中島裕翔がアイドルオーラを消し熱演『僕はどこから』は変人キャラだらけで緊迫局面、Blu-ray/DVD発売決定

中島裕翔主演・間宮祥太朗共演のテレビ東京系ドラマ「僕はどこから」が、ハラハラドキドキのサスペンスの佳境を迎えつつある。

このドラマはナレーションでこれまでの事情を分かりやすく説明する、などという親切なことはしてくれないので、原作を読んでいない筆者などは、たぶんこういうことなんだろうな、と自分なりに考えることが必要な場面もあった。

途中から観る人は、状況把握に最初苦労するかもしれない。

中島演じる主人公・竹内薫が母の入院代のお金に困って医大入試の替え玉受験を引き受けたら、試験中にその受験生が実の母を殺害して逃走し、代わりに入試直後に家を訪ねて来た薫に罪をなすりつけた。替え玉受験の事実を知られたくないから、アリバイがなかった。

癖の強いキャラばかり、中島はアイドルオーラ皆無のダサい小説志望青年を好演

人気サスペンス漫画が原作ということで、登場人物は漫画チックなキャラ満載で、ありえないだろう、とツッコミながらも結構面白がって観ている。

主演の中島は、他人の書いた文字を書き取ればその他人の思考が分かる、という若干荒唐無稽で気弱な変わり者設定の主人公・薫を、好演している。

第1話から中島は、ダサい黒縁眼鏡と安物の服と、気弱そうなキャラで、アイドルオーラを完全に消している。眼鏡を外したら実はイケメン、というサービス場面はない。知らない人が初めて観たら、まさかジャニーズのアイドルとは気づかないだろう。

結果、中島と対照的なキャラがより際立っているのが、濃い顔でちょっと怖そうな感じの間宮祥太朗演じるヤクザの藤原智美だ。替え玉受験の仕事を紹介してきた。子供の頃に自分の妹を守るために実の父を殺した男、という設定だが、なぜか文学好きで主人公・薫と気が合う。

こんなコワモテなのに実はゲーテの小説を読むのが好きって、絶対あり得ないだろ、と思いながら観ていた人も多いだろう。

登場人物は、癖のありすぎるキャラばかりだ。極めつけは、岡崎体育が演じる狂暴で不気味に笑う悪人（と思われる人物）・駿だ。こんな不気味な人物が隣に住んでいたら、絶対引っ越すしかないと思う。だが、逃走した受験生の男の子はその人物のところにいるから、いずれ対面する時が来る。

この不気味な駿の兄貴分の山田に、実はこっそり携帯電話を乗っ取られている（中身の全データが遠隔地のPCに読み込まれている）とは知らず、中島演じる薫は、受験生を探しに行っている間宮演じる藤原に、銃を渡すよう指示される。

そんなもの、運んでいる途中に警察に見つかれば、銃刀法違反で逮捕されてしまうではないか。でも、自分に銃口を向けられて怖かったから、運び役を引き受けたんだろう。

中島演じる薫を陥れるための包囲網が整いつつある中で、第7話が終わった。普通は正義が勝つはずだが、登場人物に完全に正義の人などいない。主役の中島演じる薫だって、替え玉受験という違法行為に手を染めてしまっている。

悪の度合いの問題だ。主人公よりもはるかに悪い者たちの悪だくみが失敗して、ちょっと悪かっただけの薫が助かる、というどんでん返しが必要だろう。

最終回を待たずに、このドラマ「僕はどこから」のBlu-ray/DVDの7月29日発売が決定した（下記商品情報を参照）。

中島は4月クールにはフジテレビ系「SUITS」シーズン2出演が決まっていて、俳優業は順調だ。

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