Snow Man『SERIOUS』初週売上が今年度断トツトップ、前作比では2作連続の大幅減

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・Snow Man『SERIOUS』初週売上は今年度断トツのトップ―ファンがCDを積まなくても達成する凄さ
・CD売上は断トツ1位だが、前作比では2作連続の大幅減、そろそろ転機か
・イベント情報　・商品情報＋最近の記事

Snow Manの2025年7月23日（水）発売の12thシングル「SERIOUS」のCDの、オリコンでの初週売上が88.3万枚を記録し、オリコンの週間シングルランキング1位のみならず、現時点までの今年度初週売上でも断トツ1位となった。おめでとうございます。

ただし、2作連続の初週ミリオンを記録した前作からは大幅減、かつ2作連続の大幅減となった。大人気だが、そろそろ転機を迎えつつあるようだ。

Snow Man『SERIOUS』初週売上は今年度断トツのトップ―ファンがCDを積まなくても達成する凄さ

Snow Manの2025年7月23日（水）発売の12thシングル「SERIOUS」の、オリコンでのCDの初週売上の88.3万枚は、オリコンの今年度（2024年12月23日付分～）で断トツトップとなった。

これまでのオリコンでの今年度初週売上トップは、乃木坂46の「歩道橋」の48.4万枚だったから、2倍近い大差での1位だ。

オリコンではCDの「積み」の間引きの減算調整をしていて、特に、イベント抽選特典での当選目的で買われて、音楽を聴かれることがないCDに対して、厳しいとみられている。

このため、対面イベント特典攻勢をかけてくるK-POP系アイドルグループや、STARTO以外の国内アイドルグループのオリコンでの売上が、減算調整を行わないビルボード・ジャパンの売上を大幅に下回ることは、珍しくない。

しかし、Snow Manの場合はファン数が膨大で、イベント特典を付けて販促する必要がない。デビュー作以外はイベント特典なしで、3形態のみで販売しているため、ほとんどのファンが、最大でも各形態1枚ずつの計3枚しか購入していない。

Snow Man「SERIOUS」のビルボード・ジャパンでの初週売上は90万9,496枚で、オリコンでの88.3万枚と、大差なかった。

ファンがCDを積まなくても、CD売上で断トツ1位を獲れるのが、Snow Manの凄いところだ。

CD売上は断トツ1位だが、前作比では2作連続の大幅減、そろそろ転機か

しかし、Snow Manの今作12thシングル「SERIOUS」のオリコンでのCD初週売上の88.3万枚は、前作の2024年7月31日発売の11thシングル「BREAKOUT/ 君は僕のもの」の106.7万枚、および前々作の2024年2月14日発売の10thシングル「LOVE TRIGGER/ We’ll go together」の自己最高の119.3万枚から、大幅減となった。

図表1　Snow Manの最近のシングルのオリコンでの初週売上（日付は発売日）

2023/9/6　9th「Dangerholic」　　　　　　　　　　86.9万枚
2024/2/14 10th「LOVE TRIGGER/ We’ll go together」119.3万枚
2024/7/31 11th「BREAKOUT/ 君は僕のもの」　　　 106.7万枚
2025/7/23 12th「SERIOUS」　　　　　　　　　88.3万枚

Snow ManのCDの売上が国内断トツながらも、2作連続で大幅減となっている理由については、2日間売上の時点でも考察したが、改めて整理すると、以下が考えられる。

第一に、CDにお金をかけたくない、ライト層のファンが増えた。たとえば、バラエティー番組でファンになった人たちは、必ずしも音楽に関心が高いわけではなく、CDを買ってSnow Manを支援する気持ちが希薄で、ミュージックビデオ（MV）で十分と考えている可能性がある。

第二に、デジタル配信（サブスクのストリーミングおよびダウンロード）が解禁となり、いずれ配信リリースがあるからCDを買うのを見送るようになったファンがいる。

Snow ManはCD発売と同週の表題曲の配信リリースや先行配信は行っていないが、2025年1月22日にCDを発売したベストアルバム「THE BEST 2020-2025」は、4月7日（月）0時に、ソロ曲を含む全61曲がデジタルアルバムとして配信リリースされた。待っていればいつか配信されるなら、CDを買わなくてもいい、と考えるファンもいるだろう。

第三に、Snow Manがドームツアー、さらに日本最大級のスタジアムである国立競技場と日産スタジアムでの公演を実現したことで、それまで頑張ってCDを毎回3枚以上買っていた一部の熱心なファンが、達成感で燃え尽きて、CDの購入枚数を減らした可能性がある。

今後もSnow Manのライト層のファンの比率が増え、Snow ManがCDに対面イベント特典を付けない良心的な売り方のままなら、将来的には、猛烈な対面イベント特典商法を行っているK-POP系ボーイズグループに、CDの売上で抜かれる可能性もあるだろう。

Snow Manの「CD売上日本一」の地位が脅かされるようになった場合に、「日本一」を死守するために多形態・イベント特典商法に走るべきか否かは、その時のSnow Manとファンの価値観次第だ。

音楽に関しては、時代は配信中心になりつつある。CD売上が高水準でも、露骨なイベント特典商法でCDをファンに積ませて疲弊させているようでは、聴かれることのないCDのプラスチックごみも増え、リスペクトされない。

Snow Manは既に日本最大級のスタジアム公演を実現させたから、次の目標は、もしかしたら海外進出かもしれない。そうなると、なおさら、CD売上だけにフォーカスするのは時代遅れで、配信普及のための対策もやるべきだろう。

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イベント情報

4/19(土) 17:30「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@東京・国立競技場
4/20(日) 17:30「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@東京・国立競技場
6/7(土)18:00 「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@神奈川・日産スタジアム
6/8(日) 18:00「Snow Man 1st Stadium Live～Snow World」@神奈川・日産スタジアム
8/23(土)「SUMMER SONIC BANGKOK 2025」@タイ・バンコクIMPACT CHALLENGER HALL 1-3

商品情報（PR）

*Snow Manの2025年7月23日（水）発売の12thシングル「SERIOUS」の表題曲は渡辺翔太主演の映画「故物件ゾク恐い間取り」の主題歌の、ミステリアスな雰囲気のR&Bダンスナンバー。カップリング曲には、エレクトロ・ヒップホップ的でクールな「Jack In The Box」、ミディアムバラード「夏色花火」、王道ポップソング「ばきゅん」を収録。

CDパッケージは、DVD付き初回盤A（税込定価1,760円）、DVD付き初回盤B（税込定価1,760円）、CDのみの通常盤（（税込定価1,100円））の3形態で販売。

初回盤Aのカップリング曲は「Jack In The Box」で、DVDには「SERIOUS」のミュージックビデオ（MV）、「Jack In The Box」のパフォーマンスビデオ、ビハインド映像を収録し、動画A視聴シリアルナンバーを封入。

初回盤Bのカップリング曲は「夏色花火」で、DVDには「SERIOUS」のマルチアングル映像from Snow Man 1st Stadium Live Snow Worldと、撮り下ろし特典映像「一番度胸があるのは誰だ!?【肝っ玉キング決定戦】」を収録し、動画B視聴シリアルナンバーを封入。

通常盤のカップリング曲は「Jack In The Box」「夏色花火」「ばきゅん」で、各楽曲のインスト・バージョンも収録。初回仕様には26Pフォトブックと動画C視聴シリアルナンバーを封入。

各形態ごとに異なる先着外付け特典が付く（内容は後日発表）。

*書籍
Amazon: POTATO 2025年9月号 (表紙: Snow Man) 2025/7/22
楽天ブックス: POTATO 2025年9月号 (表紙: Snow Man) 2025/7/22
Amazon: VOCE 2025年8月号 (表紙: 佐久間大介) 2025/6/20

*Snow Manの2025年1月22日（水）発売の自身初のベストアルバム「THE BEST 2020-2025」は、シングル全タイトル曲、新曲の「SBY」（目黒蓮主演劇場版「トリリオンゲーム」主題歌のミディアムバラード）およびファンソング「Dear,」を含む17曲を全形態に共通で収録し、各形態ごとに異なる楽曲も追加収録。4月7日（月）0時より、ソロ曲を含む全61曲がデジタルアルバムとして配信開始。

CDアルバムは、2CD+Blu-rayまたは2CD+2DVDの初回盤A（税込定価5,280円）、2CD+Blu-rayまたは2CD+2DVDの初回盤B（税込定価5,280円）、2CDの通常盤（（税込定価3,960円））の全3形態で販売。

初回盤A[2CD+Blu-ray/2DVD]のCDには、アルバムのリード・サブリード曲8曲、メンバー選曲の11曲を追加収録し、全36曲を収録。映像として、「SBY」「Dear,」を含む全30本のミュージックビデオ（MV）、「SBY」マルチアングル映像、メイキング映像、インタビューを含む5年間の軌跡まとめ特典映像「Looking back 5 years」を収録。「D.D.」～「One」までのMV28本にはメンバーオーディオコメンタリーも収録。

初回盤B[2CD+Blu-ray/2DVD]のCDには、アルバムのリード・サブリード曲8曲、ファンクラブ会員の好きな曲投票結果をもとに選曲した人気曲11曲を追加収録し、全36曲を収録。映像として、これまでのDance Video、Lip Sync Video、初商品化のDance PracticeおよびPerformance Video全35本、メンバーソロ楽曲撮り下ろしMV9本、野球企画の撮り下ろし特典映像「アルティメットベースボール5」を収録。

通常盤[2CD]には、アルバムのリード・サブリード曲8曲、ボーナストラック4曲、「A PIECE OF CAKE」（不二家「LOOK」「洋菓子店」smile Switch新テーマソング）、メンバーソロ新曲9曲を追加収録し、全39曲を収録。初回プレス分には、60Pフォトブックも付いている。