生田斗真と広瀬すずがW主演する王道ラブストーリー映画「先生!、、、好きになってもいいですか?」が10月28日より全国で公開される。この映画を試写会で観た人たちは、「広瀬すず史上最もカワイイ」との謳い文句に概ね同意しているようだった。
一方、生田に関しては、今回はカッコいいがちょっと変わった高校教師が葛藤するさまを演じるが、この1年ほどの間に公開された主演映画で、その都度全く違った役柄を演じており、演技力の幅を見せつけてくれる。
2016年12月23日公開の主演映画「土竜の唄 香港狂騒曲」では、2014年の前作「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」に続き、生田は全裸も辞さない体当たりの演技で爆笑アクション映画の主人公を演じ切った。
その後、2017年2月25日公開の映画「彼らが本気で編むときは、」では、トランスジェンダーの女性・リンコという難しい役柄になりきって、観客の感動を呼んだ。テーマ的に広く観客を呼び込むには難しい作品だったが、本当に演技力がないととてもこなせない役だった。
嵐や関ジャニ∞と同世代
生田は1996年の2月に12歳でジャニーズ事務所に入所した。この年には、嵐の松本潤、二宮和也、相葉雅紀、関ジャニ∞の渋谷すばる、丸山隆平、村上信五、横山裕、さらに山下智久といったそうそうたるメンバーらも入所している。
生田は1997年にNHK連続テレビ小説「あぐり」で子役としてデビューをした一方で、ジャニーズJr.として生田も先輩のステージのバックダンサーなどを経験していた。グループでCDデビューをする機会には恵まれなかったが、俳優としては2007年に出演したフジテレビ系ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の頃から注目されるようになり、2010年には映画「人間失格」で主演した。
筆者は2011年12月公開の生田の主演映画「源氏物語 専念の謎」の公開時に生田が大々的なPR活動をしているのを目にした時の衝撃は覚えている。光源氏のような役をジャニーズが演じるのか、と驚いたものだった。
人気アイドルグループのメンバーが出演する映画であれば、アイドルのファンを動員できる。だが、生田の場合はそういうアドバンテージがないから、演技力を磨いて俳優としてのキャリアを積み、評価を得て今日の地位を築き上げた。
今回公開の「先生!、、、好きになってもいいですか?」は人気少女漫画が原作だが、最近の映画で演じた特殊な役に比べれば、素の生田に近いカッコ良さが味わえる作品と期待できる。
なお、生田は2016年8月から10月にかけて主演したSHINKANSEN☆RX 「Vamp Bamboo burn~ヴァン・バン・バーン~」で、念願の劇団☆新感線の舞台出演を実現したが、次の舞台は2017年10月30日~11月26日に菅田将暉とのW主演舞台「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」が控えている。
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