KinKi Kids『アン/ペア』週間1位も、ソロ活動重視でキンキ新譜が盛り上がらず売上小幅減

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・ KinKi Kidsニューシングル『アン/ペア』プロモーションよりもソロ活動に熱意
・『アン/ペア』は意味深、25周年まではグループ活動を頑張るもその後は解散か休止のリスクが上がりそう
・商品情報

KinKi Kidsの2021年7月21日（水）発売の43rdシングル「アン/ペア」の初週売上（2021年7月19日～25日）は、オリコン調べで推定17.1万枚で、オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得した。デビューシングルから43作連続の1位だ。

また、ビルボード・ジャパンの集計でも、KinKi Kids「アン/ペア」は2021年7月19日～25日の週に17万3,387枚を売り上げて、週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で1位を獲得した。

ただし、初週売上は前作の2020年6月17日発売の「KANZAI BOYA」のオリコン調べの18万7,254枚、ビルボード・ジャパンの19万2,326枚から1割弱の減少となった。収録内容で見ると「KANZAI BOYA」も「アン/ペア」も同じ3形態（DVDとBlu-rayの違いを考慮すれば「KANZAI BOYA」は3形態4種、「アン/ペア」は3形態5種）だから、形態数が減少の理由ではない。

もちろん、前作比での初週売上減少は比較的小幅で、KinKi Kidsの音楽番組への露出が少なかったこと（メジャーなところで7月17日のTBS系「音楽の日」くらい）を考えても、初週売上17万台はかなり好調と言える。

KinKi Kidsニューシングル『アン/ペア』プロモーションよりもソロ活動に熱意

ただ、売上に弾みがつきにくい状況だったのは確かだ。というのも、KinKi Kidsの2人は43rdシングル「アン/ペア」のリリースにフォーカスせず、それぞれのソロ活動に力を入れていたからだ。

堂本光一はソロツアー「KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2021 PLAYFUL」の真っ最中で、KinKi Kidsの43rdシングル「アン/ペア」の発売初週の後半の7月23･24・25日には、横浜アリーナで3日連続計公演を開催し、個人インスタグラム開設も発表して、話題になった。

堂本剛はKinKi Kidsの43rdシングル「アン/ペア」の予約受付期間中の2021年7月14日に、ソロプロジェクト・ENDRECHERIのニューアルバム「GO TO FUNK」を2021年8月25日に発売すると告知し、そちらも予約受付がスタートした。

光一・剛それぞれのファンは、彼らのソロ活動の大ファンが多いから、KinKi Kidsの新譜のプロモーションにそれほどの熱意が感じられなくても、問題視することはない。

しかし、KinKi Kidsの新譜をそれほど熱心に売り込もうとしているとは思えなかったから、必然的にファンもKinKi Kidsのリリースで盛り上がりにくかったし、シングルリリース自体を知らないライト層も多かった。必然的に「アン/ペア」の初動売上が前作比ダウンになった。

『アン/ペア』は意味深、25周年まではグループ活動を頑張るもその後は解散か休止のリスクが上がりそう

楽曲「アン/ペア」は、KinKi Kidsの共同プロデューサーを務めてきた堂島孝一の作詞作曲によるもので、コネクトできない、つまり触れることのできない＝ペアになれないことの切なさや儚さを歌った作品だ。コロナ禍の現在にも通じる歌詞と解することができそうだが、ついついKinKi Kidsの2人の距離感も連想してしまう。

この「ペアになれない」というテーマに沿ったつもりなのか、「アン/ペア」のミュージックビデオでは、光一と剛が振りを揃えずに、まるでそれぞれのフリーダンスに没頭するかのように、ダンス・パフォーマンスを披露している。

最初筆者は、今の世の中はK-POPに代表される振りを揃えたシンクロダンスが興隆しているのに、KinKi Kidsの2人は敢えて自由に我が道を行くスタイルを強調しているのかと思ったが、メディア報道によると、光一と剛はそれぞれ異なるジャンルの振付で、ダンス・パフォーマンスを行ったのだという。

今回の、KinKi Kids「アン/ペア」のプロモーションの積極性のなさを見て、改めて筆者はKinKi Kidsが25周年を終えた後に解散や活動休止となるリスクが大きいとの予想を維持する。20周年は堂本剛の突発性難聴発症で、思うようにファンに感謝するイベントができなかったから、とにかく25周年にはしっかり取り組むと予想する。

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*堂本剛のソロプロジェクトENDRECHERIの2021年8月25日（水）発売のアルバム「GO TO FUNK」のテーマは「GO TO "ENDRECHERI" FUNK!!!」で、堂本剛がギター、ベース、ドラム、キーボードを自ら演奏し歌い踊る。CDアルバム「GO TO FUNK」はBlu-rayまたはDVD付きLimited Edition （限定盤）A、Blu-rayまたはDVD付きLimited Edition（限定盤）B、CDのみのOriginal Edition（通常盤）の3形態5種で販売。

Limited Edition AのCDにはここだけに収録のボーナストラック「Sweet ENDREmix」を含む全15曲を収録し、Blu-rayまたはDVDには「Rain of Rainbow」ミュージックビデオ（MV）とインタビュー「SELF LINER NOTES」映像を収録し、「GO TO FUNK」リリース記念生配信視聴ID①を封入。Limited Edition Bにはボーナストラック「太陽が近い」（ピアノインスト、ブックレットには本人直筆詩）を含む全15曲を収録し、Blu-rayまたはDVDにはSpecial Dance Clip映像を収録し、「GO TO FUNK」リリース記念生配信視聴②を封入。Original Edition（通常盤）にはボーナストラック「Lovey-Dovey」「愛のない愛もないいまが嫌い」「Make me up!Funk me up!」「雨雷鳴」を含む全18曲収録し、初回プレス分には「GO TO FUNK」リリース記念生配信視聴ID③を封入。さらに、Original Edition（通常盤）には、先着特典としてSankaku型の眉毛Sankakuアクリルチャームが付く。