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Travis Japanが『America’s Got Talent』準決勝敗退―ジャニーズには誤算? CDデビューはどうなる?

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ジャニーズ事務所は決勝進出を期待していた? CDデビューはどうなる?
Travis Japanの『America’s Got Talent』準決勝でのステージ・パフォーマンスと審査員の講評

米国ロサンゼルスに留学中のジャニーズJr.の人気7人組ユニット・Travis Japanが、現地時間の2022年9月6日のNBCのオーディション番組「America’s Got Talent」(AGT)のセミファイナル(準決勝)に出演し、英語詞の「PARTY UP LIKE CRAZY」のステージ・パフォーマンスを披露した。

しかし、4人の審査員は概ね、ダンスは気に入ったようだったが、楽曲と歌唱(およびラップ)の評価が低かった。その後の視聴者投票を経て(日本のファンも投票参加していたようだが)、残念ながら、ファイナル(決勝)進出の5組に選ばれず、敗者復活戦にも選ばれなかった。

Travis Japanが決勝に進出できなかったことは残念だったが、ここまでプレッシャーの中でよく頑張った。はっきり言って、デビュー前にこれほどまでのプレッシャーと限界までの猛練習を強いられたジャニーズは、他にいないのではないか?

ジャニーズ事務所は決勝進出を期待していた? CDデビューはどうなる?

ただ、もしジャニーズ事務所が決勝進出を期待していて、決勝での全米PRと米国のレコード流通会社との契約を計画していたのであれば、準決勝敗退は大きな誤算になったかもしれない。Travis JapanのCDデビューはどうなるのだろう?

Travis Japanが7月末に「World of Dance Championship 2022」の団体部門で世界9位となって称賛を浴びたことへの世間の記憶が失せないうちに、CDデビューさせるべきなのではないか?

でも、今デビューさせてもなにわ男子ほどの売上は見込めないかもとか、タッキー派のTravis Japanとジュリー派の美 少年のどちらが売れそうとか、ジャニーズ事務所内のいろんな思惑や事情で、簡単に事が運ばないかもしれない。

Travis Japanの運命やいかに?

Travis Japanの『America’s Got Talent』準決勝でのステージ・パフォーマンスと審査員の講評

Travis Japanの7人は、キツネの仮面をかぶってステージに登場し、アクロバットを盛り込んだシンクロダンスを披露し、仮面と和風のジャケットを脱ぎ捨てた。シルバーの光り物上下の衣装で、「PARTY UP LIKE CRAZY」のパワフルなダンスを始め、生歌・ラップも加わった。

パフォーマンス開始から1分7秒ほどで4人の審査員のうち1人が(ファイナル進出の価値なしとの判定の)ブザーを鳴らした。だが、メンバーは動じず、笑顔でパワフルなダンスと歌のステージをやり切った。

・YouTubeのAmerica’s Got Talentチャンネルに2022年9月7日に公開されたTravis Japan Performs "Party Up Like Crazy" on America's Got Talent | AGT 2022(2分51秒)

(以下は、ネットに転がっている審査員のコメント部分の動画やKAI-YOU.netの記事なども参照しながら、筆者が仮訳し、まとめたものだ)

ブザーを鳴らした審査員のコメディアンのHowie Mandel(ホウィー・マンデル)は、以下のような辛口コメントをした。

「私はボーイバンド(ボーイズグループ)の大ファンだ。ここにいる(審査員で音楽プロデューサーの)Simon Cowell(サイモン・コーウェル)が生み出した、最も存在感の大きいボーイバンドのOne Direction(ワン・ダイレクション)も好きで、BTSも大好きだ。これ(Travis Japanの曲)がJ-POPだということも知っている」

「ソロを歌う時は音程を正確に合わせなければならないけど、Travis Japanの音程はズレていた。ラップも良くない。まるで(バラエティ番組の)Saturday Night Liveのパロディーのようだ」

一方、審査員で音楽プロデューサーのSimon Cowell(サイモン・コーウェル)はこうコメントした。音楽プロデューサーとして英国の人気ボーイズグループ・One Direction(ダンスのイメージはあまりないが)を大成功に導いた人物だ。

「ライブ(生)で歌うのはかなり難しい。もしパフォーマンスの時間を巻き戻して、音量をオフに(小さく)したら、このパフォーマンスは素晴らしいだろう。なぜなら、君たちは素晴らしいからだ。君たちの個性は素晴らしいし、振付も好きだ。でも、歌はひどかった。緊張していたのだろうか。実は、間違った選曲だった」

「それでも、僕は君たちが好きだ。君たちは僕を笑わせてくれたし、エンターテイナーだった。ただ、もっといい曲を選んでほしかった。なぜ僕に聞かなかったのか?」

女性審査員の1人は「あなたたちのダンスや振付は大好きよ。でも、ボーカルはもっと頑張らないと。でも、いつか到達できるでしょう」、もう1人の女性審査員も「今日のボーカルはほんの少しひどかった(bad)」と述べた。

つまり、4人の審査員たちは概ね、Travis Japanのダンスは気に入ったものの、楽曲と歌唱(およびラップ)は低い評価だった。米国のプロは甘くはなかった。

楽曲と歌唱力は、例外のグループもいるものの、ジャニーズに多かれ少なかれ当てはまる問題点ではないか。端的に言うと、米国の音楽市場で評価されないダサい曲や不十分な歌唱力だ。

ただ、楽曲については、Travis Japanはおそらく自由に選曲できる立場ではなかっただろうし(プロによる音源の準備も必要だった)、そもそもジャニーズJr.に著名アーティストが名曲を提供してくれるとは考えにくい。かといって、デビュー組の先輩の曲だと、権利などの問題があって、使いづらい。

踊りながらの歌唱については、普通のボイストレーニングとは別のトレーニングを積むしかないだろう。

ともあれ、Travis Japanはここまでよく頑張った。あとはジャニーズ事務所が彼らをどうしたいかだ。



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