SixTONES『わたし』MVを公開、予想に反して感傷的なバラード

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・『わたし』MV―予想もしなかった感傷的なバラード、歌唱力で売るSixTONESならではの選曲
・『題名のない音楽会』出演を振り返る
・ジャニーズ外でいかにカラーを出していくか
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SixTONESの2022年6月8日（水）発売の7thシングル「わたし」の表題曲「わたし」のミュージックビデオ（MV）のYouTubeバージョンが、2022年5月17日22時に、YouTubeのSixTONESチャンネルに公開された。

公開から24時間後の5月18日22時時時点で、再生回数は155万回を超えている。

・YouTubeのSixTONESチャンネルに2022年5月17日に公開されたSixTONES – わたし [YouTube ver.] / Watashi [YouTube ver.]（3分25秒）

『わたし』MV―予想もしなかった感傷的なバラード、歌唱力で売るSixTONESならではの選曲

楽曲「わたし」は、松村北斗出演のカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの？」挿入歌だ。

筆者は予備知識を全く持たないまま、公開された「わたし」のMVを観た。

いきなり薄暗いビルの室内のような光景が映し出されたので驚いたが、流れて来た松村の歌声とピアノ伴奏が、予想もしなかった物悲しいトーンだったので、そういう切ない恋心を歌った感傷的なバラードなんだ、と理解した。花束を手に持っているのが、余計に切なく感じる。

松村に続いて、京本大我、さらにバッキングの楽器が増えてジェシー、田中樹、森本慎太郎･･･という具合にソロのリレーが続いた。コーラスが付いたり、オクターブ・ユニゾンだったりで、歌唱力で勝負する歌なんだ、と理解した。歌唱力が売りのSixTONESならではの選曲だ。

もちろん、SixTONESの最近のシングル表題曲の「マスカラ」や「共鳴」も歌唱力で勝負する曲だったが、アップテンポでかなりの難曲だった。特に「共鳴」は、難度が高すぎて、ファンがカラオケで歌えない曲だった。

今回はバラード曲で、もちろん歌唱力・表現力は必要だが、耳には馴染みやすい。悲しい恋の歌で暗い映像だから、もしかしたらファン以外の初見者は、MVを何度も観ようとは思わないかもしれないが、耳に残りやすいメロディーだし、SixTONESが歌唱力が売りのグループであることは、よく分かるだろう。

ダンスは封印かと思ったら、終盤にかけて全員で歌っているシーンでは、各自花束を持ったまま、軽めのダンスがあった。

また、歌やダンス以外の表情などの演技力というか表現力は、俳優の仕事のキャリアを積んでいるメンバーがいるから、MVにしてはかなり良かったのではないか。

敢えて言えば、せっかく歌手・演者が揃っているグループなのだから、ジャニーズはMVの制作費をケチらずもっとお金をかけて、K-POP並みに、複数のセットや衣装を使って、もちろん4Kにして、MV自体がハイクオリティの映像作品と言えるくらいのものを作ってもいいのに、と思う。

『題名のない音楽会』出演を振り返る

2022年4月23日のテレビ朝日系「題名のない音楽会」にSixTONESはゲスト出演し、プロのオーケストラと共演した。筆者はリアルタイムで観ていた。国際コンクールで戦ってきた世界的レベルのプロの音楽家たちのオーケストラのバッキングで、SixTONESのメンバーたちは、頑張って上手く歌っていた。

あの番組の主たる視聴者はクラシック・ファンだ。かつてクラシック音楽にどっぷり漬かっていた筆者には、クラシック・ファンが彼らの縄張りに彼らから見ればレベルが低いポップス歌手というよそ者、しかもアイドルが入って来て、そのおかげで視聴率が上がるのを、苦々しく思うのがよく分かる。

しかし、SixTONESの出演回が、5月7日にフルート奏者として出演したCocomi（木村拓哉の娘で桐朋学園大学のカレッジ・ディプロマ・コース在学中）の時のように炎上しなかったのは、クラシック・ファンの視聴者が予想したよりもSixTONESが歌が上手だったからだろう。

ジャニーズ外でいかにカラーを出していくか

SixTONESがKinKin Kidsと並んで、ジャニーズ内ではトップの歌唱力を持つグループなので、あとはジャニーズ外での勝負で、ダンス＆ボーカル・グループとして、いかに独自のカラー・個性を打ち出して、音楽ファンを取り込んで行くかだろう。ソニーは悪くはないが、戦略という点ではユニバーサルほど上手ではないんだよなあ･･･。

余談だが、ジャニーズ内でトップのダンススキルを持つグループと言えば、デビュー組はKing & PrinceとSnow Man、Jr.も含めればTravis Japanだろうと思う。

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