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・タッキー本人の会見・コメントなし、弁護士を通じて退社申し入れ→円満には程遠い
・後任・井ノ原快彦はタレンド兼業の保険、Jr.の仕事はタッキーより手薄/ PD才能有無が事務所の未来を左右
・ジュリー氏はやはりメリーさんの娘だった―血縁のない有能な幹部社員は要らない
(前の記事: 2022年11月1日付「滝沢秀明が2022年10月末でジャニーズ退所!踏ん張ると思ったのだが/ 後任は井ノ原快彦!側近固めか」より続き)
ジャニーズ事務所は公式サイトで2022年11月1日朝、「株式会社ジャニーズアイランド代表取締役交代及び役員退任のお知らせ」と題するお知らせを発表し、滝沢秀明が9月中旬に10月末に退任したいとの意向を伝え、本人の固い決意を尊重し、取締役会にて承認したこと、後任を井ノ原快彦に依頼したことを明かした。
(発表文のURL: https://www.johnny-associates.co.jp/news/info-655/ )
(中日スポーツの2022年11月1日6時5分配信の記事に全文掲載あり)
タッキー本人の会見・コメントなし、弁護士を通じて退社申し入れ→円満には程遠い
事務所側は円満退社のイメージをPRしたかったようだが、滝沢秀明本人の退任会見もなく、それどころか本人の文書によるコメント発表もなく、退任の理由も明かされてなかった。
しかも、スポニチアネックスの記事によると、「滝沢氏は弁護士を通じて退社の意思を申し入れ、事務所と滝沢氏の双方が代理人を立てて条件面などを話し合っている。滝沢氏はコメントは発表せず、会見の予定もない」とのことなので、実際には円満退社とは程遠いようだ。
辞任の理由と明記はしていないが、スポニチアネックスの記事で、「滝沢さんが手掛けたグループは、デビューから2年で彼の元を離れることが決まっている」との関係者のコメントを掲載したことが、ぎりぎりの示唆かもしれない。
手塩にかけて育てたSnow ManやSiXTONESをジュリー氏管轄に移管され、タッキーがモチベーションを維持できなくなったことは、容易に想像できる。
後任・井ノ原快彦はタレンド兼業の保険、Jr.の仕事はタッキーより手薄/ PD才能有無が事務所の未来を左右
11月のジャニーズ御用メディアのスポーツ紙の記事からは、予想通り、井ノ原快彦が御用メディアの取材対応をして、コメントしたことが分かる。
タッキーはタレント業を引退して裏方に徹したが、井ノ原は俳優業との2足のわらじのプレイング・マネージャーとなる。つまり、もし社長業が上手くいかなくても俳優を続けられるよう、保険をかけている。
また、専業でないから、タッキーほどジャニーズアイランド社長業に使える時間はないので、Jr.の面倒をみるのが手薄になる。このため、仲間の協力を得る必要があり、「できないことはできる人に任せたい」と述べている(スポニチアネックスの一問一答記事)。たとえば、2023年1月の舞台「JOHNNYS’ World Next Stage」では、井ノ原は東山紀之および堂本光一と3人で演出を手がける。
父親でもある井ノ原の人柄が評価されたのも、アイランド社長に起用された大きな理由とみられるが、筆者はそれと同時に、井ノ原がジュリー社長に逆らいそうになく、喋りも上手でメディア対応が期待できることも、重要なポイントだったと思っている。
しかし、井ノ原はJr.たちのカウンセラーではなく、有望なJr.を発掘・育成して、Jr.の公演を成功させてファンを増やし、さらにメジャーデビューを成功させるのが、メインの仕事だ。そういうプロデューサー的な仕事で必要な才能は、よき相談相手となれる才能とは別物だ。お手並み拝見、としか言いようがない。
失敗すれば、今後才能のある少年たちはジャニーズに応募しなくなり、事務所は将来的に衰退する。失敗しても、井ノ原は社長業はやめて俳優業だけ続ける道を確保したつもりだろうが・・・。
ジュリー氏はやはりメリーさんの娘だった―血縁のない有能な幹部社員は要らない
タッキーの今後については、日刊スポーツの記事で、「親しい関係者によると、タレント業復帰の可能性もない。もともと動画の編集なども得意で、将来的には映像関連の仕事を始める可能性もあるという」と述べている程度で、タレント業復帰は明確に否定しているが、その他はあいまいだ。もっとも、芸能関係の仕事をするなら、ジャニーズ退所後しばらくは隠遁生活期間が必要だろう。
同じ日刊スポーツの記事で、「滝沢氏の辞任を聞き、驚き戸惑っている所属タレントも複数いるという」と述べられている。それはそうだろう。特にTravis Japanは、10月28日の世界配信デビューの僅か3日後の10月31日が、デビューを仕掛けたタッキーのジャニーズ退所の日となってしまったから、動揺して当然だろう。縁が深かったSnow Manもショックだろう。
ジャニタレたちは総じて、タッキーが裏方に専念すると決意した時に応援していたはずで、最近のタッキーの抱えるストレスに薄々気づいている者もいたかもしれない。
でもやっぱり、ジャニーズ事務所のジャニタレは、元KAT-TUNの赤西仁が退所時に言っていたと思うが、"籠の鳥"なんだな、と思う。逆らうと仕事がもらえないから、逆らえない。これは、ジャニーズに限らず、大手芸能事務所の多くに当てはまることなのだろうが・・・。
そして、ジュリー社長はやっぱりメリーさんの気質を受け継いでいると感じた。SMAPの元マネージャー氏の時と同じで、血縁のない有能な幹部社員が大活躍するようになると,共に手を取り合うのではなく、出る杭として排除の方向に動く。
慰留したというが、環境をタッキーの望むように変えるつもりがなかったから、タッキーの辞める決意は変わらなかったのだろう。
顔を見せないジュリー社長、人望はあるのだろうか? これがこの事務所の今後の命運を大きく左右しそうだ。
もっとも、今のところは人気タレントという人的資源は十分あり、スタッフもジュリー氏に忠実なようで、テレビ局などもジャニーズ忖度を維持しているので、当面は安泰だろう。