スノスト『THE MUSIC DAY』考察―SixTONES『マスカラ』は難曲、Snow Man王道アイドル曲

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・ SixTONESの新曲『マスカラ』はかなりの難曲、SixTONESにしか歌えない
・ SixTONESの『Imitation Rain』がグループ・チェンジ企画にふさわしくないワケ
・ Snow Manがダンスが上手だと再認識、新曲『HELLO HELLO』は王道アイドルソング
・商品情報

2021年7月3日の日本テレビ系音楽特番「THE MUSIC DAY」で、SixTONESとSnow Manはそれぞれ新曲の初パフォーマンス披露をしたが、両グループとも、これまでとはガラッと違った曲調だった。

SixTONESの新曲『マスカラ』はかなりの難曲、SixTONESにしか歌えない

SixTONESはKing Gnuの常田大希が書いた新曲「マスカラ」のパフォーマンスを初披露した。

パフォーマンス前に、常田がVTRで登場し、この曲を書くに当たって、「（SixTONESの）6人の映像を観まくった」と明かしていた。

今回この曲を初めて聴いた筆者は、衝撃を覚えた。何て難しい曲なんだろう！

King Gnuの常田が書いた曲だけあって、前衛的なメロディーの複雑な動きもリズムも、本当に難度が高い。SixTONEのメンバーは相当練習を積んだに違いない。

しかも、歌の難度がかなり高い上、体を軽く揺らす程度では済まないダンスもある。前のシングル表題曲の「僕が僕じゃないみたいだ」は、この曲よりも随分歌いやすくて、しかもダンスなしだった。今思えば、何て楽だったんだろう。それに引き換え、今度の曲ははるかに大変だ。

パフォーマンスに臨む彼らの表情からは、緊張感がうかがえた。ほとんどのアーティストが、新曲のパフォーマンスを初披露する際には緊張するものだという。それが、こんなに難しい曲の初披露となると、相当なプレッシャーだっただろう。

おそらく、SixTONES自身、この日の初披露で、自分たちが完璧にパフォーマンスできたとは思っていないだろう。それでも、SixTONESは”曲負け”しないで、ちゃんとこの難曲を歌いこなし、ダンスもできていた。よくやったよ、SixTONES。

何回かパフォーマンスをこなして行くうちに、どんどんこの難曲に馴染んでもっと自分たちなりに落とし込めで、より自信に溢れたパフォーマンスができるようになるだろう。それでも、難しい曲だから、常に緊張感を持って臨むかもしれない。

今回筆者は確信した。ジャニーズでこの難曲「マスカラ」を歌えるグループは、SixTONES以外にいない。特に歌唱力が高いのは京本大我、次にジェシーだが、他のメンバーもジャニーズ内では歌が上手で、グループとしての歌唱力が高いから、こういうチャレンジングな曲にも対応できる。

たとえば、歌唱力に秀でたグループと言えばKinKi Kidsがいて、彼らは確かに音程の安定感や表現力は素晴らしいが、年齢的に守りに入った感があり、今さら「マスカラ」のような前衛的で複雑な難曲に挑戦することはまずないだろう。そもそも「マスカラ」はKinKi Kidsのカラーに合わないし。

SixTONESの『Imitation Rain』がグループ・チェンジ企画にふさわしくないワケ

ところで、この日の「ジャニーズ・メドレー」のグループ・チェンジ企画で、SixTONESの持ち歌を歌ったグループはいなかった。こういう企画では、誰もがよく知っている曲を採用しないとシラケるので、代表曲が用いられるが、SixTONESの今のところの代表曲であるデビュー曲「Imitation Rain」は、他のグループに歌ってもらえなかった。

「Imitation Rain」は難易度も高いし、そもそもこの曲を書いたYOSHIKIは、SixTONES以外が歌うのを嫌がるのではないだろうか。YOSHIKIはタッキーから曲提供を依頼された際、初めは断るつもりだったが、タッキーの熱意のこもったプレゼンで、SixTONESの才能に気づいて引き受ける気になったという。

もちろん、さらに難度の高い「マスカラ」がグループ・チェンジ企画で採用されることもないだろうし、常田大希もSixTONES以外が歌うのを嫌がるだろう（常田が歌うのは聴いてみたい気がするが）。

なお、SixTONESはトラジ・ハイジ（堂本剛＆国分太一）の「ファンタスティポ」のパフォーマンスをしていた。もちろん、上手にこなしていたのだが、個人的には何でこの曲なんだろう、と思った。

今後堂本剛と国分太一がデュオでステージに立つことはまずないから（堂本剛が拒否するだろう）、既に解散したSMAP、光GENJI、タッキー＆翼、シブがき隊の曲と同じ扱いだ。今回のジャニーズ・メドレーの選曲をしたのは誰だろう。タッキーだろうか。既に解散したグループの人気曲の披露が多いと、ジャニーズって昔は誰もが知る有名な曲が沢山あったのに最近はほぼないね、と視聴者が思ってしまいかねないのだが･･････。

Snow Manがダンスが上手だと再認識、新曲『HELLO HELLO』は王道アイドルソング

一方、ジャニーズ・メドレーで、Snow Manのデビュー曲「D.D.」をHey! Say! JUMPがパフォーマンスしているのを見て、改めてSnow Manはダンスが上手なグループだ、と思った（もちろん、ほんの短時間の練習時間しかなかったHey! Say! JUMPに多くを求めるのには無理があり不公平ではあるが）。

Snow Manはこれまでの最先端のダンスミュージック路線から一転して、今回王道アイドルソングの新曲「HELLO HELLO」のパフォーマンスを初披露したが、ダンスまでゆるゆるにはしなかった。曲については、ライト層は好みが分かれるかもしれないが、オタクはこういう曲を歌うSnow Manも歓迎するだろう。

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商品情報

*SixTONESの2021年8月11日（水祝）発売の5thシングル「マスカラ」表題曲は、King Gnuおよびmillennium paradeの常田大希による提供曲の切ないラブソング。シングル「マスカラ」はDVD付き初回盤A、DVD付き初回盤B、CDのみの通常盤（初回仕様有）の3形態で販売。初回盤Aと初回盤Bのカップリング曲は異なるが、通常盤には初回盤A・B収録曲と通常盤のみ収録の1曲の計3曲のカップリング曲を収録。初回盤AのDVDには「マスカラ」のミュージックビデオ（MV）、MVメイキング、MVソロアングルの映像を収録。初回盤BのDVDの収録内容は後日発表。通常盤初回仕様分には20Pフォトブックレットを封入。