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・2025年上半期のアルバム+シングル売上金額ランキングでSnow Manが断トツ1位
・2025年上半期音楽ビデオランキングでもSnow Manが断トツ1位、TOP10中5組がSTARTO勢
・TOBEのNumber_iは音楽ビデオ売上金額ランキングで4位
ビルボード・ジャパンのCD売上チャートにデータを提供しているSoundScan Japanが、2025年上半期のアルバム+シングルのアーティスト別売上金額ランキングのTOP10を発表した。Snow Manが断トツの1位で、STARTO勢4組がTOP10に登場した。
同時に発表された音楽ビデオのアーティスト別売上金額ランキングTOP10でも、Snow Manが断トツ1位で、STARTO勢は5組が登場した。また、TOBEのNumber_iが4位にランクインした。
2025年上半期のアルバム+シングル売上金額ランキングでSnow Manが断トツ1位
ビルボード・ジャパンのCD売上チャートにデータを提供しているSoundScan Japanが、2025年上半期(対象期間は2024年12月30日~2025年6月29日)のアルバム+シングルの売上金額ランキングを、2025年6月25日に発表した(記事)。
SoundScan Japanは、POSのバーコード読み取りデータに基づいた売上を集計しており、日本国内で発売され販売された音楽ソフト(CD等)の売上の9割以上をカバーしている。ただし、デジタルアルバムやデジタルシングルのダウンロード売上は含まれない。
STARTO(旧ジャニーズ)ファンはオリコン重視なので、ビルボード・ジャパン(SoundScan Japan)の売上にあまり関心がないかもしれないが、オリコンとビルボード・ジャパンのCD売上データには重要な違いがある。
調査対象ストアのカバレッジがビルボード・ジャパンのほうが広く、オリコンでは推計部分が大きいだけでなく、オリコンではCDの「積み」の間引きの減算調整を行っている。旧ジャニオタはよく「1人上限3枚」と言っていたが、おそらくそれだけでないだろう。
この減算調整は、音楽を聴く手段ではなく、推しに会えるイベントの抽選に当たるための特典の対価と化してしまったCD、つまり「聴かれないCD」への一種のペナルティーだ。ただ、CDの総売上を知りたい人には、オリコンよりも実売数に近いビルボード・ジャパンの売上データのほうが役に立つ。
イベント特典活用の猛烈商法でCDの売上を伸ばすことが常態化しているのが、K-POP系アイドルグループと、秋元康プロデュースの46/48系女性アイドルグループで、案の定、これらのグループが沢山、今回のランキングの上位に登場した。
しかし、断トツの1位となったのは、ファンがCDを積む必要がないSnow Manだった。
上半期だけの旧譜も含むアーティスト別売上金額ランキングなので、上半期中にアルバムをリリースしたアーティストが有利になる。年間ではSnow Manに迫る勢いがありそうなMrs. GREEN APPLEのライブチケット先行申し込み権特典付きのベストアルバム「10」は、7月8日のリリースだったので、今回の上半期ランキングの上位にミセスは登場しない。
上半期のアーティスト別のアルバム+シングルの売上金額ランキングのTOP10のうち、STARTO勢は4組だった。1位のSnow Man、2位のSixTONES、5位のtimelesz、8位のAぇ!groupだ。
Snow Manは1月にベストアルバム「BHE BEST 2020-2025」をリリースしただけで、シングルは出しておらず、半年間で旧譜の売上と合わせて72.4億円の売上を叩き出した。2位のSixTONESの35.2億円の約2倍の、断トツ1位だった。
SixTONESは1月に5thアルバム「GOLD」、3月に14thシングル「バリア」、6月に15thシングル「BOYZ」をリリースして、旧譜と合わせて計35.2億円を売り上げた。
2月にオーディション番組で5人の追加メンバーを決定したtimeleszは、上半期中には6月11日にアルバム「FAM」を発売しただけだが、旧譜と合わせて23.8億円を売り上げて、全体で5位、STARTO内では3位となった。
timeleszは新人デビュー以外では異例の、イベント特典をこのアルバム「FAM」に付けたことが、売上押し上げにつながった。
8位のAぇ!groupは、2月に1stアルバム「D.N.A」、6月に3rdシングル「Chameleon」をリリースし、旧譜と合わせて18億円を売り上げた。
なお、今回なにわ男子はTOP10に登場していないが、4thアルバム「BON BON VOYAGE」の発売日が7月2日で、上半期に間に合わなかった。アルバムを数週間以上早く発売していたら、TOP10にランクインできたかもしれない。
STARTO内でのCD売上のSnow Manに次ぐ2位争いは、これまでSixTONESとなにわ男子の争いとみられていたが、ここにきて新生timeleszが割り込んできた。今後のtimeleszのCD売上に注目したい。
2025年上半期音楽ビデオランキングでもSnow Manが断トツ1位、TOP10中5組がSTARTO勢
今回SoundScan Japanは、上半期の音楽ビデオの売上金額ランキングのTOP10も発表していて、こちらも1位はSnow Manで、43億円の売上を記録した。2位のMrs. GREEN APPLEの23.2億円の2倍近い大差での1位だ(記事)。
音楽ビデオの売上ランキングはSTARTO勢の得意分野で、TOP10に5組が登場した。1位のSnow Man以外では、3位になにわ男子(11.8億円)、5位にSUPER EIGHT(8.7億円)、8位にKis-My-Ft2「5.8億円」、10位にtimelesz(4.8億円)がランクインしている。
ライブBlu-ray/DVDとなると、アルバム以上にリリースの間隔が長いため、たまたまこの期間に新作がリリースできれば、大きな金額で上位にランクインできる。
STARTO勢で、アルバム+シングルの売上金額TOP10と、音楽ビデオのTOP10の両方に登場したのはSnow Manとtimeleszだけだ。しかも、Snow Manは両方とも1位で、両方合わせて計115億円を売り上げた。
ただし、年間では、Mrs. GREEN APPLEがベストアルバムに連動する形でライブ映像作品の新作を7月にリリースしたので、もしかしたら音楽ビデオの売上金額1位はミセスになるかもしれない。
それでも、STARTO内では、Snow Manがアルバム+シングルおよび音楽ビデオの売上で、断トツの稼ぎ頭なのは確かだ。
TOBEのNumber_iは音楽ビデオ売上金額ランキングで4位
滝沢秀明社長が率いるTOBEの看板グループ・Number_iは、2025年上半期のアルバム+
シングルのTOP10には登場しなかったが、音楽ビデオの売上金額ランキングには4位(11.1億円)で登場した。
これは6月17日にTOBE OFFICIAL STORE限定で発売されたライブBlu-ray「TOBE LIVE at ARIAKE ARENA 2024 No.O -ring-」の売上で、売上枚数は14万枚だった。
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