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・ジュリー氏から見たキンプリ分裂・3人の退所―グループの分断を図ったのは誰?力不足は何のこと?
・滝沢秀明の退所に驚いたというが…理由は分かっていたはず、辞めるとまで思っていなかっただけでは?
旧ジャニーズ事務所の2代目社長として君臨していた藤島ジュリー景子氏が、2025年7月18日に出版する告白本「ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間」(新潮社)の中の、2022年のKing & Princeの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の脱退発表や(退所は2023年5月)、2022年10月の滝沢秀明副社長の退所に関する部分が報じられ、ツッコミどころがあって、波紋を呼んでいる。
ジュリー氏から見たキンプリ分裂・3人の退所―グループの分断を図ったのは誰?力不足は何のこと?
藤島ジュリー景子氏が、2025年7月18日に出版する「ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間」(新潮社)は、もちろんジュリー氏が後世にも残る記録文書として出版する自身のインタビュー本だから、自身にとって都合のいい部分を都合のいいように述べるのは当然だ。真相は当事者たちにしか分からない。
激震となった2022年のKing & Prince(キンプリ)の平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の脱退発表については、ジュリー氏の視点で振り返ると、こんな感じになっている。
グローバルな活動を目指していた平野たちに、ジュリー氏は英語力の必要性や海外で生活する覚悟についてアドバイスしたが、彼らに響くことはなかった。
「告白本ではキンプリ分裂の真相にも触れられています。意外だったのは退所を話し合っていたのは3人だけで、永瀬さんと高橋さんは直前まで何も事態を把握していなかったこと。平野さんたちが“辞めたい”と言ったときも2人は唖然とした表情で、状況をのみ込めずにいたそうです。これはジュリー氏にしか語れない内幕でしょうね」(芸能関係者)
“来る者は選ぶ、去る者は追わず”が旧ジャニーズ事務所の社風。ジュリー氏は、3人を強引に引き留めることもなく、自らの力不足を嘆いていたという。
(引用元: 2025年7月10日配信の女性セブンプラス「藤島ジュリー景子氏が告白本で語ったキンプリ分裂の真相 退所を話し合っていたのは3人だけ、永瀬と高橋は事態を把握していなかった TOBEへの合流も想定外」)
ジュリー氏が「自らの力不足を嘆いていた」との部分に唖然とする人は多いだろう。
ジュリー氏は紛れもなく、当時のジャニーズ事務所の唯一絶対のトップで、意思決定者だった。ジュリー氏に相談を持ちかけた平野・岸・神宮寺に対するジュリー氏の対応が違っていたら、今もキンプリは5人で継続していたはずなのだ。
おそらく、この場合のジュリー氏の「力不足」というのは、3人に海外活動への夢を諦めさせて、事務所が次々と与える仕事を誠実にこなすことに集中させることができなかった、ということを指しているのだろう。
経営者としてのジュリー氏はおそらく、成功するかどうかも分からない、リスクの高い海外進出を手助けをする気など微塵もなく、平野をはじめとするキンプリには、事務所の有力な稼ぎ手としての役割を続けてほしい、という考えだったと推察される。
ところが、平野たち3人の海外活動への意志は固く、とても手に負えないと悟ったジュリー氏は、彼らを切り捨てることにした。
所属グループに独立志向が出てきた際に、グループのメンバーの分断を図って、一部メンバーを事務所にとどまらせる、というのも、旧ジャニーズ事務所の伝統的手法で、SMAP独立失敗の時が典型例だった。同じことを韓国の大手事務所もやっているから、アイドルグループを抱える芸能事務所の典型的なやり方とも言える。
滝沢秀明の退所に驚いたというが…理由は分かっていたはず、辞めるとまで思っていなかっただけでは?
さらに、告白本によると、キンプリの3人の件以上に「ジュリー氏を驚かせたのは、滝沢秀明さんの退所」だったという(記事中の芸能関係者のコメント)。
タッキーは当時、自分が開催しようとしたジャニーズJr.のユニット・IMPACTors (その後TOBEに移籍して現IMP.としてデビュー)のコンサートを、ジュリー氏の反対で潰された、と報じられたりしていて、明らかにジュリー氏と上手くいっていなかった、と解されていた。
ジュリー氏は、次々とJr.のグループのライブを成功させて実績を積み上げて行く滝沢副社長を、社長の自分の存在を脅かす存在として警戒し、言い方は悪いが、冷たい対応をしていたのではないか、と筆者個人的には思っている。
このため、ジュリー氏は、タッキーが辞めた理由に思い当たることはあったはずだ。
ただ、ジュリー氏としては、まさかタッキーが我慢の限界に達して辞めて、ゼロから自分の事務所を立ち上げる勇気があるとは、思っていなかったのだろう。
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