堂本剛、ATSUSHI NAKASHIMAミラノコレクション（9月24日）の音楽制作

2018年11月4日

2018年11月3日のbayfm78「堂本剛とFashion & Music Book」で、堂本剛はATSUSHI NAKASHIMAのミラノコレクション（2018年9月24日）で、ENDRECHERIとして再び音楽でコラボした際の音楽制作について、かなり詳しく話した。

剛は「自分のローカル、奈良っていうものをちょっとスパイスで入れて」ということもしたが、「今まで僕が作ってきた音楽を全部解体して、ドラムはこの曲で、ベースはこの曲でって、どんどん組み合わせていった」そうだ。それが予想外にピタリと合っていて、驚いたとのことだった。

剛はキーボーディストのGakushiのアドバイスも得て、ついでに2人でホットケーキの話をしたり、プリンを食べに行ったりしながら、音楽制作を行った。

なお、たまたま11月3日オンエアのフジテレビ系「KinKi Kidsのブンブブーン」で極上メロンパンのバリエーションの1つにホットケーキ風のものがあり、その時のホットケーキ大好きな剛の密かに嬉しそうな顔が印象的だった。

かけた曲はアルバム「shamanippon-ラカチノトヒ-」（2012年）収録の「shamanippon ～くにのうた」と、アルバム「カバ」（2013年）収録の「街」（2002年のソロデビューシングルでの「街」のセルフカバー）だった。

ATSUSHI NAKASHIMAのミラノコレクションの音楽制作

2018年9月24日のATSUSHI NAKASHIMAのミラノコレクションで、剛は再度ENDRECHERIとしてランウェイの音楽を担当した。ATSUSHI NAKASHIMAからの依頼を受けてから、音楽制作をどうやって進めて行ったか、また、新たな試みの中で思いがけない発見があったことなどを、剛はかなり詳しく語った。

「ナカアツが毎年のように『また音楽やってくれませんか』と、言って来てくれるんで『いいよ』って言って。『今回どうすればいい？』って言ったら『今回テーマ、ファンクで行くんで』って言うから。めっちゃ寄せて来てるやん、思いながら。『いいの、ファンクで？』って言って。『はい』っていうことだったんで」

「『どういう感じ？』って言ったら、『お任せします』って言われてんけど、『じゃあ、一回服を、今できてる段階のやつ見せて』って言って。いつもやっぱりね、音楽と一緒でバタバタなんですよ、ファッションもね。ギリギリまでやってるっていうか。音楽もギリギリまでやるから。無限やからね、何か作る側からすると。これをやっとけば、いいライン行くっていうのも、もちろん分かってるし。でも、それやってたら他と一緒やし、誰がやってもできるやんとか、いろんなことをやっぱり、作る人間は思うんですよね」

「それがプライドとかじゃなくて、やっぱ自分が育ってきた環境とか出会った人々とか、今の自分というものを反映すると、そういう人たちへの感謝も含めて、いろいろが滲み出ていくっていうかね。だから、みんなは安パイでこれやるけど、でも僕はやっぱこれが好きやからこれやってみたいとか、そういう自分を信じてあげるっていう作業でもあるんですよね、モノを作るって。だから、それにやっぱり賛同してあげたいっていうか」

「で、彼は今回こういうイメージだって言うので、もう曲はね、ちょっといろいろ作り始めてた段階で聞いてたんですけど。『一応今できてるのこんな感じ』って送ったら、『全然大丈夫です』っていうことだったんで、そのまま進めたんですが」

「今回はちょっと、僕は僕で自分のローカル、奈良っていうものをちょっとスパイスで入れて。ちょっとチベット感とかね、奈良感とか入れてみたり。だから、鐘の音とか、『コーン』って音とか、いろいろ足していったりしたんですけど」

「今まで僕が作ってきた音楽を全部解体して、ドラムはこの曲で、ベースはこの曲でって、どんどん組み合わせていったんですよ。それで1曲仕上げる×3という状態だったんですよ。一番最初に流れてる僕のギターはたとえば『shamanippon 国のうた』のギターで、とかっていう感じで、どんどんパズルで」

「本来はベースとドラムをその曲じゃないものにすると、合わないと思ってたんですよ。相当果てしない作業を今これやろうとしてんのかなと思ってんけど。パッてはめたら、何か知らんけど、不思議とキメとか、フィルって、（ドラムの）スットツストストダダダバーンとか、ベースのデーンデドゥリリ～フィルていうんですけど、フィルの場所、何か知らんけど一緒になったりするんですよ。うお～ってなって。全然合わせる必要何もないやんみたいな」

「本当に、リージョンって言って、その音源のデータをペッてただ貼ったら、全部そういう曲を演奏しているかのように始まるっていう。嘘でしょみたいな。ブレイクもブレイクになってたりとか。えっていう。曲変えてるから、本当は何小節かはみ出たりとか、ドラムはブレイクしててもベースは弾いてるとか、絶対あるんですけど。嘘やろってことがいろいろ起きまして、おもろいなって」

「ちょっとそこでハイブリッドしようっていうところで、混ぜ合わせて、新しい自分の過去に作った曲を混ぜ合わせて新しいオケを作るっていう。ちょっと遊んでみてたんですよ。いずれかアルバムでそういうようなことができたらなと思ったりしてまして。そうするとミュージシャンのプレイの時間は要らなくて、僕が新しいメロを作って歌詞を作れば、そのままCDも出せるしとか」

「そういうことを1曲か2曲かな、たぶん限界はね。多くて2曲かもしれないけど、何かそういうのも作れたら面白いかななんて、ちょっと前々から思ってたんで、エンドリケリーを再始動しようの時に。だから、ちょっと今回そういうインストやけど、ちょっと試みで遊んでみようかなと思ったら、意外と面白くできて、楽しかったですね」

Gakushiとホットケーキの話をし、プリンを食べる

やはり今回も剛の好きなホットケーキの話題が出て来たが、Gakushiと食べに行ったのはプリン三昧だった。ちなみに、体重とか血糖値を気にする必要はないような雰囲気だ。

今回キーボーディストのGakushi君のアドバイスとかも頂いて、Gakuちゃんとああだこうだやりながら作って行ったんですけど。面白かったですね。その間もホットケーキの話は何回も出ましたけどね。『あそこのホットケーキ美味しいよね』『いいですね』みたいな」

「ずっとそんな話しながら。初日はすごい糖質をとりましたね、2人で。プリンをいっぱい食べましたね。『ここのプリン美味しいからちょっと行こう』って連れて行って。『美味しいすねこれ』『美味しいよね』なんて言いながら、あのインストを作ったってことなんですけど。やっぱ、糖質はひらめきに必要な時がちょっとありまして。摂り過ぎるとぼうっとしちゃうけどね」

「そんなこんなで、ナカアツも喜んでくれたということで、メッセージもねナカアツからも頂いたんで、また何かあったら声かけてください」

ここで剛はアルバム「shamanippon-ラカチノトヒ-」（2012年）収録の「shamanippon ～くにのうた」をかけた。

余談だが、11月3日のフジテレビ系「KinKi Kidsのブンブブーン」では、ゲストの森川葵のリクエストで美味しくてパサパサしていない極上メロンパンの特集があった。その中で、メイプルシロップとバターでホットケーキ風のメロンパンが登場していた時に、ホットケーキ大好きを何度もこのラジオで公言してきた剛の表情が明らかに動き、「ホットケーキ」と漏らしながらも、場の雰囲気を考えて、それ以上個人的なホットケーキ話に立ち入るのを我慢していたのが、おかしかった。

防災グッズの話でshamanipponの概念を語る

番組後半では、剛はリスナーから募った防災グッズに関してのメールを取り上げたが、その中で「当事者になって初めてっていうことはあるんだよね」という話題になった時に、インスピレーションや直観みたいなものの必要性ということで、shamanipponの概念を復習した。

「心眼、shamanipponっていうものをひらめいた時もそうやったから。シャーマニズム、人間が誰もが持ってるインスピレーションとか直観とか。そのシャーマニズムっていうものがどうしても、モノが増えていって便利になっていくからなくなってっちゃってるってところの。それをもう一度やっぱり思い出す日本になるべきなんじゃないかなっていうようなこととかを込めてshamanipponを作ったりしたんでね」「予測するってこともシャーマニズムだと思うんですね。自分が感じる能力っていうものを衰えさせてはいけないなっていう」

最後に剛は、アルバム「カバ」（2013年）収録の「街」をかけた。2002年の23歳当時のソロデビューシングルで歌った「街」と、34歳でセルフカバーした「街」とでは、もちろん年齢も置かれた立場も精神的余裕（闘っている当事者の少年/若者とそんな少年/若者を慈しむ大人）も違っていて、それが歌声の差になっている。

イベント・カレンダー（特番・公演等　2018年11月3日時点）

堂本剛
11/9-12 「小喜利の私」浅草公会堂
12月2日（日）21:00～24:00 フジテレビNEXT「イナズマロックフェス2018」(DAY3)
（フジテレビNEXTはスカパー！、スカパー！プレミアムサービス光、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV、auひかりのいずれかとの契約またはインターネット配信で視聴できる）

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*堂本剛が3枚目のソロアルバムとしてENDLICHERI☆ENDLICHERI名義で2006年3月1日に発売した「Coward」はライブでその後よく歌われることになった「これだけの日を跨いで来たのだから」や「ソメイヨシノ（ライブバージョン）」、ファンと一緒に盛り上がる「Chance Comes Knocking」などを収録。

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