(目次)・TOP
・1位は断トツでSnow Man、2位SixTONES、3位timelesz/ TOP3のファン数がSTARTO勢17組の半分
・目黒蓮はSnow Manで最もファン数が多いが偏りは少ない、偏っているのはHey! Say! JUMP山田涼介
・ TOBEは看板グループNumber_iが突出、後輩グループのファン数増加が課題</a
・(表)STARTO&TOBEアイドル20組の日本のファン数ランキング
「日経エンタテインメント!」2025年10月号に掲載されている、GEM Partnersの2025年2月~7月の全国3万人月次調査の6カ月平均で見た、男性アイドル/ダンス&ボーカルグループの日本での推定ファン数の断トツ1位は、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ)所属のSnow Manの、94.7万人だった。また、TOP4をSTARTO勢が占めた。
以下、STARTO社と滝沢秀明社長が率いるTOBE所属の男性アイドル/ダンス&ボーカルグループに絞って見ると、6位はTOBEのNumber_iだった。
1位は断トツでSnow Man、2位SixTONES、3位timelesz/ TOP3のファン数がSTARTO勢17組の半分
「日経エンタテインメント!」2025年10月号に、GEM Partnersによる全国15~69歳の男女3万人が対象の月次の「推しエンタメブランドスコープ」調査の、2025年2月~7月の各ブランドの推しファン数の6カ月平均値が掲載されている。有効回答データを日本の人口構成でウェイト付けをしており、一種の日本におけるファン数推定値とみなすことができる。
調査の対象はアイドルやアーティストに限らず、アニメやスポーツなども含む全ジャンルで、TOP300にランクインしたブランドの推しファン数が公表されている。ここでは、今回公表された、STARTO所属とTOBE所属のアイドル/ダンス&ボーカルグループ計20組(ブランド)だけに注目して、ランキングを作ってみた。
なお、この計20組(ブランド)には、個人5名も含まれている。具体的には、Snow Man所属の目黒蓮(8位)、Hey! Say! JUMP所属の山田涼介(10位)、嵐所属で個人では独立している二宮和也(17位)(便宜上STARTOに分類することにした)、木村拓哉(20位)、TOBEのNumber_i所属の平野紫耀(14位)だ。
今回公表対象となったSTARTO勢は17組で(独立した二宮和也個人も含む)、STARTO/TOBE以外の事務所所属も含めた全34組の男性アイドル/ダンス&ボーカルグループのうち、ブランド数で50%、ファン数では72%を占めた(STARTO/ TOBE以外の事務所所属も含めた男性アイドル/ダンス&ボーカルグループの結果については、2025年9月26日付「男性アイドル/ダンスボーカルグループ日本ファン数(2025年7月)-1位Snow Man、5位BTS、8位スキズ」を参照)。
STARTO/TOBE勢内にとどまらず、他の事務所所属の男性アイドル/ダンス&ボーカルグループも含めたファン数トップに君臨したのは、Snow Manで、94.7万人だった。2位のSixTONESの36.9万人の約2.6倍の、断トツ1位だ。
3位は追加メンバーを選出するオーディションで大注目を浴びたtimeleszで27.9万人、4位は僅差で嵐の27.5万人となっている。ここまで、TOP4をSTARTO勢が独占した。
それ以下のブランド(グループまたは個人)を、STARTO/ TOBE所属に絞ってみると、5位はなにわ男子の23.6万人で、6位はTOBE所属のNumber_iの18.4万人となった。7位はNumber_iの古巣でもあり、2人が残ったSTARTOのKing & Princeの15.0万人だ。
STARTO勢だけで見ると、TOP3のSnow Man、SixTONES、timeleszのファン数が、公表対象のSTARTO勢17組のファン数の50%を占めた。また、嵐となにわ男子までのTOP5のファン数は、STARTO勢17組のファン数の66%、つまり3分の2を占めた。
目黒蓮はSnow Manで最もファン数が多いが偏りは少ない、偏っているのはHey! Say! JUMP山田涼介
個人ブランドで最高位(STARTO/TOBE合計で8位)となったのはSnow Man所属の目黒蓮で、ファン数は12.0万人に達した。つまり、目黒蓮個人のファンは、9人組Snow Manのファンの94.7万人の13%に相当している。Snow Manのメンバー中、個人ファン数が最も多いのは目黒蓮だが、Snow Manのファンが目黒蓮に極端に偏っているわけではない。
一方、かなり偏っているのが、15位の山田涼介(Hey! Say! JUMP)の個人のファン数の6.5万人だ。この調査は中島裕翔が2025年8月28日にHey! Say! JUMPを卒業する前に実施されていたが、山田涼介個人のファン数は、8人組Hey! Say! JUMPのファン数の10.8万人の60%に相当した。
TOBEは看板グループNumber_iが突出、後輩グループのファン数増加が課題
TOBE勢で今回公表対象となったのは3組だ。STARTO/TOBE合計ランキングで6位につけたのが3人組Number_iで、ファン数は18.4万人だった。14位には平野紫耀(Number_i所属)個人の7.9万人、18位には7人組IMP.の5.5万人が入った。
Number_iがTOBEの屋台骨を支えている。IMP.は頑張っているが、Number_iとの差は大きい。新興事務所のTOBEには主要メディア露出はまだ難しいかもしれないが、滝沢社長はNumber_iだけに依存せず、後輩グループのファン数をもっと増やして収益源・リスクを分散させるべきだろう。
なお、平野紫耀(Number_i所属)の個人のファン数は、3人組Number_iのファン数の18.4万人の43%に相当している。過半数ではないが、Number_iのファン数は平野にやや偏っていると言えそうだ。
(表)STARTO&TOBEアイドル20組の日本のファン数ランキング
図表1 日本における推しファン数-STARTO&TOBEアイドルに絞ったランキング
ブランド 万人
1位 Snow Man 94.7
2位 SixTONES 36.9
3位 timelesz 27.9
4位 嵐 27.5
5位 なにわ男子 23.6
6位 Number_i 18.4
7位 King & Prince 15.0
8位 目黒蓮(Snow Man) 12.0
9位 Aぇ!group 11.4
10位 Hey! Say! JUMP 10.8
11位 WEST. 10.7
12位 Travis Japan 9.8
13位 SUPER EIGHT 8.8
14位 平野紫耀(Number_i) 7.9
15位 山田涼介(Hey!Say! JUMP) 6.5
16位 Kis-My-Ft2 6.0
17位 二宮和也(嵐) 5.8
18位 IMP. 5.5
19位 DOMOTO(旧KinKi Kids) 5.2
20位 木村拓哉 5.0
出所:「日経エンタテインメント!」2025年10月号
注: 推しファン数はGEM Partners が2025年2月~7月に行った6回の「推しエンタメブランドスコープ」調査データをもとに作成。6回の調査の平均値。推しファン人数は推していると答えたファンの人数。毎月の調査対象は全国に住む15~69歳の3万人。日本の人口構成で重み付けを行っている。
*関連する以前の記事:
2025年3月31日付 STARTO&TOBEアイドルファン数(’25年1月迄)-1位Snow Man、5位Number_i、個人1位目黒蓮
2024年11月9日付 STARTO主要グループのファン数(2024年8月調査)―1位Snow Man、2位SixTONES、3位なにわ男子(日経エンタ)
[PR]