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Sexy Zone改めtimeleszがオーディションで新メンバー募集―グループ増員の成功例と不成功例

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Snow Manの成功例に学ぶ―既存メンバーにない資質を持つメンバーを追加して可能性を広げる
不成功の増員の例―追加メンバーが新規ファン獲得につながらない、既存メンバーの不足分野を補えない
timeleszの追加メンバーに欲しい理想的な資質とは?/ オーディション・ドキュメンタリー公開が望ましい

Sexy Zoneが、中島健人脱退の翌日の2024年4月1日に、グループ名を「timelesz(タイムレス)」に改名するとともに、新メンバー数名を選出するオーディションを開催し、その対象者をジュニア(ジャニーズJr.)に限らず一般からも募集すると発表し、一部ファンが動揺あるいは猛反発している。

新メンバーをオーディションで選出することを思いついたのは菊池風磨で、菊池は2022年にマリウス葉が卒業(脱退)した頃から、そのアイデアを持ち始めており、当初反対した佐藤勝利と松島聡も、最終的に同意したという。

旧ジャニーズにはデビュー組の増員の例はなく、長年Sexy Zoneと共に歩んだきたファンの中には、デビューを待っているジュニアへの配慮に欠けるなども含め、かなり強い口調で抗議する人がいる。

しかし、菊池は自身のインスタグラムのストーリーの質問機能を使って、そうしたファンからの質問に、丁寧に答えた。「認めてもらうことは甘くないことは百も承知で、認めてもらう努力を私もしていきます」「仲間を叩かれたら私は黙っていません」「必ず守る覚悟で臨みます」など、広く称賛される頼もしい回答も示した。

筆者個人的には、新メンバーをオーディションで募集することには賛成だ。客観的に見て、グループから脱退者が出ると、脱退者のファンが脱落することもあり、CD売上をはじめとする勢いが弱まる傾向にある。特に、timeleszの場合は、Sexy Zone時代に最もファン数が多かった中島健人が脱退したため、先行き懸念が強い。

グループの増員の成否は、賭けであり、勇気と目的意識と協力体制が必要だ。菊池が述べたように、timeleszが単なる現状維持を目標とするのではなく、さらに上を目指し、世界進出まで視野に入れたいのであれば、その志を実現させる資質があり、かつ現メンバー3人と相性が良く協調性のある新メンバーの加入が必要だ。また、ファンの入れ替わりは、覚悟すべきだ。

これまで男性アイドルグループのメンバー増員の例で、筆者が思い浮かぶ、成功例と不成功例がある。何が成否の運命を分けたのか、考えてみよう。

Snow Manの成功例に学ぶ―既存メンバーにない資質を持つメンバーを追加して可能性を広げる

成功例としては、旧ジャニーズのデビュー直前のSnow Manが挙げられる。当時の滝沢秀明副社長の鶴の一声で、6人から9人に増員され、元々いた6人のファンからの猛反発がデビュー後になっても続いたが、グループは大成功し、旧ジャニーズ(4月よりSTARTOに移籍見通し)の稼ぎ頭に急成長した。

なぜ3人の増員が成功したのか、なぜこの3人が選ばれたのかを考えれば、timeleszがどういう新メンバーを選ぶべきかも、見えてくる。

元々いたSnow Manの6人は、身体能力に優れていたが、故ジャニー喜多川元社長によると、「華がない」とみられていた。

そこで滝沢が選んだ1人の目黒蓮は、後に超イケメンとしてドラマ出演時に脚光を浴び、国際ハイブランドのFENDIにも起用されるまでになった。

また、Snow Manは元々ダンスが上手なグループではあったが、滝沢は、さらに緩急ある動きがこなせるダンスの達人で、若くて長身でスタイルの良いラウールを加入させた。ラウールは今では、他の事務所のボーイズグループのダンスの達人たちとのコラボ企画にも参加できる、ハイレベルなダンススキルの持ち主として広く認知されている。

さらに、滝沢は、タイ生まれの日タイ・ハーフで関西ジャニーズJr.の向井康二を加入させた。地域的バランスや、将来のアジア進出も視野に入れての語学力なども考慮した上での起用だった可能性もある。

Snow Manがグループとして大成功するに至った要因の1つは、間違いなくこの3人の増員が大当たりしたからだ。3人の追加メンバーは、元々いた6人が持っていない資質を持っていて、Snow Manの可能性を広げた。また、一部のファンは猛反発したが、追加メンバーも含む9人のチームワークは良好に保たれている。

不成功の増員の例―追加メンバーが新規ファン獲得につながらない、既存メンバーの不足分野を補えない

一方、メンバー増員が失敗とまでは言えないものの、成功したとも言い難い、不成功の例が、他の事務所のボーイズグループにある。

某事務所の若い男性4人組ユニットは、デビュー直前に2人が追加加入となって、6人組としてデビューした。6人とも日本人だ。しかし、筆者個人的な印象では、追加メンバーは、良好なチームワークの維持にはつながったが、新たなファン獲得にはつながらなかった。

某事務所は、なぜその2人の追加メンバーが選ばれたのかを明らかにしていないが、筆者が見たところでは、元々いた4人もダンスは割と上手だったが、追加メンバーの2人はもっと上手で、そのうち1人は韓国語も流暢に話せたからだろう、と思われる。ただし、追加メンバーの2人が、他の事務所のダンスの達人たちとのコラボに参加できるほどの達人とも思えない。

元々いた4人はオーディション番組に出ていたので、ビジュアルもそこそこ良く、デビュー前からファンがいたが、追加メンバー2人は、無名で、ファンを連れてくることはできなかった。

筆者個人的には、せめて某事務所が追加メンバーを決定する社内オーディションのドキュメンタリー番組的なものを公開していたら、世間の関心を呼んで、新メンバーのファンもできていたかもしれないのに、と残念に思う。

また、筆者個人的には、元々いた4人に足りなかったのは、超イケメン、もしくはずば抜けた歌唱力のある人材だと思ったが、追加メンバーはいずれもダンスが得意な人材で、元々いた4人にないものを補えたとは言えなかった。

timeleszの追加メンバーに欲しい理想的な資質とは?/ オーディション・ドキュメンタリー公開が望ましい

もしtimeleszが今後本気でファン数およびCD売上を増やして海外進出も実現したいのであれば、筆者個人的には、追加メンバーに必要な資質は、現メンバー3人との協調性があることとビジュアルが良いことが大前提で、その上で、(1) ずば抜けた歌唱力、(2) ずば抜けたダンススキル、(3) 英語が流暢に話せる語学力、だと思っている。

1人で全部の資質を備えている人はなかなかいないだろうから、1つ以上の資質を備えた人の、1~3人の増員になるのではないか。

ジュニアを起用するなら、既にファンが多数いるジュニアが望ましいが、将来のグループの飛躍に役立つ才能のある人物でもあるべきだ。単にデビューできないジュニアの受け皿を引き受けて、新規ファン獲得につながらない人物を温情で加入されるようだと、増員する意味がないし、お荷物になりかねない。

菊池は聡明だから、その辺は理解しているだろうとは思うが、協調性のある人を見極めることが大事であり、さらに、現メンバー3人よりも才能のある人を起用することを恐れてはいけないと思う。

なお、新メンバー加入後のリリースよりも前に、オーディションのドキュメンタリーを番組あるいはYouTube動画にして公開すれば、既存ファンは嫌かもしれないが、オーディション・オタクをはじめとする世間の関心を呼び、新規ファンも獲得できる可能性が高いと思われる。

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