風間俊介が「陸王」に続き「西郷どん」にもキーパーソン役で出演

2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の視聴率は、初回から3月11日放送の第10話まで14～15％台で推移しており、過去の人気作品との比較はさておき、現在の多くの民放ドラマに比べてかなり好調な数字をキープしている。

幕末という人気のある時代が舞台であり、豪華俳優陣の個性的な魅力溢れる演技もなかなかだ。主演は鈴木亮平だし、篤姫役が北川景子で、斉彬役の渡辺謙という、贅沢な時間を楽しめる。

第10話は教育係・幾島役で登場した南野陽子が昔のスケバン刑事が上品なご婦人になったような迫力・インパクトを備えていて、北川景子演じる篤姫や鈴木亮平演じる吉之介とのやりとりがとても面白かった。

主演の鈴木亮平、篤姫役の北川景子、斉彬役の渡辺謙という大物キャストは言うまでもないが、第10話では教育係・幾島役の南野陽子の迫力・インパクトが凄かった。

この教育係は、篤姫を将軍家にお輿入れさせて世継ぎを産ませるために、男女の秘め事についても浮世絵を用いて教え込む気でいて、その時だけ吉之助を追い払うのがコミカルでおかしかった。

一方、実はこの第10話のオンエアの直前に、風間俊介がJohnny’s web（有料）で、「今日からNHK大河ドラマ『西郷どん』に橋本佐内という、偉かお人の役で出演」と、即興の薩摩言葉を交えて告知していた。

筆者は「西郷どん」の原作を読んでおらず、高校では日本史の授業を取らなかったから、残念ながら幕末については詳しくはないし、橋本佐内という人物も知らなかった。

それでも、幸運にも、NHKの大河ドラマ「西郷どん」の公式サイトに、吉之助役の鈴木亮平から見た橋本佐内についての以下の説明文があった。

「もうひとつ、大きな出会いといえば、越前福井藩の橋本左内殿。僕は左内さんのことを“バディー”だと思っています。頭のいい左内さんと行動力の吉之助さん、典型的なでこぼこコンビ誕生の兆しを楽しみにしてくやんせ！」

この第10話で、風間俊介が演じる橋本佐内は、福井から来た謎の蘭方医として、吉之助と出会う。

その謎の人物はどうやら情報通のようで、いろいろと秘密めいたことを暴露した挙句、最後は自分の「妄想」だから「忘れてください」と耳打ちして去って行った。周りに人がいたから、取り扱い注意事項として、慎重に釘を刺したのだろう。

風間は童顔だから役柄がある程度限られてしまうかもしれないが、時代劇風の髪型になるとさらに丸顔・童顔が目立った。それでも、堂々としながらも緊迫感を醸し出す謎の人物を、好演していた。

その後、調べてみると、橋本佐内という実在人物は、安政の大獄で斬首刑となって25歳で生涯を終えたらしい。

風間は2017年10月クールのTBS系日曜劇場「陸王」でも、物語のキーパーソン的な役を熱演していた。「陸王」と言い、「西郷どん」と言い、高視聴率の人気ドラマに印象に残る役柄で出演するのは、知名度アップの好機にもなり、俳優としてのキャリアには大いにプラスとなる。

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