Snow Man『SERIOUS』初日売上・2日間売上が2025年で断トツトップ/ 前作比大幅減の考え方

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・Snow Man『SERIOUS』オリコン初日売上は65.4万枚、2025年年初来で断トツ1位、前作比では大幅減
・ビルボード・ジャパンでの2日間売上は80.0万枚で断トツ1位、前作比では大幅減
・売上が前作比大幅減の理由は少なくとも２つ考えられる
・将来的に売上が猛烈イベント特典でファンにCDを積ませるK-POP系ボーイズグループに抜かれる可能性も
・イベント情報　・商品情報＋最近の記事

Snow Manの2025年7月23日（水）発売の12thシングル「SERIOUS」のCD売上が、オリコンの初日売上で65.4万枚、ビルボード・ジャパンの初日から2日間の売上で80.0万枚という高水準に達し、いずれも2025年年初来の国内発売のCDシングルで、断トツトップを走っている。

売上は前作比で大幅減となっていて、理由は2つほど考えられる。だが、それでも他を大きく引き離してのトップのCD売上で凄いことに変わりはない。

Snow ManはCDにイベント特典を付けないため、Snow Manのファンには、CDを「積む」人はほとんどおらず、売上の多さはファンの多さを示している。

ただし、将来的には、Snow ManのCD売上が、猛烈なイベント特典でファンにCDを積ませるK-POP系アイドルに抜かれる可能性はありそうだ。

Snow Man『SERIOUS』オリコン初日売上は65.4万枚、2025年年初来で断トツ1位、前作比では大幅減

Snow Manの2025年7月23日（水）発売の12thシングル「SERIOUS」の、オリコンでのフラゲ日・7月22日（火）の売上は65万3,849枚で、オリコンのデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得した。

この初日売上はSnow Manのシングル前作の、2024年7月31日発売の11thシングル「BREAKOUT/ 君は僕のもの」の83万4,015枚から、18万0,166枚（▲21.6%）の大幅減となった。理由は少なくとも２つほど考えられる（下記）。

しかし、オリコンでの初日売上の65万3,849枚は、2025年年初来で日本で発売されたCDシングルとしては、他を大きく引き離した断トツ1位だ。

STARTO ENTERTAINMENT内で、2025年年初来でこれに次ぐオリコンの初日売上は、Aぇ!groupの6月18日発売の3rdシングル「Chameleon」の34万4,178枚だ。

また、STARTO勢以外も含めると、2025年年初来でSnow Man「SERIOUS」の65万3,849枚に次ぐ2番目の高水準を記録したCDシングルは、櫻坂46の2月19日発売の11thシングル「UDAGAWA GENERATION」の39万5,437枚だ。

ビルボード・ジャパンでの2日間売上は80.0万枚で断トツ1位、前作比では大幅減

一方、ビルボード・ジャパンでは、2025年7月21～22日のシングル売上速報で、Snow Manの7月23日（水）発売の12thシングル7月23日（水）発売のは65万6,641枚の売上を記録した。初日がフラゲ日の22日（火）なので、実質1日だけの初日売上だ。

なお、ビルボード・ジャパンでは、火曜日の売上が50万枚超の場合のみ、速報で発表することになっている。

通常のビルボード・ジャパンのシングル・セールス集計速報（【先ヨミ】）は月～水曜の集計で、今回は7月21日（月）～23日（水）の速報で、Snow Man「SERIOUS」は80万0,286枚の売上を記録した。実質2日間の売上だ。もちろん、現時点で断トツ1位だ。

前作の、2024年7月31日発売の11thシングル「BREAKOUT/ 君は僕のもの」の2日間の売上は97万5,856枚だったので、そこから17万5,570枚（▲18.0%）の大幅減となった。

しかし、前作比大幅減でも、他に大差をつけての1位だ。

ビルボード・ジャパンでの2日間売上で見ると、2025年年初来で、STARTO内でSnow Manに次ぐ高水準となっているのは、Aぇ!groupの6月18日発売の3rdシングル「Chameleon」の39万9,223枚だ。

STARTO勢以外も含めると、2025年年初来でSnow Manに次ぐ2番目の高水準となっているCDシングルは、＆TEAMの4月23日発売の3rdシングル「Go in Blind (月狼)」の58万2,311枚だ。

売上が前作比大幅減の理由は少なくとも２つ考えられる

上記のように、12thシングル「SERIOUS」のオリコンでの初日売上、およびビルボード・ジャパンでの2日間売上は、いずれも断トツ1位ではあるが、前作比ではオリコンで21.6%、ビルボード・ジャパンで18.0%の大幅減となっている。

この大幅減の理由については、デビュー5年という年数経過による自然減以外に、少なくとも2つほど考えられる。デジタル（サブスク）解禁の影響と、国内最大規模のスタジアム公演の実現でファンがこれ以上頑張る必要性が薄れたことだ。

Snow Manが2025年1月22日にCDを発売したベストアルバム「THE BEST 2020-2025」は、4月7日（月）0時に、ソロ曲を含む全61曲がデジタルアルバムとして配信リリースされた。

配信リリースとともに、（レーベル側の）運営は、Spotify限定のステーションヘッドでのリスニングパーティーを開催しており、ファンのストリーミング啓蒙・促進に努める構えのようだ。

こうしたデジタル・シフトを踏まえると、あまり熱心でないライトなファンが、いずれシングル表題曲は配信リリースされるから、CDを買わなくてもいい、という気になった可能性がある。もちろん、CDよりもライブの現場にお金を遣いたいファンも、同じように考えたかもしれない。

また、Snow Manは既に国内ドームツアーに続き、今年4月には旧ジャニーズ時代も含め、嵐に次ぐ名誉となる国立競技場での2公演、さらに6月には日産スタジアムでの2公演を成功させた。

Snow Manが日本国内で最大規模のスタジアムでのライブを実現して、名実ともに日本一ファン数の多いアイドルグループとしての地位を確立したため、ファンが「もっと大きな会場でのライブ」の実現を目指してCD購入を頑張る必要もなくなった。

将来的に売上が猛烈イベント特典でファンにCDを積ませるK-POP系ボーイズグループに抜かれる可能性も

Snow ManはCDにイベント特典を付けず、形態ごとに外付け特典が異なる3形態のみの販売を維持しているため、ファンのほとんどは、CDを積んでいない。多くても、1人が各形態1枚ずつ、計3枚購入するだけだ。このため、高水準の売上は、ファン数の多さを示している。

これに対し、CDに個別対面型あるいは接触型のイベント特典を付けている国内アイドルやK-POP系ボーイズグループの場合は、CDを1人で何十枚、時には百枚以上「積む」熱狂的なファンがいることも、珍しくない。

オリコンではCDの「積み」の間引きの減算調整を行っているが、Snow Manの「SERIOUS」の2日間売上は、オリコンで74万7,940枚、ビルボード・ジャパンで80万0,286枚で、オリコンでの2日間売上はビルボード・ジャパンの約93％に相当しており、両者の差は比較的小さいと言える。

イベント特典盛りだくさんのK-POP系ボーイズグループの場合は、オリコンでの売上がビルボード・ジャパンの3分の2（約67％）程度にとどまる場合もあることを考慮すれば、Snow ManのファンにはCDを「積む」人がほとんどいない、と推察される。

ファンからすれば、CDを積まなくても、ファン数が多くて高水準の売上が達成できているから、財布に優しくて、持続可能で、良心的で助かっている。

ただ、将来的には、Snow ManのファンがCD売上をこれ以上伸ばすインセンティブに乏しいとなると、盛りだくさんのイベント特典を付けたCDを売り込むK-POP系ボーイズグループが、CD売上でSnow Manを抜く可能性もあると思われる。

そうなると、Snow Manやファンは、ファンがCDを積んででも、CD売上1位を死守したいと思うだろうか？これは、Snow Manやファンの価値観の問題でもある。

ぶっちゃけ、アイドルファン以外の音楽ファンは、CDは時代遅れで、音楽を聴く手段ではなく、特典商法で売るものだと思っている。オリコンがCDの「積み」を間引くのも、聴かれないCD、プラスチックごみとなるだけのCDを、問題視しているからだ。

BE:FIRSTの事務所を率いるSKY-HIは、もはやCDの時代ではないとして、目標をCD売上ではなく、デジタルも含む総合ソングチャートのBillboard JAPAN Hot 100での1位獲得に定めている。

それでも、Snow Manの運営はまだ、シングル表題曲のCD発売と同じ週のデジタルリリース（もしくは先行配信）に踏み切っていないから、当面はSnow ManはCD重視とみられる。

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イベント情報

4/19(土) 17:30「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@東京・国立競技場
4/20(日) 17:30「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@東京・国立競技場
6/7(土)18:00 「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@神奈川・日産スタジアム
6/8(日) 18:00「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@神奈川・日産スタジアム
8/23(土)「SUMMER SONIC BANGKOK 2025」@タイ・バンコクIMPACT CHALLENGER HALL 1-3

商品情報（PR）

*Snow Manの2025年7月23日（水）発売の12thシングル「SERIOUS」の表題曲は渡辺翔太主演の映画「故物件ゾク恐い間取り」の主題歌の、ミステリアスな雰囲気のR&Bダンスナンバー。カップリング曲には、エレクトロ・ヒップホップ的でクールな「Jack In The Box」、ミディアムバラード「夏色花火」、王道ポップソング「ばきゅん」を収録。

CDパッケージは、DVD付き初回盤A（税込定価1,760円）、DVD付き初回盤B（税込定価1,760円）、CDのみの通常盤（（税込定価1,100円））の3形態で販売。

初回盤Aのカップリング曲は「Jack In The Box」で、DVDには「SERIOUS」のミュージックビデオ（MV）、「Jack In The Box」のパフォーマンスビデオ、ビハインド映像を収録し、動画A視聴シリアルナンバーを封入。

初回盤Bのカップリング曲は「夏色花火」で、DVDには「SERIOUS」のマルチアングル映像from Snow Man 1st Stadium Live Snow Worldと、撮り下ろし特典映像「一番度胸があるのは誰だ!?【肝っ玉キング決定戦】」を収録し、動画B視聴シリアルナンバーを封入。

通常盤のカップリング曲は「Jack In The Box」「夏色花火」「ばきゅん」で、各楽曲のインスト・バージョンも収録。初回仕様には26Pフォトブックと動画C視聴シリアルナンバーを封入。

各形態ごとに異なる先着外付け特典が付く（内容は後日発表）。

*書籍
Amazon: POTATO 2025年9月号 (表紙: Snow Man) 2025/7/22
楽天ブックス: POTATO 2025年9月号 (表紙: Snow Man) 2025/7/22
Amazon: VOCE 2025年8月号 (表紙: 佐久間大介) 2025/6/20

*Snow Manの2025年1月22日（水）発売の自身初のベストアルバム「THE BEST 2020-2025」は、シングル全タイトル曲、新曲の「SBY」（目黒蓮主演劇場版「トリリオンゲーム」主題歌のミディアムバラード）およびファンソング「Dear,」を含む17曲を全形態に共通で収録し、各形態ごとに異なる楽曲も追加収録。4月7日（月）0時より、ソロ曲を含む全61曲がデジタルアルバムとして配信開始。

CDアルバムは、2CD+Blu-rayまたは2CD+2DVDの初回盤A（税込定価5,280円）、2CD+Blu-rayまたは2CD+2DVDの初回盤B（税込定価5,280円）、2CDの通常盤（（税込定価3,960円））の全3形態で販売。

初回盤A[2CD+Blu-ray/2DVD]のCDには、アルバムのリード・サブリード曲8曲、メンバー選曲の11曲を追加収録し、全36曲を収録。映像として、「SBY」「Dear,」を含む全30本のミュージックビデオ（MV）、「SBY」マルチアングル映像、メイキング映像、インタビューを含む5年間の軌跡まとめ特典映像「Looking back 5 years」を収録。「D.D.」～「One」までのMV28本にはメンバーオーディオコメンタリーも収録。

初回盤B[2CD+Blu-ray/2DVD]のCDには、アルバムのリード・サブリード曲8曲、ファンクラブ会員の好きな曲投票結果をもとに選曲した人気曲11曲を追加収録し、全36曲を収録。映像として、これまでのDance Video、Lip Sync Video、初商品化のDance PracticeおよびPerformance Video全35本、メンバーソロ楽曲撮り下ろしMV9本、野球企画の撮り下ろし特典映像「アルティメットベースボール5」を収録。

通常盤[2CD]には、アルバムのリード・サブリード曲8曲、ボーナストラック4曲、「A PIECE OF CAKE」（不二家「LOOK」「洋菓子店」smile Switch新テーマソング）、メンバーソロ新曲9曲を追加収録し、全39曲を収録。初回プレス分には、60Pフォトブックも付いている。