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・『timelesz project-AUDITION』―現役メンバーが追加メンバーを選ぶ異例のオーディション番組
・サバ番鉄則通り―有望な候補者が映る尺は長いが、バラエティー的に面白い場面を除き、落選者はほとんど映さない
・筆者個人的に印象に残った4人の候補生(日プ出身岩崎琉斗を含む)
・菊池風磨がSixTONESのラジオ番組に出演してオーディションについて熱弁
2024年4月にSexy Zoneから改名したtimeleszの3人(佐藤勝利、菊池風磨、松島聡)が追加メンバーを選ぶNetflixのオーディション番組「timelesz project-AUDITION」のEpisode 01が2024年9月13日(金)22時に配信開始となった。
この番組の通称が「タイプロ」らしい、ということを、東洋経済ONLINEの9月18日配信の記事で初めて知ったが、どこまで普及しているのかは分からない。
『timelesz project-AUDITION』―現役メンバーが追加メンバーを選ぶ異例のオーディション番組
筆者はオーディション番組やデビュー・サバイバル番組(サバ番)が大好きで、今回は有料Netflixのみでの配信で、迷ったが、サバ番オタクの血が騒いでどうしても観たくなり、Netflixに登録して視聴した。Netflixは一番安い広告付きプランなら、月額790円で済む。
筆者はこれまで、幾つものオーディション番組を観てきたが、グループの現役メンバーが、自ら追加メンバーを選ぶ、というオーディション番組は初めてだ。
追加メンバー選出のオーディション番組は&TEAMやNCT WISHの例があったが、いずれもプロデューサーや審査員は別の大人たちだった。
今回は、timeleszの3人以外にも、ダンスの専門家1人とボーカルの専門家1人が審査員側の席に座っているが、おそらく彼らは候補生のスキルを見定めてtimeleszのメンバーに助言するだけの役回りだろう。選ぶのはあくまでも、timeleszの3人だ。
審査をする3人が、現場では候補生に対し、編集バージョンでは後付けコメントで視聴者にもはっきりとコメントしていて、選ぶ側の意図が分かりやすいのはいい。
3人それぞれ重きを置く部分は少しずつ違うようだが、候補生の華(スター性)、自分たちとの相性や協調性、スキル、Sexy Zoneへのリスペクトなど、真剣に見定めているのが、伝わってきた。
サバ番鉄則通り―有望な候補者が映る尺は長いが、バラエティー的に面白い場面を除き、落選者はほとんど映さない
候補生は1人ずつ、すべてジャニーズ楽曲である課題曲からダンス1曲とボーカル1曲を選んで披露する。ダンスは音源に合わせて踊るが、ボーカルはアカペラだ。
完全なダンス初心者が1人いた。NEWSの人気曲に合わせて、最初から最後まで、ただリズムに合わせて左右にステップを踏んで(というか単に歩いて)いただけだった。timeleszの3人が、無言のまま、顔つきが険しくなっていったのが、よく分かった。
単なる視聴者の筆者としても、なぜ動画などを見て、少しでも見よう見まねで踊る練習をしてこなかったんだろう、と呆れた。オーディションに望む本気度が感じられない。
同じく、有名なダンススクールでダンスを鍛えた候補生が、「運だめしで」応募した、と口を滑らせた時の、菊池風磨の険しい目つきが、最初はちょっと怖かったが、よく考えればもっともだ。
筆者は過去に会社員だったから、入社希望で応募してきた人と面談した際に、「運だめしで応募しました」と言われれば、そんな人には来てほしくない、と思うだろう。就活者は「御社が第一志望です」というのが礼儀だ。
ラジオ番組(下記)でも言及していた、元ジャニーズJr.で現・保育士の男性(栗田恵、27)がいた。彼のことを3人ともよく覚えていて、再開を喜び合っていた。だが、グループの追加メンバー選出となると、ドライに判断せざるをえないだろう。
番組の編集の仕方は、人気サバイバル・オーディション番組同様に、有望な候補者が映る尺がとても長いので、誰が次の段階に進めたのか、大体見当がつく。
落選したと思われる候補者は、上記の踊らなかった候補者など、物議をかもしてバラエティー的に面白かった場合を除き、映る尺は非常に短かった。
筆者個人的に印象に残った4人の候補生(日プ出身岩崎琉斗を含む)
筆者個人的に、印象に残ったのは以下の4人だったが、timeleszの3人が合格させて次の段階に進めさせたかどうかは、分からない。
・浅井乃我(あさいのあ、17): 米国在住の日米ハーフ高校生。HIPHOPダンスが上手、英語要員になれる。性格も明るい感じだった。
・岩崎琉斗(いわさきりゅうと、23、愛知県、焼き肉屋店員): 黒髪長髪、わざと描いた太眉。ジャニーズ顔ではなくきつい感じだったが、timeleszの3人と妙に波長が合っていた。V6「愛なんだ」を歌った(あまり印象に残らなかった)。後で、実はJO1を輩出した2019年の「PRODUCE 101 JAPAN」(日プ)に出ていたと知った(最終順位50位)。LDHのDEEP VOCALIST AUDITIONにも参加していた。
・前田大翔(まえだたいしょう、29、神奈川): 元アイドルグループ・Candy Boy(テレビ朝日音楽情報番組「BREAK OUT」から誕生、2015活動開始~2024年7月7日解散)のメンバー。菊池風磨と同じ29歳という高い年齢がネックになるか?
・栗田恵(くりたけい、27、埼玉): 元ジャニーズJr.で現在は保育士。芸能界から遠ざかって、華が感じられなかったが、よく見るとジャニーズ顔にも見えた。ダンスもオーディションのために、しっかり練習して臨んだようだった。保育士のエプロンを付けると、やさしい保育園の先生に見えた。
オーディション番組今後後半に入ると、現役ジュニアも参加するという。これは、いろんな面で荒れそうだ。
結局現役ジュニアが新メンバーに採用されたら、「出来レース」と言われるかもしれない。それでも、スター性やスキルなど、総合判断でそうなるなら、いいのではないか。
菊池風磨がSixTONESのラジオ番組に出演してオーディションについて熱弁
2024年9月14日のニッポン放送「SixTONESのオールナイトニッポン サタデースペシャル」に菊池風磨は、番組側からのたっての希望でゲスト出演し、田中樹のリクエストで「timelesz project-AUDITION」について、熱弁をふるった。
以下は、2人の主なトークだが、どちらが話したか定かではない部分もあったので、予めお詫びしておく。
田中「オーディションのあれで言うと、今timeleszは3人いるね。そこで、新たにってことなんだな」
菊池「俺からメンバー増やすのどうって。ひいてはオーディションにしたい。番組にしたい。細かいことを見せていかないと、誰もついてこない。ちゃんとオーディションで番組でやりたいってところまで、ワンセットでプレゼンした」
菊池「2人も、メンバー増やすことには、結構前向きで。でも、3人でやる期間も作りたいとか。だから今3人で活動してて。ちょっとそれでやってみようって、3人で話し合って決めた」
菊池「面白い? 良かった!」
田中樹「どんなふうになっても、たぶんさらに愛情湧くだろうなって思う、timeleszに」
菊池「その分ちゃんと向き合わなきゃ」
田中樹「全員マジな目なのよ。バラエティしちゃったら、違う気がする。でも、あれがいいよ」
田中「栗田恵(ケイ)、いただろ。あれ、何年前?」
菊池「12、3年前じゃない?」
田中「当時から栗田恵、知ってたし。びっくりした、俺も。保育士さんって」
菊池「保育士さんになって。ちゃんと絵本みたいに自分に作ったりとか」
田中「でも、ダンスまだ全然キレキレだった」
菊池「すげえなと思った」
田中「1回さ、うちの事務所の経験あると、瞬発的に放つ華ってやっぱ若干違うよね」
菊池「違う。俺らもジュニアだったし、今のジュニアと接することもあるからさ。彼らと一緒にいると、なかなか気づけない瞬間ってあったりするけど。やっぱり一般の子たちが来てくれてみると、スタートダッシュは、ジュニアの奴らがどれだけ洗練されてるかっていうのが分かる」
田中「土台がある分、ずるいっちゃずるいけど、でもやっぱりすごいなって」
菊池「一般の子でも、もちろん光る子いるけど。ポテンシャル高い子もいるけど。やっぱりジュニアもジュニアで。ジュニアって、みんな光るもの持ってるって感じ」
菊池「難しい。まだジュニアはオーディションに参加してないけど、この先、現役ジュニアの子たちも、参加してもらう予定ではあるけど」
田中「やってて大変?」
菊池「大変だけど、面白さもあるし。学びもある。あ、こうやったら、こう見えるんだなとか。言葉一つとっても、いろんな意味に取られるとか。結構自分たちを見直す機会にもなる。結構だから怖いよ」
菊池「オーディション受けに来た子たちが、良く言われるのはいいけど、悪く言われるのも嫌だから。とんでもないマジかみたいなの、言い出す候補生もいるけど、言っても候補生で、ずっと一般でやってきた子たちだから。こっちがやいのやいの言うの、オツじゃないっていうか」
菊池「これがキッカケで、その人悪く言われちゃうの違う。温かい目で見て欲しい。とにかく楽しんでほしい」
田中「俺が行ってもマジで見てくれた?」
菊池「事務所所属されてますよね。そうなるとご縁ない。書類落ちです」
菊池「所属の問題も結、構あったね。書類には書いてなかったから、俺らも分かんなかったけどとか。だから、泣く泣く落とさなけければいけないってこともあるし」
菊池「身辺調査とかもすごいよ。俺SNSめちゃめちゃ見てる。自分で見る。名前調べて。候補生の名前全部調べて。何かヒットしないか。普通にネットでも調べるし。SNS内でも調べられるし」
菊池「名前変えてSNSで活動してるとか。で、辿ってったら、実はこういう活動してましたっていうのもあるから。そういうリスクヘッジっていうか。まあ、大変だね」
菊池「じゃなきゃ、俺はもう、たぶんグループとしては活動してなかったと思う。もう個人の活動もちゃんと見出してきてるタイミングだったから。3人になった時に、このままだとっていうのは、正直あって。俺らが俺らと向き合うための、1つの大きなきっかけとなったっていうか」
菊池「でも俺ら3人は足並みも揃ってるし、見てる方向も一緒だから。せっかくだったらやっぱ一緒にやりたいし。3人でずっと一緒にやる方法って何だろうねっていう大きな答えの1つがオーディション。ラストチャンスだよ」
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