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IMP. TOBE/ 滝沢秀明

IMP.『CRUISIN’』初週ビルボード成績まとめ―総合53位、ダウンロード6位、キャンペーン前でも好調

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総合ソングチャートBillboard JAPAN HOT 100でIMP.『CRUIIN’』は53位、予想以上に健闘
ダウンロードではIMP.『CRUIIN’』は6位、金曜リリースでキャンペーン前でも大健闘
ストリーミング―IMP.『CRUISIN’』は圏外、ストリーミングは国内アイドルの苦手分野
MV―IMP.『CRUISIN’』が4位。ファンは皆頑張るので、ライト層含むファン数の影響大
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(この記事は2023年8月23日付「SEVENTEEN、INI、MAZZEL、BE:FIRST、IMP.の新曲配信のビルボード成績まとめ(8月14~20日の週)」を、IMP.中心に書き直したものです)

滝沢秀明社長が率いるTOBEから7人組グループ・IMP.が2023年8月18日(金)にデビュー・デジタルシングル「CRUISIN’」をリリースしたので、同じ週に新曲を配信リリースした注目ボーイズグループのSEVENTEEN、INI、MAZZEL、BE:FIRSTと併せた計5組のビルボード・ジャパンの2023年8月14~20日の週のチャート成績をまとめておきたい。

もちろん、この5組は、リリースした曜日も異なるし、後でCD(アルバムまたはシングル)として発売する曲の先行配信の場合や、キャンペーンの期間外だったり、ミュージックビデオ(MV)がなかったりしたケースもあり、単純比較はできない。それでも、ファンダムの規模の影響や熱意の程度などがうかがえて、興味深い。

5組の新曲は以下の通り。

・INI「Moment」(14日(月)リリース)
・MAZZEL「LIGHTNING」(14日(月)先行配信、後日CDシングルでも発売)
・SEVENTEEN「Sara Sara」(16日(水)先行配信、後日CDアルバムでも発売)
・IMP. 「CRUISIN’」(18日(金)リリース)
・BE:FIRST「Salvia -Anime Size-」(18日(金)リリース、別バージョンを後日リリース)

総合ソングチャートBillboard JAPAN HOT 100でIMP.『CRUIIN’』は53位、予想以上に健闘

まず、総合ソングチャートBillboard JAPAN HOT 100では、5組の中で最上位だったのは、SEVENTEEN「Sara Sara」の8月16日(水)先行配信の「Sara Sara」の32位、2番目がINIの8月14日(月)リリースの「Moment」の49位、3番目がIMP.の8月18日(金)リリースの「CRUISIN’」の53位だった。IMP.の「CRUISIN’」の53位は、筆者が思ったよりも好調だった。

32位 SEVENTEEN「Sara Sara」(16日(水)先行配信)
49位 INI「Moment」(14日(月)リリース)
53位 IMP.「CRUISIN’」(18日(金)リリース)
60位 MAZZEL「LIGHTNING」(14日(月)先行配信)
93位 BE:FIRST「Salvia -Anime Size-」(18日(金)リリース)

ダウンロードではIMP.『CRUIIN’』は6位、金曜リリースでキャンペーン前でも大健闘

ビルボードの週間ダウンロード・チャートDownload Songsでは、1位が星野源「生命体」、2位がYOASOBI「アイドル」というJ-POPの大御所が占めた。ボーイズグループのファンはダウンロード・チャート対策に概して熱心だが、今回は現実的に3位が精いっぱいの最高位と思われた。その3位はINI「Moment」だった。

IMP.「CRUISIN’」は6位だったが、金曜リリースで3日しかなかったし、キャンペーン開始前だったにもかかわらず、6位だったのは、予想外の大健闘だった。

なお、先行配信組はCD発売週を優先するし、いつもは強みを発揮するBE:FIRSTのファンは、今回はアニメサイズ・バージョンだったので、さほど力を入れなかったようだ。

3位 INI「Moment」(14日(月)リリース)
6位 IMP.「CRUISIN’」(18日(金)リリース)
7位 MAZZEL「LIGHTNING」(14日(月)先行配信)
10位 BE:FIRST「Salvia -Anime Size-」(18日(金)リリース)
74位 SEVENTEEN「Sara Sara」(16日(水)先行配信)

ストリーミング―IMP.『CRUISIN’』は圏外、ストリーミングは国内アイドルの苦手分野

ビルボードの週間ストリーミング・チャートのStreaming Songsでは、IMP.「CRUISIN’」はTOP100圏外だった。金曜リリースで、再生キャンペーンもなかったので、元々チャートインは難しいと思われていた。

一般に、国内アイドルの曲は、ファン以外に浸透しづらいこともあるので、ファンが頑張る必要がある。

今回5組のうち最高位はSEVENTEEN「Sara Sara」の18位だったが、SEVENTEENは再生キャンペーンも実施し、日本のファン数も増えている上、最近はK-POPの世界的大人気グループの曲が、日本の非K-POPファンの一般音楽ファンの間にも聴いてもらえる傾向になりつつあることが、プラスに働いたと思われる。

その他の国内ボーイズグループでは、INI「Moment」が87位で、MAZZEL「LIGHTNING」は圏外だった。BE:FIRSTのファンは本来ストリーミング対策の達人だが、今回は金曜リリースで、後日同じ曲の別バージョンも出るので、あまりやる気がなかったようだ。

18位 SEVENTEEN「Sara Sara」(16日(水)先行配信)
87位 INI「Moment」(14日(月)リリース)
TOP100圏外: MAZZEL「LIGHTNING」、IMP.「CRUISIN’」、BE:FIRST「Salvia -Anime Size-」

MV―IMP.『CRUISIN’』が4位。ファンは皆頑張るので、ライト層含むファン数の影響大

動画(MV)再生数ランキングは、チャート・インサイトでTOP20位まで無料公開されている。

今回、新曲のデジタルリリースと同時にMVまたはMV相当の公式音源動画を公開したのは、4位のIMP.「CRUISIN’」と20位のMAZZEL「LIGHNING」のみだった。

ほとんどのボーイズグループのファンが、MV公開直後は熱心に再生するので、再生回数には、ライト層も含めたファン数の影響が現れやすい。この点、IMP.の場合は、TOBEの他のアーティストのファンや、ジャニーズ・ファンもMV再生に来てくれた模様で、有利だった。

4位 IMP.「CRUISIN’」(18日(金)公開)
20位 MAZZEL「LIGHTNING」(14日(月)公開)
MVなし: INI「Moment」、SEVENTEEN「Sara Sara」、BE:FIRST「Salvia -Anime Size-」

なお、今回はIMP.「CRUISIN’」はMV広告(YouTubeでMV丸ごとCMとして出稿)はなかった模様だが(少なくとも筆者は見かけなかった)、今後MV広告を出稿した場合、見かけ上の再生回数はかなり多くなる可能性があるが、チャートでは広告分は除外される。



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*滝沢秀明社長が率いるTOBEから7人組グループ・IMP.が2023年8月18日(金)0時にデビュー・デジタルシングル「CRUISIN’」を世界配信リリース。作詞は岡田マリアが担当し、作曲はAvin, Slay, Chase, ROCOBERRYがコライト(共作)したポップロックの楽曲。

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