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・スノストを奪われ、タッキーのモチベーション低下が心配だった、踏ん張るだろうと思ったが・・・
・ジュリー氏は要所をジュリー派側近で固める、新スポークスマンは井ノ原快彦か
2022年10月31日の午後4時過ぎに、ツイッターで「ジャニーズ退所」「滝沢秀明」「タッキー」などがトレンド入りしているのを見て、滝沢秀明(タッキー)副社長兼ジャニーズアイランド社長のジャニーズ退所見通しのことだと知って、不安的中になりそうで暗たんたる気持ちになった。
発端はサイゾーウーマンが同日15:00に配信した記事だった。ほんの少し遅れて、「FRIDAYデジタル」も2022年10月31日15時頃に「『完全決別』か…滝沢秀明 副社長就任から3年でジャニーズ退社」と題する記事を配信した。正式発表は11月1日だという。サイゾーウーマンや「FRIDAY」には、ジャニーズ御用メディアの記者が「ウチじゃ書けないから」といって情報提供するケースもあるようだ。
サイゾーウーマンの記事では、冒頭で「滝沢秀明氏が、ジャニーズアイランド社長、ジャニーズ事務所副社長から退任することを、明日11月1日に発表する予定だという」と書き、最後のほうでレコード会社関係者のコメントとして「アイランド社長の後任は元V6・井ノ原快彦になるといわれています」と、伝聞形式で書いている。
後で振り返ると、情報解禁前の極秘ブリーフィングで情報を知ったジャニーズ御用メディア記者が、サイゾーウーマンや「FRIDAY」にリークした可能性が高そうだ。御用メディアには、下げ記事が書けないという御用メディアなりのストレスがあるのかもしれない。
スノストを奪われ、タッキーのモチベーション低下が心配だった、踏ん張るだろうと思ったが・・・
筆者個人的には、今年に入って手塩にかけたSnow ManやSixTONESがジュリー社長の管轄に移管されてしまい、タッキーのモチベーションが下がっていずれ退所したくなるのではないか、と懸念はしていた(2022年10月11日付「Snow ManとSixTONESはタッキー下からジュリー氏管轄に移管済み、京本大我ドラマクレジットにジェイ・ストーム」を参照)。
だが、こんなに早く退所見通しの記事が出てきたのは、意外だった。タッキーはストレスを抱えていても、踏ん張るだろうと思っていた。
「FRIDAYデジタル」の記事がどこまで本当かはまだ分からないが、まるっきり火のない所に煙は立たないから、少なくともジャニーズ事務所のジュリー社長とタッキーの関係が良好でなく、何らかの動きがある可能性が高そうだ。たとえば、タッキーが我慢の限界に達して自ら辞めると言ったとか、ジュリー社長がタッキーを辞任に追い込もうとしているとかだ。
タッキーは2018年いっぱいで演者から引退して裏方に回り、2020年1月SixTONESとSnow Manの同日デビューを成功させ、ジャニーズJr.のデジタルコンテンツ推進やテレビ出演などの露出増にも成功し、自ら営業活動に熱心に取り組むなど、世の中に割と好意的に見られていたと思う。
でも、タッキーが成功すればするほど、ジュリー社長には目の上のたんこぶになり、関係がぎくしゃくしてもおかしくないだろうな、と筆者は思っていた。
かつてのメリー氏とSMAPの敏腕マネージャーだった飯島氏のエピソードを思い出すが、こうい派閥抗争は、ジャニーズに限らず、一般企業の経営者にもよくある話だ。
やっぱり、故・ジャニー喜多川前社長は、保有するジャニーズ事務所の株式をタッキーに遺贈するとの遺言状は、書いてくれていなかったのか・・・。ジャニー氏の持ち株をそっくりタッキーが受け継いでいれば、ストレスがあっても持ちこたえるだろうし、ジュリー氏もタッキーを追い出したりはできないはずだ。
ジュリー氏は要所をジュリー派側近で固める、新スポークスマンは井ノ原快彦か
ジュリー氏がタッキーの力が増すのを警戒するようになると、タッキーの権限を縮小したくなるだろう。実際、ジュリー氏は自身が目にかけてきた、いわゆるジュリー派の関ジャニ∞の大倉忠義や横山裕を関西ジャニーズJr.のプロデュースに任命した。そして、大倉はなにわ男子の2021年11月のデビューを見事成功させた。
タッキーはTravis Japanを2022年春から米国ロサンゼルスに留学させ、2022年10月28日の世界配信デビューを実現した。しかし、日本国内のCDデビューの話がないことから、Travis Japanのデビューをジュリー氏は支持していなかったのではないか、との懸念がある。タッキーがいなくなると、Travis Japanはどうなるのだろう?
タッキーが育てたSnow ManとSixTONESは既に大人気だから、ジュリー派が引き取ったし、これからも積極的にテレビ局に売り込んでいくだろう。彼らはタッキーを慕っているが、仕事をくれるジャニーズ事務所に従うしかない。
(逆に、ジュリー社長としては、あまり売れていないA.B.C-Zとか、今回のデビューに反対していたとすればTravis Japanだったら、タッキーが連れて出てもいい、と思うかもしれない)
タッキーのジャニーズアイランド社長のポジションの後任に、ジュリー派のV6の井ノ原快彦が就任見込みという話も、やはりジュリー氏は自分が目にかけてきて信頼できる側近で固めたいんだな、としか思えない。
きっと、これからもジュリー社長自ら社長会見をするなど、メディアに登場する気はなく、"顔が見えない経営者"を貫きそうだ。おそらく、喋りが得意で好感度もある井ノ原快彦に、メディア対応を代行させたりするのではないか。
そのうち、さらなる側近固めとして、ジュリー氏がいずれ嵐の松本潤を役員待遇に昇格させるような気もする(大河ドラマ出演中はドラマに集中しなければならないが)。
今回「サイゾーウーマン」や「FRIDAYデジタル」に情報をリークしたのは、ジュリー氏のやり方に賛同しかねる人物、もしくはタッキーに同情している人物だろう。タッキーの近くにいる人物とも考えられるが、11月1日朝の情報解禁に先立って前日に情報を入手したスポーツ新聞などの記者のうちタッキーと親しかった人物の可能性のほうが高そうだ。キレイごとに取り繕った大本営発表をぶち壊したい心理が働いたのだろう。
世論はタッキーに同情するだろう。それでも、ジャニーズの若手人気グループのファンが大量離脱にでもならない限り、メディアのジャニーズ忖度が続くかと思うと、それはそれで嫌になる。
*後続記事:
2022年11月1日付「滝沢秀明10月末退所をジャニーズ事後報告・本人コメントなし、後任井ノ原快彦はタレント兼業、事務所の未来は?」
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