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・二宮和也がジャニーズから独立した現状を語る
・SMAP・中居正広から見た嵐―人柄がにじみ出ているグループ、後輩が目指すべきアイドル
・嵐・二宮和也から見たSMAP―いろんな方面のカリスマが揃っている
・秋元康から見たアイドル業界の今後―モグラ叩き。K-POPが流行りすぎると、気軽に口ずさめる曲が聴きたくなる
2024年1月28日(日)21時からのフジテレビ系「まつもtoなかい」に、松本人志の活動休止による窮地を見事に埋めるに最適な、二宮和也と秋元康がゲスト出演し、番組が「ぶっ倒れる」との懸念を隠さないスタッフに傷ついていた中居正広と、見事なトークを展開した。
ジャニーズから独立した二宮の現況、中居から見た嵐、二宮から見たSMAP、秋元康が語るアイドル業界の今後など、興味深い話題が満載だった。できれば、松本人志が不在の間は、中居と二宮にこの番組のMCを務めてもらいたいくらいだった。
二宮和也と言えば、YouTubeの「よにのちゃんねる」では後輩の中丸雄一、山田雄介、菊池風磨を牽引する先輩なので、二宮が先輩・中居正広を前に、すっかり後輩として振る舞っているのを見るのは、随分久しぶりで、新鮮だった。
番組放送終了後の2024年1月28日21:54に、二宮和也は自身のX(ツイッター)アカウントで「やっぱり中居正広最強よな。」と書き込んだ。その通り、中居は素晴らしいMCぶりだったが、二宮も秋元康のトークの盛り上げ方も凄かったと思う。
二宮和也がジャニーズから独立した現状を語る
貴重なトークが沢山あったが、その中でも筆者個人的に注目した部分だけ、記録しておきたい。
松本人志が活動休止になる前から、二宮と秋元康のゲスト出演は決まっていたという。二宮は中居が大病で手術・入院していた時に、既に決まっていたTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」にゲスト出演のはずが、急遽MCみたいになった時のことを振り返り、「俺は、中居さんが病気になっていなかった時期があるんですよ。その時に、話しに行けると思ったらですよ、いなかった」と話した。
二宮は、その時の状況が、今回と似ていると言いたげだった。二宮は松本人志とは「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」以来の再会となるはずで、楽しみにしていたら、松本が不在の事態になったからだ。
二宮と秋元康は実はプライベートでも親しく、秋元が半袖短パンでドーナツを持って、二宮の家にやって来るほどの仲良しだという。
しかし、二宮は秋元康とは仕事の話はせず、ジャニーズ事務所から独立する際にも、一切相談しなかったという。その理由について、二宮はもし秋元康に相談して「逆の答えが出た時にどうしよう」との不安があったことなどを挙げた。
現在の二宮の事務所について、中居が「完全独立なの?」と尋ねると、二宮は現状をこう語った。
「嵐としては、そっち(旧ジャニーズ事務所)にいるんですけど。グループ全体を動かす時は、あっちの許諾が必要なので、あっち式。マネージャーもいるし、管理の人がいるし、車もある。個人は完全に独立してるんで、何もないですよ」「メールも自分で返す」「車もない。リース」「ヘアメークも自分で頼んで、請求書が来る」
ここで中居は、ジャニーズ時代と同じ車を個人事務所になってからも使っているが、毎月60万円もかかって、事務所の家賃より高い、とぼやいた。すると、秋元康が「車を事務所にしたら?」と絶妙の提案をした。
筆者は二宮が毎朝自分のXでフォロワーのファンたちに「皆―、おはよー」と書き込んでいるの見ていて、今日も二ノは早起きだな、と思ったりしている。朝5時台のこともある。朝から撮影で、自分で運転して現場に行っているという。現場近くの駐車場が満車でとめられなくて困ったこともあるし、今回の番組内で秋元康に暴露されていたが、スタジオに歩いて行って予想より随分時間がかかったこともある。
秋元康によると、中居や二宮のようなセルフプロデュースだと、たとえば、沢田研二が楽曲「TOKIO」を、小泉今日子が「何てったってアイドル」を大ヒットさせたような、「本人が一番嫌がるものが当たる」というヒットの鉄則が働かないという。
SMAP・中居正広から見た嵐―人柄がにじみ出ているグループ、後輩が目指すべきアイドル
秋元康が中居に嵐について、二宮にSMAPについて、どう思っていたかを尋ねた際の、2人の回答が興味深かった。
中居は「全員の人柄がしっかりにじみ出ているグループ」と述べた。嵐の人柄が絶賛され、二宮は「嬉しい。初めて語ってくれた」と喜んでいた。
さらに中居は嵐について「平均的な人の良さの点数が高かった」「嵐はテレビに(人の良さが)にじみ出てる。それが僕ら(SMAP)と離れている」「後輩が目指していいアイドルは、嵐だった」と述べた。
嵐・二宮和也から見たSMAP―いろんな方面のカリスマが揃っている
一方、SMAPについて、秋元康は「SMAPは個性のある5人の集合体な感じ。バラバラにやってるんだけど、何年かに1度東京ドームに集まるのが理想」との見方を示した。
二宮はSMAPについて「いや、怖いですよ。いろんな方面のカリスマが揃っていて、よくグループとして成り立っていたなと」との思いを明かした。
秋元康がSMAPについて「いち早く作曲家、いいアレンジャーとか使った」と述べると、中居は「マネージャーさんが電波を立ててるから」と、暗に元SMAPマネージャーだった飯島三智氏(現在は、新しい地図を率いるCULEN代表)を褒めた。
秋元康は、「男性アイドルのファンって、ずっと応援してくれる」「でも、20代の頃の中居君、二宮君を求める」との持論を述べた。
すると中居は「キラキラしてるのは3年。余韻みたいなのが始まってくる。ダラダラやりすぎてしまった」と述べた。
秋元康から見たアイドル業界の今後―モグラ叩き。K-POPが流行りすぎると、気軽に口ずさめる曲が聴きたくなる
秋元康は中居も二宮も「業界好感度が良い」と言った。さらに、二宮については「好青年過ぎて売れないタイプ、本来は」とも語った。
中居が二宮に「グループを作りたいとか思わない?」と尋ねると、二宮は「怖いですね。まだ文句を言いたい」と答えて否定した。それでも、秋元康は「舞台とか、演劇のほうで、そのうちプロデュースするんじゃないかな」との見立てを示した。
中居が秋元康に「こんなグループがあったら面白いなとかってありますか?」と質問すると、秋元康は「時代ってモグラ叩きみたいなもんで。必ず違うところから出て来る。K-POPがこれだけ流行って、K-POPのトラックから作る作り方をやってると、全然違う、きっと世の中の人は、『青春アミーゴ』みたいな曲とか、『勇気100%』とか、口ずさめる曲を聴きたくなる」との見方を示した。
秋元康は数々の女性アイドルを生み出してきているが、中居や二宮のように、東京ドームを埋め付くしたファンの前でのステージに立ったことはなく、プレイヤー(演者)にしか分からないこともあると認めている。ステージ上での大事な選択については、プロデューサーは選択肢を用意して、選択はプレイヤーに委ねるという。
興味深い話が沢山聞けた。またこの3人でトークをして欲しいな、と思った。