9月3日に無期限の活動休止を発表したタッキー&翼の今井翼が、9月24日放送の日本テレビ系「おしゃれイズム スペイン1時間SP」にゲスト出演し、番組MCの上田晋也と森泉のスペイン・バルセロナのロケで、バルセロナの観光案内役を務めた。純粋にバルセロナ観光特集番組としても成り立つ充実の内容で、かつてバルセロナをごく短期間だが訪れたことのある筆者には、とても興味深かった。
番組序盤で今井は、バルセロナをこれまで何回訪問したかと上田に尋ねられ、「10回以上」と答えていたように、本物のスペイン通だ。今井のスペインへの傾倒のきっかけはフラメンコで、今井はフラメンコを本格的に学んできた。また、スペイン語も勉強した。
今井が主演した2017年3月の東京・日生劇場での音楽劇「マリウス」では、今井がフラメンコを踊るシーンもあった。ちなみに、この舞台の脚本・演出を担当したのは映画「男はつらいよ」シリーズの監督として有名な山田洋次氏だ。公演が好評を得たため、音楽劇「マリウス」は同じく今井主演、山田氏の脚本・演出で、2018年6月に大阪松竹座で上演されることが決定している。
アイドルっぽくない
今回の「おしゃれイズム」特番でのバルセロナ・ロケとその中に挿入された千葉・房総の釣り船ロケのVTRで、35歳になった今井がアーティストとしての自分の路線について発言をする場面があった。
バルセロナのロケ中のMCの上田とのディナーでの会話の中で、今井は「僕、20代半ばぐらいから、アイドルっていう自覚があまりなくて」と語っていた。また、番組レギュラーを務めている俳優の藤木直人と一緒の千葉・内房の釣り船ロケVTR中で、今井は「藤木さんって、いつまでも爽やかですよね。たぶん、僕よりも藤木さんのほうがジャニーズらしいと思う」と話していた。
タッキー&翼で今井の相方のタッキーこと滝沢秀明は、ジャニーズJr.時代から、ジャニーズを代表する王道アイドルとして抜群の知名度がある。一方で、今井はフラメンコなどのダンスの達人、また、個性派俳優としての道を進んでいる。
今井は2016年9月~2017年2月に放送されたNHK総合のドラマ「忠臣蔵の恋~48人目の忠臣」では藩主の浅野内匠頭長矩を演じ、2017年6~7月放送のフジテレビ系深夜ドラマ「屋根裏の恋人」では容疑者として追われる風変りな男を演じた。ジャニーズ・タレントではなかなかない役どころだ。来年にかけ今井が、音楽劇「マリウス」で、また個性派俳優として、飛躍していくことを期待したい。