Snow Manデビュー曲『D.D.』MVにK-POP NCTのパクリ疑惑

（目次）・TOP
・メンバーが閉じ込められた緑の植物のある大きなガラス張りボックスにNCT Uのパクリ疑惑
・訴訟沙汰にはならない、NCTファンのいるアジアのツアーでちょっと蒸し返される程度
・商品情報

2020年1月22日にSixTONESとともにCDデビューするSnow Manは、ジャニーズ史上で最も高難度ダンスが上手にこなせるグループではないかと称賛されているのだが、大事なデビュー曲「D.D.」のミュージックビデオ（MV）にパクリ疑惑というケチが付いてしまった。

もちろんSnow Manのメンバーの落ち度ではなく、あくまでもMVの映像ディレクター（監督）の責任だと思うが、せっかくSnow Manが順調に勢いを増しながらデビュー日に向かっていたのに残念だ。

メンバーが閉じ込められた緑の植物のある大きなガラス張りボックスにNCT Uのパクリ疑惑

問題は、彼らが激しいダンスも展開している2019 念12月24日公開の「D.D.」のMV (YouTube ver.)に登場する、メンバー（ラウール）が入った緑の植物のある大きなガラス張りのボックス（小部屋）だ。

これが、K-POPのボーイズグループのNCT Uが2016年4月8日にYouTubeに公開した「The 7th Sense」のMVに出て来る緑の植物のある大きなガラス張りのボックス（小部屋）のパクリではないか、と言われている。

NCTは東方神起などを擁するK-POPの最大手・SMエンターテインメントの大人気多国籍若手ボーイズグループで、NCT Uはそのグループ内ユニットの1つだ。

NCT Uのメンバーの中には、2019年10月にミニアルバム「SuperM」で米国ビルボードのメインチャートで全米アルバム1位を獲得したSuperMと、日本でも大人気のNCT 127と兼務している人気者のテヨンとマーク、同じくSuperMと中国向けユニットWayVと兼務しているテンもいる。彼らのファンがNCT Uの「The 7th Sense」のMVを知らないはずがない。

早速2つのMVを比較してみたら、確かにそっくりな部分もある。

・Snow Manが2019年12月24日にYouTubeに公開したSnow Man「D.D.」MV (YouTube ver.) (約16秒目に植物のある大きなガラス張りボックスが登場)
・SMTOWNが2016年4月8日に YouTubeに公開したNCT U「The 7th Sense」MV (47～49秒目に植物のある大きなガラス張りボックスが登場)

Snow Manの「D.D.」のMV（YouTube ver.）の開始から約16秒目に、ラウールが緑の植物のあるガラス張りの大きなボックス（小部屋）に閉じ込められている映像がある。

一方、NCT Uの「The 7th Sense」のMVにはガラス張りの大きなボックス（小部屋）が何度か出て来るが、メンバーの1人が緑の植物のあるガラス張りの大きなボックス（小部屋）に閉じ込められている分かりやすい映像が、約47～49秒目に登場する。

偶然の一致？　いや、植物のある大きなガラスのボックス（小部屋）に1人のメンバーを閉じ込めるなんて、誰でも簡単に思いつくことではないように思える。

おそらく、アイデアに困っていたSnow ManのMVの映像制作担当者が、人気K-POPグループの過去の映像を見て、よしこれで行こう、日本のジャニヲタはどうせK-POPの過去のMVなんて知らないだろうから大丈夫、と思いついたのではないだろうか。だとしたら、浅はかだったと言われても仕方ない。

ちなみに、両グループのMVのクレジットを調べると、責任の所在は以下となっている。

NCT U 「The 7th Sense」MV:
Director: Beomjin J (VM Project)
Produced By S.M.ENTERTAINMENT S.M. Creative Director Heejin Min / ⓒ 2016. S.M.ENTERTAINMENT Co. Ltd. ALL RIGHT RESERVED

Snow Man「D.D.」MV:
Producer: Kohei Takeda (DreamFly)
Director: Gibeak Lee (TIGER CAVE)
Film Production: STORIES / OKNACK

訴訟沙汰にはならない、NCTファンのいるアジアのツアーでちょっと蒸し返される程度

もっとも、Snow Man「D.D.」のMVの大半がNCT Uの「The 7th Sense」のMVと同じというわけではない。

また、一般的には、MVの一部にパクリ疑惑があっても、著作権侵害として訴訟沙汰などの大きな問題に発展する可能性は低い。被害者側が盗作（パクリ）であると証明しなければならないのだが、ほとんどの場合、証明するのは極めて困難だ。

筆者は別のK-POPのMVを某ジャニーズグループがパクったのではとの疑惑となった騒動を覚えているが、その時は被害者側が個人のSNSに「私が愛情を込めて作ったのに」と遺憾のコメントを公開しただけで終わった。

日本でのSnow ManとSixTONESのコラボでのデビューシングル「D.D./ Imitation Rain」の売上に悪影響が出ることもないだろう。むしろ、MVが注目されて当面のYouTubeの再生回数が増える、というメリットになるかもしれない。

実際、Snow ManのD.D.の監督（Director）のGibeak Leeは、過去にK-POPのレジェンドBIGBANGのグループ内ユニットGD＆TOPのMVなどを手がけたこともあり、NCTファン以外のK-POPファンの一部がSnow Manを好意的に見るようになった、という思わぬプラス効果も若干あったようだ。

それでも、怒りが収まらないNCTのファンとみられる人が、Snow ManのレーベルのavexのSNSに直接パクリ疑惑についての釈明コメントを求める書き込みをしていた（サイゾーウーマンの2019年12月29日付「Snow Man、デビュー曲MVに『NCTの丸パク』指摘続出！　SixTONESと再生回数争いも激化」を参照）。だが、今のところavexはだんまりを決め込んでいる。

Snow Manはアジアツアー開催も望んでいる。しかし、アジアと言えば、それこそK-POP人気の本場であり、NCTの人気も高い。

そんなアジアで集客するためにこの「D.D.」のMVをプロモーションとして使えば、これがNCT Uの「The 7th Sense」をパクったとの疑惑もあったMVだ、と蒸し返される可能性もある。ただ、今やNCTは世界的に人気を得ているから、NCTファンも当初に比べて余裕があり、怒りはもう残っていないだろう。

（注: この記事は2021年5月25日に、MVのクレジットを加えて加筆・修正しました）

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商品情報

*SixTONESとSnow Manのコラボ作品となる2020年1月22日発売のデビュー両A面シングル「Imitation Rain/D.D.」は、Sony MusicからはSixTONES仕様で名義がSixTONES vs Snow Manの、「Imitation Rain/D.D.」初回盤[CD+DVD]、with Snow Man盤[CD+DVD]、通常盤[CD]の3形態をリリース。avexからはSnow Man仕様で名義がSnow Man vs SixTONESの「D.D./Imitation Rain」初回盤[CD+DVD]、with SixTONES盤[CD+DVD]、通常盤[CD]の3形態をリリース。

SixTONES仕様（SixTONES with Snow Man名義）の「Imitation Rain/D.D.」の初回盤のCDにはSixTONESデビュー曲「Imitation Rain」（YOSHIKI提供）とSnow Manデビュー曲「D.D.」を収録し、DVDにはSixTONESデビュー曲のミュージックビデオ（MV）およびメイキング映像（Snow Manも出演）とSixTONESライブ映像を収録。with Snow Man盤のCDにはSixTONESデビュー曲とSnow Manデビュー曲を収録し、DVDには撮り下ろし特典映像AおよびB（SonyMusic ver.）を収録。通常盤にはSixTONESデビュー曲とSnow Manデビュー曲に加え、SixTONESのカップリング曲2曲、SixTONESデビュー曲カラオケ、トークトラック（SonyMusic ver.）を収録。

Snow Man仕様（Snow Man with SixTONES名義）の「D.D./Imitation Rain」初回盤のCDにはSnow Manデビュー曲「D.D.」とSixTONESデビュー曲「Imitation Rain」を収録し、DVDにはSnow Manデビュー曲のMVおよびメイキング映像（SixTONESも出演）とSnow Man DANCE映像を収録。with SixTONES盤のCDにはSnow Manデビュー曲とSixTONESデビュー曲を収録し、DVDには撮り下ろし特典映像AおよびB（avex ver.）を収録。通常盤にはSnow Manデビュー曲とSixTONESデビュー曲に加え、Snow Manのカップリング曲2曲、Snow Manデビュー曲カラオケ、トークトラック（avex ver.）を収録。

*ジャニー喜多川制作総指揮の舞台の映画版「映画少年たち」Blu-ray/DVDが2019年12月4日発売。出演者はSix TONES（ジェシー、京本大我、髙地優吾、松村北斗、森本慎太郎、田中樹）、Snow Man（岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介、向井康二）、西畑大吾、大西流星、室龍太、正門良規、小島健その他ジャニーズJr./関西ジャニーズJr.、戸塚祥太、横山裕など。特典映像は、メイキング映像・イベント映像集。先着予約特典としてB6クリアファイルが付く。

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*ジャニーズJr.の2019年8月8日東京ドーム公演「ジャニーズJr. 8・8祭り～東京ドームから始まる～」が映像パッケージ化され、「素顔4」DVDとして2019年11月6日に発売。「素顔4」はジャニーズJr.盤、SixTONES盤、Snow Man盤、Travis Japan盤、関西ジャニーズJr.盤の5形態があり、全形態共通でライブ本編として「ジャニーズJr. 8・8祭り～東京ドームから始まる～」が収録される。ジャニーズJr.盤は、特典映像として東京ドームドキュメント映像が収録され、スペシャルフォトブックを封入。それ以外の盤種では、盤種名にあるユニットのライブおよびドキュメント映像が特典映像として収録される。一般ストアでは、ジャニーズJr.盤のみが2020年1月31日（金）までの期間限定で販売される。それ以外（SixTONES盤、Snow Man盤、Travis Japan盤、関西ジャニーズJr.盤）はジャニーズアイランドストアオンラインでの限定販売となる（https://www.sugao4.com）。

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