男性アイドルランキング2020(ジャニーズ編)-嵐断トツ、キンプリも幅広い人気、スノストは10代20代女性

なお、20代の女性のTOP10の内訳は、ちょうど10代の激変と30代以上の安定的顔ぶれの中間の様相のようだ。ジャニーズは前回の5組から今回は6組に増えたが、これらジャニーズ勢の全体に占める比率は前回の37.9%から今回は33.5%に低下した。

20代の女性のTOP10の非ジャニーズでは、LDHが前回の2組から今回は1組に減り、K-POPも前回の3組から今回は1組に減少し、代わりに声優・アニメ系が2組（ヒプノシスマイクとゲームアニメのうたの☆プリンスさま♪）ランクインした。

ジャニーズのグループ別の動向

ジャニーズの嵐は男女ともすべての年代（10代・20代・30代・40代・50代以上）で断トツ1位をキープしたが、嵐は2020年末をもって活動休止するため、来年の勢力図は大きく変わりそうだ。

今回嵐以外に、男女ともすべての年代でTOP10入りして知名度と人気の高さを示唆したのは、ジャニーズのKing & PrinceとK-POPのBTSだけだ。

全体およびK-POP勢の動向については別の記事で詳述済みなので（2020年10月17日付「LINE男性アイドルランキング2020―嵐断トツ1位も世代交代・分散化、K-POPはBTSが幅広い人気」）、ここではジャニーズの前回から今回の変化を中心にまとめたい。

今回の30代以上の女性のTOP10の顔ぶれは、前回とほとんど変わっていないのみならず、30代・40代・50代以上のTOP10の顔ぶれは、ほとんど同じだ。アイドル側にとっては、安心できる環境のようだ。

キンプリは男女とも全世代で高い知名度・人気だが、10代20代女性の関心はスノストにも向かった

嵐が男女ともすべての年代で断トツ1位で、キンプリは男女ともすべての年代でTOP10入りしている。キンプリの順位は20代女性では前回の4位から今回は2位に、30代女性では前回の9位から今回は3位に、40代女性では前回の8位から今回は3位に上昇した。

しかし、明日を担う10代女性のランキングでは、キンプリの順位は前回の2位（5.7%）から今回は4位（4.4%）に低下した。

今回10代女性1位の嵐と6位のHey! Say! JUMPも、前回から比率を下げており、10代女性は王道アイドル路線よりもジャニーズならパフォーマンスがカッコいいSnow ManとSixTONESに、それ以外ならK-POPとアニメ・声優系に関心を強めているようだ。

嵐・キンプリ以外のジャニーズ勢では、関ジャニ∞は10代以外のすべての年代の女性のTOP10に登場していて、最高位は20代女性の3位だが、登場しているすべての年代で前回より順位を下げた。また、関ジャニ∞は男性のすべての年代のTOP10に登場している。

今年1月にCDデビューしたSnow ManとSixTONESは、10代女性と20代女性のTOP10に新たに登場している。Snow Manは10代女性と20代女性で7位、SixTONESは10代女性と20代女性で10位にランクインした。しかし、どちらのグループも、30代以上のTOP10には入っておらず、キンプリと違って、まだ知名度が若年層に偏っているようだ。

今回スノストの登場によりTOP10入りを逃したジャニーズは、10代女性では前回7位だったSexy Zoneと8位だったNEWS、20代では前回9位だったTOKIOだ。

特定の層に人気のあるジャニーズ―JUMPとジャニーズWESTは若い女性、KinKi Kidsは30代以上の女性、V6は男性など

若い女性に人気のあるHey! Say! JUMPは、10代女性では前回の4位から今回は6位に、20代女性では前回の5位から今回は8位に順位を落とした。30代以上の女性のTOP10には前回も今回も登場していない。

ジャニーズWESTとKis-My-Ft2は前回はどの年代のTOP10にも登場しなかったが、今回はジャニーズWESTは10代女性の9位に、キスマイは30代女性の10位にランクインした。

30代以上の女性になると、嵐の断トツ1位以外に、すべての年代のTOP10に登場するのが、キンプリ、関ジャニ∞、KinKi Kids、TOKIOだ。KinKi Kidsは30代女性で前回3位、今回4位で、根強い人気を見せている。また、KinKi Kidsは、男性の30代以上のすべての年代のTOP10にランクインしている。

V6は前回はどの年代の女性のTOP10にも登場せず、今回は50代以上の女性のTOP10の10位にランクインしたのみだ。しかし、V6は嵐、TOKIO、関ジャニ∞、キンプリ同様に、男性のすべての年代のTOP10にランクインしていて、知名度抜群ぶりを示している。

図表3　20代女性によるTOP10

1位　嵐　　19.3%（前回1位、22.0%）
2位　King & Prince　4.9%（前回4位、4.4%）
3位　関ジャニ∞　3.6%（前回2位、6.0%）
4位　BTS　3.5%（前回7位、2.5%）
5位　三代目JBS　3.0%（前回3位、4.8%）
6位　ヒプノシスマイク[声優グループ]　2.5%（前回圏外）
7位　Snow Man　2.1%（前回圏外）
8位　Hey! Say! JUMP　2.0%（前回5位、3.1%）
9位　うたの☆プリンスさま♪[ゲームアニメ]　1.9%（前回圏外）
10位　SixTONES　1.6%（前回圏外）

出所: LINEリサーチ　2020年9月2～7日調査に基づく「（男性アイドルグループ総合ランキング2020。全国57万人が選ぶ頂点はあのグループ！）」。（前回は2019年1月8～16日調査に基づく「男性アイドルグループ 最新の人気ランキング 2019 全国62万人が選ぶ頂点は！」）