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・事件直前にフジ幹部A氏が被害女性を中居自宅でのBBQに誘い出していた
・大物芸人・大物タレントも中居自宅でのBBQに参加していた
・BBQ後の深夜に中居・Ａ氏・X子さんだけになると、A氏がトンデモ発言、中居がX子さんと携帯番号交換に成功
・フジテレビは社員の人権侵害放置・安全確保義務違反、しかも事件を隠蔽しようとした
「週刊文春」電子版の2025年1月25日配信記事によると、2023年6月上旬の中居正広と被害者X子さんの深刻なトラブルとなった食事会は、X子さんにとって中居との4回目の食事会で、その直前の3回目は、同年5月下旬の中居の自宅でのBBQパーティーで、X子さんを誘ったのは、フジテレビ編成幹部のA氏だった。
ちなみに、3回目の会には、大物芸人・笑福亭鶴瓶と大物タレント・ヒロミも参加していて、当人たちも参加を認めている。
事件直前にフジ幹部A氏が被害女性を中居自宅でのBBQに誘い出していた
以前の「週刊文春」の第2弾（1月23日号）と第3弾（1月30日号）の記事によると、X子さんは、トラブルとなった2023年6月上旬の中居との食事会は、フジテレビ編成幹部のA氏（ネット情報ではNプロデューサーと特定されている）がセッティングした会の延長線上にあるものと認識していた。
それ以前のX子さんの中居との3回の食事会はすべて、A氏の誘いによるものだったからだ。
2025年1月25日配信の電子版オリジナル記事「《決定的証言》中居正広＆フジテレビの闇 事件直前に編成幹部A氏がX子さんを手引きしたBBQパーティ」が、2023年6月上旬の中居正広と被害者X子さんの深刻なトラブルとなった4回目の食事会の直前の、X子さんにとって中居との3回目の食事会について、詳細に述べている。
X子さんの中居との3回目の食事会は、目黒区内にある中居の自宅マンションで、かつて中居の父が生存中に住んでいた場所だ。待ち合わせ場所は恵比寿駅で、A氏が合流して、タクシーでその家まで連れて行かれた。
タクシーの中でA氏はX子さんに「こういう会に参加して損はないからさ。仕事に確実につながるからさ」と述べたという。元々X子さんは、中居との食事会は仕事の一環と認識していたが、A氏のこの発言は、X子さんのそうした認識を強めさせただろう。
大物芸人・大物タレントも中居自宅でのBBQに参加していた
午後2時過ぎから中居の自宅マンションのテラスで、バーベキューが始まった。中居が眺めが良いと自慢していたし、他の住人からの苦情なしにバーベキューができるとなると、おそらく最上階か、高層階の他の住人から見えない区画の部屋だろう。
中居とX子さん以外の参加者は、日本テレビの番組で中居と長年共同MCを務めていた大物芸人の笑福亭鶴瓶、TBSで最近レギュラー化された番組で共同MCだった大物タレントのヒロミ、フジテレビの若い女子アナ、数人の男性スタッフだった。
記事によると、ヒロミはバーベキューの火起こしを担当したが、A氏の指示でX子さんら若い女性は大物芸人・鶴瓶の両隣に座らされ、X子さんはキャバクラ嬢みたいな扱われ方に内心不満だったという。
夕方頃に、鶴瓶とヒロミは先に帰った。2人とも、文春の取材に対し、中居宅でのバーベキューに参加したことは認めているが、その場に誰がいたかは覚えていないという。
ヒロミは、自分より年下の編成幹部A氏を以前から知っていて、記事中でのコメントでは、「A」と呼び捨てにしていたが、A氏が若い女性社員を上納する可能性を認識していたかについては、「僕の中にはあんまりなくて」と述べている。全否定ではない、玉虫色の曖昧な回答だ。
[追記] ヒロミは自身が曜日レギュラーを務めている日本テレビ系「DayDay.」の1月28日（火）の生放送に出演し、このバーベキューについて、2023年の「5月31日」（金）に中居の自宅マンションの「広いベランダで」開催され、ヒロミとしては「普通のバーベキュー」との認識だったが、自分と鶴瓶は「先に帰った」、などと説明した。
BBQ後の深夜に中居・Ａ氏・X子さんだけになると、A氏がトンデモ発言、中居がX子さんと携帯番号交換に成功
鶴瓶とヒロミが去った後、だんだんと他の参加者もいなくなり、最後まで残ったのが中居、A氏、X子さんの3人だった。夜10時頃に中居の提案で3人で寿司屋に行くことになった。X子さんは内心「いつまで連れ回されるんだろう」と思っていたが、断れず同行した。
X子さんの知人の証言によると、深夜の寿司屋で、編成幹部A氏が中居とX子さんをくっつけようとした。おそらくA氏は、中居が既にX子さんに目を付けていることに、気づいていたか、中居からX子さんがタイプだと知らされていたのだろう。
具体的にはA氏は中居とX子さんを交互に見ながら、「この2人が付き合ってくれたらなぁ」と言ったという。読者としてはまず、この2人が付き合ってほしいと、なぜA氏が望むのか、この2人が付き合うことで、A氏にどんなメリットがあるのか、という疑問が生じる。
その答えはおそらく、中居がX子さんをモノにしたがっているのをA氏が知っていて、中居に気に入られたいから、その橋渡しをしようと思った、ということだろう。
しかし、若くて立場の弱いX子さんにとって、これはハラスメントにも値する驚愕の発言だったはずだ。
中居としては、自分は元トップアイドルで、52歳になった今でも、自分では十分イケているスターのつもりだったかもしれない。
しかし、まだ20代半ばくらいで、同世代の男性から十分モテている女性にとって、自分より30歳近く年上の男性は、オジサンであり、恋愛の対象外だ。だが、仕事上の重要取引先でもあるから、無礼な拒否はできない。
X子さんは即座に「何を言っているんですか」と制した。仕事上の立場が下だから、きつい言葉は言えず、やんわりと拒否するのが精いっぱいだっただろう。
しかし、中居ははっきりとX子さんに狙いを定めていて、X子さんに携帯番号の交換を依頼した。X子さんは、仕事上の関係もあるから断れず、携帯番号を交換してしまった。これが、忌まわしい事件へとつながるツールの提供になってしまった。
それからわずか数日後の6月上旬に、中居はさっそくX子さんに鍋パーティーと称して、「みんなで飲もう」と誘ってきた。X子さんは乗り気ではなかったが、A氏がセッティングしている会の延長という認識でいて、承諾した。
そして、X子さんが来る直前になって、中居は他の参加者が全員キャンセルになった、とXさんに連絡し、今さらドタキャンできない立場のX子さんは、仕方なく中居の自宅マンションに行って、意に沿わない性的被害に遭った。
フジテレビは社員の人権侵害放置・安全確保義務違反、しかも事件を隠蔽しようとした
フジテレビは、事件の当日の食事会については、社員（A氏）の関与はなかったとの立場を維持している。
ただし、それ以前の食事会などが背景となって、X子さんがどういう受け止め方になっていたかについては、やや柔軟なスタンスに変わってきていて、今後の調査に委ねるという。
筆者個人的には、中居がX子さんのことを気に入ってモノにしたいと望んで、A氏に橋渡しを依頼したのだろう、と思っている。
こうしてA氏は、3回にわたってX子さんを中居との食事会に誘い出した。3回目についに、中居とX子さんとA氏の3人だけの2次会が実現し、中居はX子さんと携帯番号を交換することに成功した。
そして4回目に、中居が「みんなで飲もう」と嘘をついてX子さんを自宅に誘い、到着直前に他の参加者が全員キャンセルになった、と嘘を重ねて、ドタキャンできない立場のX子さんが、中居宅で被害に遭った。
X子さんは当初警察に被害届を出すことも考えたというから、刑事罰相当の事案であった可能性も十分ある。
事件当日にA氏の関与がなくても、A氏は中居がX子さんを4度目の食事会ということで自宅に招くに至るまでの過程で、中居に手助けしていた。
A氏が誘わなければ、X子さんは中居のいる食事会に参加することは一度もなかっただろうし、中居と携帯番号を交換させられることもなかった。
事件当日に直接関与していなくても、会社幹部が仕事上で支配下にある女性社員が危険な目に遭うようなお膳立てをしていたとなると、人権侵害であり、会社としての社員の安全確保義務の違反になるだろう。
しかも、フジテレビはX子さんの事件直後の訴えを社長までが把握していたのに、握りつぶし、加害者のテレビ出演を継続するのみならず特番起用で増やし、社内のコンプライアンスの部署にも事件を知らせなかった。とんでもない会社だ。
今や主要企業は取引先の人権侵害がないかなども、チェックしなければならない時代になっている。大企業が次々とフジテレビへのCM出稿を見合わせるのも当然だ。
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