映画「銀魂2」も爆笑続き、柳楽優弥・三浦春馬ど迫力、堂本剛のおみ足と妖気

映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」を公開日の2018年8月17日に映画館で観た。今回もとても面白かった。超豪華キャストが、それぞれ見せ場を作っていた。堂本剛ファンとしては、剛の出演シーンが少なかったことだけは残念だったが、「おみ足」と妖気はよかった。

以下はネタバレを含む点に留意されたい。

贅沢なキャストがテンポのよいコメディーを展開

本編前の冒頭の小栗旬演じる坂田銀時、菅田将暉演じる志村新八、橋本環奈演じる神楽の3人の会話式のナレーションから、爆笑だった。

前作「銀魂」（2017年7月公開）は2017年の国内実写映画でナンバーワンの38.4億円興行収入を稼ぎだした（日本映画製作者連盟のデータ）。しかし、「日本アカデミー賞はかすりもしなかった」と橋本環奈が問題発言をし、しかも菅田将暉が別の映画で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したことまで話題に出されていた。

相変わらず、小栗旬、菅田将暉、長澤まさみといった、主役級の大物たちのテンポの良いコメディー・トークが冴えていた。本当に贅沢な映画だ。

しかも今回は、「職業は征夷大将軍」という勝地涼演じる内気な将ちゃんこと将軍様と、その老中かと思える堤真一演じる警視庁のドンが、威厳あるボケ連発だった。橋本環奈は可愛いし、アクションもすごく頑張っていた。

柳楽優弥と三浦春馬の存在感

今回は真選組内部の謀反が大きなテーマだったから、柳楽優弥演じる土方十四郎の出番が激増し、人格乗っ取られの被害に遭って、コワモテの侍だけでなく、気弱なオタクになったり、大活躍だった。吉沢良一の存在感も増したし、中村勘九郎演じる大ボスはどこかコミカルだが人情に厚かった。

また、三浦春馬演じる伊東鴨太郎のど迫力が凄かった。え、これが三浦春馬？今までのイメージとは打って変わって、眼光が鋭く、鬼気迫る演技だった。

敵対している柳楽優弥と三浦春馬が、転落死スレスレの場面では、互いにいつか殺してやりたいがこんな所で死ぬんじゃない、と一度は助けた。最後の死に方も、武士として心残りがないよう、虫の息の三浦春馬が柳楽優弥と一騎打ちして斬られる形をとった。侍の美学だ。

また、三浦演じる伊東鴨太郎の幼少期の心の傷を明らかにして、いかにして彼が今回のような謀反を企てるようになったのか、実際のところ彼が求めていたのは何だったのか、という深みのある人物描写となっていた。

堂本剛の出番が少ないのは不満だが「おみ足」と妖艶さはよかった

堂本剛は今回、突発性難聴が完治していないため、当初出演オファーを断ろうとしたそうだ。しかし、代役に元ジャニーズの赤西仁の名前が浮上したとの情報があった。このため、事務所がやはり剛が出演するように働きかけたのか、結局剛は再び高杉晋助役で出演した。

なかなか剛の出番が来なかった。でも、屋形船のシーンになって、顔が映らずに、いきなり細い、すね毛を剃った両足の膝から下が着物の裾からのぞいた映像を見た瞬間に、あ、これは剛だ、と分かった。剛ファンの間では「おみ足」と話題になっていた。

今回の剛は、やはり難聴の問題もあるせいか、前回のような小栗旬との殺陣のシーンはなかった。今回の終盤の小栗旬との殺陣は、剛演じる高杉の部下の、窪田正孝演じる河上万斉が演じていた。

前作では剛は眼光鋭い悪役ラスボス、というイメージだったが、今回は窪田演じる部下を信頼している、という感じも伝わってきた。

今回の剛はあまり動きはなく、屋形船の窓辺でパイプをふかしたり、三味線を弾いたり、部下の窪田と会話したりしていた。眼帯で片目しか見えないが、妖艶さが漂っていた。出演シーンが少なく、小栗旬と対峙する場面もなかったのは残念だが、「おみ足」と妖艶さを見ることができてよかった。

ちなみに、映画上映が始まる直前のCMには、堂本剛がENDRECHERI名義で8月22日に発売するシングル「one more purple funk…-硬命 katana-」のものもあった。このシングル表題曲は動画配信サービスdTVのオリジナルドラマ「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-」の主題歌に起用されている。

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