KinKi Kidsが「クリスマス音楽祭 2018」でラブソング3曲熱唱

2018年12月24日のTBS系「CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2018」にKinKi Kidsが出演し、「愛されるより愛したい」（1997年）「会いたい、会いたい、会えない。」（2018年12月）と「シンデレラ・クリスマス」（1998年）の計3曲を歌唱披露した。とても素敵なステージだった。

今回の番組は「アーティストから歌の贈り物」という趣旨で、KinKi Kidsの選曲はクリスマスの季節にふさわしいラブソングが選ばれていた。

筆者は番組を観る前には、おそらく新曲の「会いたい、会いたい、会えない。」か、クリスマスにふさわしい「シンデレラ・クリスマス」のいずれか１曲だろうと予想していたが、計3曲も歌わせてくれた番組に感謝したい。

剛は左耳の音響障害が治っていないため、やはりヘッドフォンを装着してのステージ・パフォーマンスだった。バッキングはいつもの吉田建が率いるKinKi Kidsのバンドだった。ドラムと光一・剛の間には透明なパーティションがあって、剛の耳に配慮していた。

この日の選曲が情感豊かな曲だったせいもあるかもしれないが、改めてKinKi Kidsの歌声が癒し系だなと思った。

「愛されるより愛したい」と「会いたい、会いたい、会えない。」

KinKi Kidsは番組の序盤に早くも登場した。この日登場したジャニーズの４グループの中で最も早い登場となったのは、他の3グループ（Kis-My-Ft2、NEWS、V6）のようにTBSでレギュラー番組を持っていないからと思われる。

剛は濃いベージュのトレンチコートを着ており、光一はベージュの厚手のウールジャケットを着ていた。ネットでは、早くも、剛がトレンチコートの下にPortvelと言うブランドのカーキ色のシャツを着ていたとの情報が出回っていた。

最初の曲が「愛されるより愛したい」だったのは、意外だった。メドレーだったら、それこそ王道クリスマス・ラブソングの「シンデレラ・クリスマス」を最初に歌うのではないかと思ったからだ。

おそらく、それに続く「会いたい、会いたい、会えない。」が情感豊かなゆったりめのラブバラードだから、曲調が違ってマイナー（短調）でややアップテンポの「愛されるより愛したい」が選ばれたのだろう。

それにしても、筆者が思ったよりも、おそらく光一・剛はKinKi Kidsの2ndシングルだった「愛されるより愛したい」（ベストアルバム「The BEST」にも収録）という楽曲を気に入っているんだな、と感じた。昨年20周年記念ドラマスペシャルにもなった「ぼくらの勇気未満都市」の主題歌でもあった。

メドレーだから、曲の尺を短くする必要があり、ワンコーラスの歌唱で終わった。

2曲目の「会いたい、会いたい、会えない。」は、新曲のプロモーションの目的ももちろんあったと思われるが、普遍的に素敵なラブバラードだから、人恋しいクリスマスの時期にはぴったりだ。

サビが落ちサビになって、ワンコーラスのみの歌唱だった。

この2曲メドレーが終わった時点で、これでKinKi Kidsの出番は終わりだろうと名残惜しく思っていたら、MCの江藤愛アナがシンデレラ・クリスマスを後ほど披露する旨告知した。嬉しかった。

クリスマスの定番の「シンデレラ・クリスマス」

番組中盤に、予告通り、KinKi Kidsは再登場して、「シンデレラ・クリスマス」の歌唱披露をした。光一・剛は衣装を着替えており、光一は白のジャケットに黒いシャツを着ていた。剛は黒いジャケットに白のカットソーのインナーだった。

江藤アナがこの曲を「キラキラした」と表現していた。33歳、KinKi Kidsより6歳年下の江藤アナはKinKi Kidsの初期の大ヒット曲を絶対に知っている世代の人だ。

「シンデレラ・クリスマス」はKinKi Kidsの5作目のシングルで、両A面シングル「Happy Happy Greeting/シンデレラ・クリスマス」の表題曲の1つだった。歌詞に「バイト」という言葉が出てきて、童話のシンデレラのストーリーの比喩が出てきているように、まだギリギリ10代だった当時の光一・剛が歌うのにふさわしい詞だった。

現実世界の光一・剛はどんどん歳をとっていくが、この曲はクリスマスの時期の若い恋人たちの王道ラブソングとして、長く親しまれ、歌われ続けている。

クリスマスイブの日に、KinKi Kidsが歌う「シンデレラ・クリスマス」が聴けてよかった。