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Travis Japan『JUST DANCE!』2週目JAPAN HOT 100で29位、ストリーミング圏外/スミンはジャニーズの弱点

2022年11月9日

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・ストリーミングはジャニーズの弱点→良い楽曲と歌唱力、もしくはファンの協力が必要
・ジャニーズがサブスクを全面解禁すると、ストリーミングで勝てるグループと苦戦するグループに分かれる
・Travis JapanのレーベルはサブスクとしてSpotifyの利用を推奨している模様
・商品情報

Travis Japanが2022年10月28日（金）13時に世界配信リリースした1stデジタルシングル「JUST DANCE!」は、2週目となる2022年10月31日～11月6日の週に、ビルボード・ジャパンの総合ソングチャートのBillboard JAPAN HOT 100で29位だった。前週の4位から順位を下げたが、2週連続のチャートインになった。

内訳は、ダウンロード売上が29位、ラジオ放送回数が14位、ツイート数が3位、動画（MV）再生回数が5位、ストリーミングとカラオケ使用数が圏外、CD売上とCDルックアップはデータなしだった。

初週に続き、2週目も、「JUST DANCE!」はビルボード・ジャパンの週間ストリーミング・チャートであるStreaming SongsのTOP100に入らなかった。

ストリーミングはジャニーズの弱点→良い楽曲と歌唱力、もしくはファンの協力が必要

一般に、国内アイドル、特にジャニーズの一部グループや女性アイドルの48/46グループは、ストリーミングに弱いとみられている。これは、現在サブスク解禁していないグループが将来解禁しても変わらない。

ジャニーズの主要グループでは、今なおデジタル・リリースを解禁していないので、多くのジャニーズ・ファンはストリーミングには関心がない。

しかし、将来的には、日本でもますますストリーミングが普及してCDが廃れて行く方向とみられるし、ストリーミング・チャートに載ること自体が宣伝効果を発揮するので、今のうちからストリーミングで勝つにはどうすればいいか、考えておくべきだろう。

デジタルのチャートと言っても、ダウンロード売上チャートの場合は、CD売上と似ていて、ファンが頑張って購入すれば、1位が狙える。ただし、1アカウント1回のみなので、何週間にもわたって上位をキープすることは、新規ファンが獲得できなければ困難だ。

一方、ストリーミング・チャートは、音楽ファンが日頃聴いている人気曲を示している。また、ストリーミング・チャートの上位に登場すれば、固定ファン以外にも、幅広く楽曲が浸透している証明になる。中には、何カ月にもわたってチャートインする大ヒット曲もある。

ストリーミング・チャートに登場する方法は、2つに1つだ。

1つ目は、幅広い音楽ファンに関心を持ってもらえるようになることだ。

2つ目は、音楽ファンが関心を持ってくれないか、もしくは楽曲が世の中に知られてない場合は、ファンが頑張ってスミン（ストリーミング）しまくって、とりあえずチャート・インを実現して、世の中に曲の存在を知らせることだ。

1つ目の、幅広い音楽ファンの関心だが、率直に言うと、音楽ファンは楽曲の良しあしと歌唱力を重視する。

ストリーミングで人気が出やすい曲は、音楽ファンが共感できる歌詞や耳に残りやすいサウンドで、なおかつ、歌唱力が高い歌い手が歌っている曲だ。

Travis Japanの「JUST DANCE!」は、楽曲はアメリカのかつての人気ファンク・バンドのEARTH WIND&FIREの曲調を彷彿させるダンス・ミュージックで、ストリーミングで受け入れられやすい曲であるはずだ。あとは、歌唱力があることを音楽番組出演時などに示せるといい。

ジャニーズがサブスクを全面解禁すると、ストリーミングで勝てるグループと苦戦するグループに分かれる

ジャニーズがサブスクを全面解禁しないのは、CDのほうが利益率が高いからだ。しかし、将来時代の波に押されてサブスクを全面解禁すると、ストリーミング・チャートに登場できるグループとできないグループに分かれるだろう。

例えば、KAT-TUNが2022年10月10日に配信リリースしたデジタルシングル「ゼロからイチへ」は、リリース週のビルボード・ジャパンのダウンロード・チャートDownload Songsで8位にチャートインしたが、ストリーミング・チャートStreaming SongではTOP100に一度も登場できていない。

ファンはダウンロード対策には動いたが、ストリーミングにはほとんど手をつけなかったようだ。これは、まだKAT-TUNの主戦場はCDだから、今からストリーミング対策に動く必要はない、と考えたからかもしれない。

ただ、ストリーミング対策に動くにしても、ファン数が少ないグループだと、よほどファンが頑張って1日中再生し続けなければ、ストリーミング・チャートの上位に登場することは、極めて難しい。

このため、ジャニーズでもファン数が少ないグループや、ファンの熱量が低いグループは、サブスク解禁すると、ストリーミング・チャートに全く登場しない可能性が高い。

Travis JapanのレーベルはサブスクとしてSpotifyの利用を推奨している模様

Travis Japanのレーベル（ユニバーサル）は既に、ストリーミング対策に動いている。世界最大の音楽配信サービスのSpotifyのプレイリスト「Boys Group Japan」のカバーにTravis Japanを登場させた（Spotify Japanの公式ツイッターの2022年11月2日午後0:06の投稿を参照）。

アイドルファンの利用が多いサブスクと言えば、LINE MUSICがその筆頭で、ボーイズグループなどもLINE MUSICなら上位が狙いやすい。上位を獲るためのキャンペーンも盛んだ。

だが、Travis Japanのレーベルが、敢えてファンに世界的に使われているSpotifyの利用を推奨するのは、妥当な戦略だ。もしSpotifyの日本関連のチャートに登場できれば、世界中の音楽ファンの目に触れる可能性がぐっと上がるからだ。

なお、Spotifyは無料プランと有料プランがあり、お金に余裕のない人は無料プランから始められる。ただし、ビルボードのチャートでは、同じ再生回数でも、無料プランよりも有料プランのほうがポイントが高くなる。また、1曲のみリピートを続けると減数調整される可能性があるので、数曲のプレイリストを複数作って、順番に再生することが推奨される。

一方、iTunesでダウンロード購入すると、Apple Musicでストリーミング再生しても、カウントされない。Amazonでダウンロード購入すると、Amazon Musicでストリーミング再生しても、カウントされない。ダウンロードを削除すればカウントされる。

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