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・米国ユニバーサル傘下のCapitol Recordsと契約、デビュー曲を世界249の国と地域で配信
・世界へのチャレンジとは?
・前日に文春にリークされたのは残念
ジャニーズJr.の7人組ユニット・Travis Japanが、2022年10月28日(金)にデビューシングルを全世界で配信リリースし、ジャニーズ事務所初の全世界メジャーデビューを果たすことが決定した。おめでとうございます!
2022年9月29日午前6時に、ジャニーズ御用メディアが、このニュースを一斉にネット配信した(日刊スポーツの2022年9月29日6:01配信の「Travis Japan10・28にジャニーズ初全世界メジャーデビュー『ジャニーさんの夢』」、スポニチアネックスの2022年9月29日6:00配信の「Travis Japan 全世界メジャーデビュー 10・28配信 リーダー宮近『夢かなえる旅に出発』」を参照)。もちろん、前日に担当記者が集められて、公表の段どりを決定していたのだろう。
YouTubeにTravis Japanチャンネルが2022年9月29日に開設され、最初の動画「Hello, we’re Travis Japan!!!!!!!」(1分6秒)が投稿された。米国ロサンゼルスでの功績の映像が流れ、最後に「Travis Japan 10/28 全世界配信デビュー決定」の文字が表示されている。映像はとてもいいのだが、何で日本語の告知だけなのか? 英語を加えるべきだ。まだ担当者に世界デビューの自覚がないようだ。
米国ユニバーサル傘下のCapitol Recordsと契約、デビュー曲を世界249の国と地域で配信
Travis Japanにとっての世界デビューの手段は、具体的には、ユニバーサル・ミュージック・グループ傘下の大手レコードレーベルのCapitol Records(キャピトル・レコード)との契約だ。もちろん、日本国内でも、レーベルはユニバーサルとの契約となる。
報道によると、2022年3月より米国ロサンゼルスに留学中のTravis Japanは、現地時間の2022年9月28日(日本時間の9月29日午前4時)に、ロサンゼルスのユニバーサル・ミュージック・グループ本社でのデビュー調印式に出席した。ユニバーサル・ミュージック・グループのルシアン・グレンジ会長、キャピトル・ミュージック・グループのミシェル・ジュベリラー会長兼CEO(最高経営責任者)も出席した(スポニチアネックスの記事)。
デビュー曲が金曜日のリリースというのは、米国ではビルボードのチャートの売上対象期間が金曜~木曜の1週間になっているため、ごく普通だ(ただし、ラジオ等の曲オンエアは月曜~日曜が対象)。
Travis Japanのデビュー曲は、世界249の国と地域で配信される予定だという。世界同時配信自体は、既に日本の多くのアーティストが実施している。ジャニーズでも、たとえば堂本剛はソロ活動のENDRECHERI名義で、デジタルシングルを世界配信リリースしている。しかし、全世界同時配信という形での全世界メジャーデビューは、ジャニーズとしては初めてだ。
Travis Japanは、7月末の「World Of Dance」世界大会で、団体部門の世界9位の好成績を上げている。この名声の記憶が新しいうちにデビューすべき、との機運が高まっていた。
また、米NBCの人気オーディション番組「America’s Got Talent (AGT)」にも出演し、現地時間9月6日のセミファイナル(準決勝)で敗退した際には審査員から厳しい講評もあったが、7月の予選出演時のステージ・パフォーマンスは、観客が大盛り上がりして大好評を得ていた。
デビューのためのレーベル契約は短期間で決まるものではない。この「AGT」予選でのステージの大成功の時点で、ユニバーサル傘下のCapitol Recordsの担当者の目に留まっていたという(日刊スポーツの記事)。そこから、レーベル契約に向けた交渉が動きだしたのだろう。
世界へのチャレンジとは?
滝沢秀明ジャニーズ事務所副社長は「Travis Japanはジャニーズ事務所の中で新たなデビューの形を作ってくれました」「世界へのチャレンジは決して簡単なことではありません。しかし、Travis Japanなら必ず自分たちなりの時代を作ってくれると思います。今後も常に挑戦者の気持ちを持って世界へ羽ばたいてほしい気持ちでいっぱいです」とのコメントを公表している。
世界へのチャレンジとは、具体的には、米国のチャートへのランクインを狙っているのか、米国ツアーを含む世界ツアーを成功させることなのか、はっきりしないが、滝沢副社長も述べているように、簡単なことではない。
前日に文春にリークされたのは残念
今回の世界デビュー発表で残念だったのは、正式発表の前日の9月28日夜に、文春オンラインにリークされてしまったことだ。文春オンラインの記事では、米国のキャピトル・レコードと日本国内のユニバーサル・ミュージックからそれぞれCDを出すことになったそうだ、との"音楽関係者"のコメントが引用されている。
29日朝の正式発表での配信デビューとは若干違ってはいるが、レーベル名は当たっており、誰かが文春に漏らしたことは間違いない。誰が何のために? デビューに汚点を残すためか?
文春オンラインの記事では、「ジュリー藤島社長率いるジャニーズ事務所本体は、Travis Japanの動向にさほど関心がない」との"芸能関係者"のコメントもある。ジャニーズ内での情報管理体制の不備や派閥が注目されるようでは、一部のジャニーズ・ファンが不安を感じても不思議はない。
なお、日本国内のユニバーサルと契約しているジャニーズ・グループとしては、ユニバーサル内にKing & PrinceがJohnnys’ Universe、Sexy ZoneがTop J Recordsのレーベルを設立している。ジャニーズJr.のユニット・美 少年もユニバーサルに内定、と以前文春オンラインが報じていた。
Travis Japanの日本のユニバーサル内でのレーベル名は、文春オンラインではキンプリと同じJohnnys’ Universeとの"音楽関係者"のコメントが載っていたが、9月29日の正式発表では、Johnnys’ Universeに決まったとの記述はなかった。キンプリと同じJohnnys’ Universeなのか、滝沢副社長のユニバーサル内の新レーベル設立なのかは不明だ。
ところで、キンプリやSexy Zoneも、その気になればいつでも世界配信は可能なはずだが、管轄がジュリー社長なので、考え方が滝沢副社長とは違うのかもしれない。あるいは、取りあえずTravis Japanが成功するかどうか静観しているのかもしれない。
Travis Japanの記事:
2022年9月27日付 Travis Japanを米ビルボード誌がインタビュー、辛口コメントも/ 早期米国デビューは無理、早く日本でデビューを
2022年9月8日付 Travis Japanが『America’s Got Talent』準決勝敗退―ジャニーズには誤算? CDデビューはどうなる?
2022年7月13日付 Travis Japanが米国の人気オーディション番組『America’s Got Talent』に出演、初ステージ大成功
2022年5月13日付 Travis Japanが6月に米国でフェス出演決定―これってKCONに似たJCON的イベント?
2022年4月9日付 韓国メディアがジャニーズのTravis Japanの米国留学に関心を示す
2022年3月28日付 Travis JapanがWorld of Dance Championship米国地区予選を3位で通過
2022年3月11日付 SixTONES京本大我率いる『京本会』中核メンバーはTravis Japanの3人、一緒に音楽活動をしてきた
2022年3月4日付 Travis Japanが渡米しLAでダンスレッスン、ボイトレ、語学習得
2021年9月6日付 Travis Japanが嵐『Love so sweet』ダンス動画をグループのみならず個人別でも公開、再生数格差がシビア
2021年9月1日付 Travis JapanがYouTubeダンスチャンネル/ SixTONESライブBD/DVD『on eST』2021年10月20日発売決定