したら廃業に向かうのだろうと推察される。
呆気ない終わり方―長瀬智也脱退前に解散コンサートをしておけばよかった
あっけない終わり方になってしまった。
ファンにとっては突然すぎて、極端な例えだと、成仏できない亡霊みたいな心境になるかもしれない。
今から思えば、長瀬智也が脱退・退所する直前に、ベース担当を事務所の後輩もしくはプロのサポートミュージシャンに依頼してでも、TOKIOの解散コンサートをしておけば、ファンも思い残すことがなく、救われたかもしれなかった。
比較して本当に申し訳ないが、嵐が誰1人欠けることなく、最後の感謝のコンサートツアーを開催して有終の美を飾って活動終了するのとは、大違いの悲しい結末になってしまった。
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