Snow Manアルバム『RAYS』ティザー映像公開停止、不適切映像に中国から抗議

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・『"songs on RAYS" TEASER』公開停止、不適切な映像との指摘
・何があった？―刀の映像に戦時中に中国侵略を指揮した人物の名前があり、中国から抗議
・映像を作ったのがSnow ManでなくてもSnow Manが非難される怖さ/ 歴史問題は放置すると大ごとになる
・商品情報＋最近の記事

Snow Manの運営（事務所・レーベル）が、2024年10月16日（水）に公開していた、10月30日（水）発売の4thフルアルバム「RAYS」（レイズ）の販促用の収録曲ティザー映像に、不適切な部分があったとして、10月17日夜までに、公開を停止した。中国のネットユーザーからの抗議で炎上しかけていた。

『"songs on RAYS" TEASER』公開停止、不適切な映像との指摘

Snow Manの公式X（Snow Man / MENT RECORDING @SN_20200122）が2024年10月17日午後7:46の投稿で、2024年10月30日（水）発売の4thフルアルバム「RAYS」（レイズ）の収録曲ティザー映像を、不適切な映像があったとして取り下げたことを報告した。公式コメントは以下の通り。

「昨日16(水)に公開致しました『"songs on RAYS" TEASER』に関しまして、不適切な映像がございましたため、映像を取り下げさせていただきました。

申し訳ございません。
後日改めましてご案内させていただきます」

また、Snow Manの（レーベルのMENT RECORDINGの）公式サイトの2024年10月17日付のお知らせ「『”songs on RAYS” TEASER』の公開停止について」では、日本語と中国語でお詫びが掲載された。

何があった？―刀の映像に戦時中に中国侵略を指揮した人物の名前があり、中国から抗議

問題のティザー映像は、収録曲「KATANA」の映像で、刀が映る場面で、そこに「岡村寧次」という軍人の名前が刻まれていた。この人物は中国侵略を指揮していたため、中国のネットユーザーから批判・抗議の声が上がっていた。

SNSを見渡すと、Snow Manの日本のファンの多くは、問題の存在に気づいていなかったようだが、中国のファンとみられるネットユーザーから猛抗議の書き込みがあったため、問題が露見した。

筆者はK-POP好きでもあるので、ミュージックビデオ（MV）や歌詞やアーティストのSNS書き込み・発言など、いろんなところで、韓国・日本・中国をめぐる歴史問題や、反日・嫌韓などのセンシティブな問題が、突然指摘されて騒動になる例を、幾つも見てきた。

日本のアーティストで最近問題になった例としては、Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」のMVが、コロンブスに扮したミセスのやりとりを描いていた場面が、奴隷商人だったコロンブスと先住民を彷彿させるとして、大炎上した。結果、MVは非公開となった。

今回のSnow Manの「KATANA」の映像の問題は、刀の映像で、旧日本陸軍大将から太平洋戦争時に支那派遣軍司令官を務めた、まさに中国侵略の総責任者の名前が刻まれていたことだ。

こういう映像を中国の人たちが観たら、どう感じるかという問題に、制作したクリエイターやチェックしたSnow Manの運営（事務所・レーベル）担当者は、気づけなかったようだ。Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」の例よりも、もっと日本人が気づきやすい問題だと思えるのだが･･･。

MVなど、世界中のネットユーザーの目に触れる可能性のあるコンテンツを制作する人や運営担当者は、日頃からNGリストを作っておくべきだろう。

映像を作ったのがSnow ManでなくてもSnow Manが非難される怖さ/ 歴史問題は放置すると大ごとになる

Snow Manはデビュー曲「D.D.」のMVのガラスの小部屋と植物の映像部分が、K-POPのボーイズグループ・NCT Uのデビューシングル「The 7th Sense」のパクリではないか、というK-POPファンの指摘があって、プチ騒動になりかけた。

問題の映像を作ったのはSnow Manではないのに、まるでSnow Manに非があるかのように言われかねないのが、この種の騒動の怖いところだ。

特に、韓国や中国の歴史問題に抵触するようなコンテンツの問題が指摘されると、早めにきちんと対応しなければ、音楽・芸能分野と無関係な現地メディアも騒ぎだす大騒動に発展して、将来のSnow Manの海外進出の足を引っ張りかねない。

今回運営が迅速に対応し、謝罪と公開取りやめに動いたことは良かった。「KATANA」の「岡村寧次」の刀の映像はお蔵入りさせるしかない。制作費がかかったのは分かるが、大騒動になる場合の痛手よりはマシと思うべきだ。

まさか、歌詞や他の映像コンテンツに問題はないだろうとは思うが、アルバムのリリース前に、改めて全体的にチェックしたほうがいいかもしれない。

　

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*Snow Manの2024年10月30日（水）発売の4thフルアルバム「RAYS」（読み: レイズ）は、9人の光線（rays）が集まり、大きな光となってもっと遠くまで輝く、という意味合いを込め、Snow Manの未来に向かって加速していく輝きを詰め込んだ作品となっている。

アルバム「RAYS」のリードトラック「EMPIRE」は、モーツァルトの有名な「交響曲第25番ト短調（K. 183）」をサンプリングした、スタイリッシュでエッジーな楽曲。収録曲には、リード曲「EMPIRE」、10月14日先行配信の「One」をはじめとする新曲のほか、発表済みシングル曲「Dangerholic」「LOVE TRIGGER」「We’ll go together」が含まれる。

*Snow Manの2024年7月31日（水）発売の11thシングル「BREAKOUT/君は僕のもの」のWタイトル曲のうち、「BREAKOUT」は8月2日（金）公開のラウール主演映画「赤羽骨子のボディーガード」の主題歌。「君は僕のもの」は渡辺翔太主演のテレビ朝日系オシドラサタデー「青島くんはいじわる」の主題歌。

CDシングルは、DVD付き初回盤A、DVD付き初回盤B、CDのみの通常盤で販売。初回盤AのDVDには「BREAKOUT」のミュージックビデオ（MV）、MV（Dance Ver.）、MVマルチアングル映像、メイキング映像を収録。初回盤BのDVDには「君は僕のもの」のMV、MVマルチアングル映像、撮り下ろし特典映像「2024チーム対抗スノ五輪」を収録。通常盤のCDにはカップリング曲「ドレス＆タキシード」「What’s your color?」と、全4曲それぞれのインストバージョンも収録。