10月16日に元SMAPの稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3人がファンサイトの「新しい地図」で、来春に公開される映画「クソ野郎と美しき世界」を制作すると発表するところ、地上波テレビの民放情報番組は概ね、その話題をスルーせずに取り上げていた。
たとえば、10月17日の読売・日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」では、その映画が3人それぞれが出演するものと、3人揃って出演するものの計4本の短編を集めたオムニバス映画になる、と報じていた。さらに、その映画が100館程度の中規模映画館で全国公開される見込みで、海外進出も視野、との旨を伝えていた。
このように、ネットの番組への出演や映画の仕事から手掛けるという作戦は、ジャニーズ事務所のような大手芸能事務所を退所して移籍したタレントとしては、隙間から攻める、という巧みな手法と思われる。ただ、やはり最大の難問は、地上波テレビ番組で新たな仕事を獲得できるか否かだろう。
これまでの慣例としては、大手事務所から移籍したタレントについては、テレビ局の制作サイドが大手事務所に忖度するから、移籍直後は1年ぐらいは新たな仕事のオファーは出しにくいとみられていた。
稲垣吾郎が来春の地上波連ドラ出演か
しかし、デイリー新潮の記事(10月19日発売の「週刊新潮」2017年10月26日号掲載記事のプレビュー)によると、元SMAPの3人に関しては、過去の業界の慣例に必ずしも縛られるわけではないようだ。
この記事では、テレビ関係者の話として、「来春のフジテレビ枠のドラマで、稲垣(吾郎)の起用が決まった」「制作は系列の関西テレビ」「在京キー局では手を挙げられないので、地方から攻めた」「(3人の新たな窓口会社となった株式会社CULEN社長の)飯島さんはジャニーズの時にも、関テレにパイプがありました」なとど述べられている。
これは朗報だ。関西テレビの枠というと、火曜日21時の連続ドラマだろうか。この枠には、ヒット作も多々ある。たとえば、2016年1月クールには草彅剛がこの枠の連ドラ「嘘の戦争」で主演して、大好評を博した。
近年は稲垣が連ドラで主演する機会はなくなっているが、それでも重要なクセのある脇役を稲垣は見事に演じて好評を得ている。たとえば、2016年春ドラマ「不機嫌な果実」の時には、気難しいマザコンの寝取られ夫役を絶妙に演じていた。時折見せるぞっとするような怖い表情が、さすがだった。今後も是非役者として活躍して欲しい。
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