KinKi Kids『Amazing Love』45作連続オリコン1位、ビルボードJAPAN Hot 100は2位

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・オリコンによるCD売上数増加は、販売形態数が増えたことが主因とみられる
・ビルボードJAPAN Hot 100では2位（1位はBE:FIRSTの配信リリース曲『Scream』）
・デジタル全面解禁されても、ストリーミングが弱ければJAPAN Hot 100の1位は獲りづらい可能性も
・商品情報

KinKi Kidsの2022年7月27日（水）発売の45thシングル「Amazing Love」は、発売初週の2022年7月25～31日の週に、オリコン週間シングルランキングで、推定売上23.5万枚で、初登場1位を獲得した。

デビューシングル「硝子の少年」から45作連続でシングルランキングで1位を獲得し、歴代1位となっているデビュー（1st）からのシングル連続1位獲得作品数」記録を自己更新（45作）した。また、歴代1位の「シングル連続1位獲得年数」も、自己更新（26年）した。

おめでとうございます！こんなに長きにわたって1位を獲得し続けるのは、大変で凄いことだ。

オリコンによるCD売上数増加は、販売形態数が増えたことが主因とみられる

オリコンによる初週売上の23.5万枚が、前作の2022年3月発売の44th シングル「高純度romance」の16.5万枚から大幅に増加したのは、販売形態数が前作の3形態5種から今作は4形態6種に増えたのが主因とみられる。また、堂本光一・剛が共同作詞、デビュー作と同じ山下達郎が作曲したデビュー25周年記念アニバーサリー・ソングだから、人気作品だったことも大きい。

ビルボード・ジャパンの2022年7月25～31日の週の週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”でも、KinKi Kids「Amazing Love」は16万9,070枚の売上で週間1位だった。

ビルボード・ジャパンの売上データは、国内通常ルートの販売の9割以上をカバーするサウンドスキャンジャパンのPOSバーコードデータに基づいているが、今作「Amazing Love」のファンクラブ盤（ジャンーズショップオンラインストアで期間限定で販売）のような、臨時の通販の分まではカバーできていない。

通常ジャニーズのCD売上は、オリコンとビルボード・ジャパンとの差は小さいが、今作「Amazing Love」に関しては、ファンクラブ盤の売上が、オリコンのみに報告されたから、オリコンの売上のほうが大きくなったと思われる。

ビルボードJAPAN Hot 100では2位（1位はBE:FIRSTの配信リリース曲『Scream』）

一方、ビルボード・ジャパンの総合ソングチャートであるJAPAN Hot 100では、2022年7月25～31日の週に、KinKi Kids「Amazing Love」は、8,076ポイントで2位だった。1位はBE:FIRSTが7月25日に先行配信リリースした「Scream」（8月31日発売のアルバム「BE:1」収録曲）で、1万692ポイントだった。

7月25～31日の週に、2位となったKinKi Kids「Amazing Love」は、CD売上が1位、CDルックアップ（PC等でのCD読み込み）も1位だったが、ラジオ放送回数は10、ツイート数（アーティスト名と曲名）は31位、ミュージックビデオ（MV）再生回数は87位だった。

一方、1位となったBE:FIRST「Scream」は、CD売上なし、CDルックアップなし、ダウンロード売上1位、ストリーミング2位、ラジオ放送回数2位、ツイート数1位、MV再生回数1位だった。

KinKi Kidsは25年以上も第一線にいるから、今さらチャートは気にしないかもしれないし、ファンの中にもオリコン1位以外は関心がない人が多いと思われる。

ただ、ここ数年でストリーミングが急速に普及したため、音楽業界や（アイドルファン以外の）音楽ファンにとって、CD売上に基づくオリコン1位の重みは徐々に低下しつつあり、代わりにビルボード・ジャパンの総合ソングチャートであるJAPAN Hot 100のほうを重視する人が増えつつある。

ジャニーズ内ではKAT-TUNや堂本剛のソロプロジェクトなど、既に新曲も含め配信解禁されているアーティストもいるが、大半はまだ解禁されていない。

デジタル全面解禁されても、ストリーミングが弱ければJAPAN Hot 100の1位は獲りづらい可能性も

ただ、デジタル全面解禁されても、CDシングルの売上が週間1位の曲が、必ずしもJAPAN Hot 100の1位も獲れるとは限らない。

今回のKinKi Kids「Amazing Love」は、JAPAN Hot 100の項目のうち、ダウンロード売上とストリーミングは、配信解禁されていないため該当なしだったが、ツイート数やMV再生回数がかなり低いことも、足を引っ張ったとみられるからだ。

JAPAN Hot 100で、CDと並んで重視されているのが、ストリーミング再生数だ。CDを発売していない曲でも、ストリーミングが圧倒的に多ければ、1位が獲れるような設計になっている。

ジャニーズの中でも、若手グループのファンはツイッターやMV再生に熱意を示しており、そういう熱量の高いファンはストリーミングも毎日何時間も再生し続けるとみられるから、JAPAN Hot 100での1位は簡単に獲れるだろう。

しかし、KinKi Kidsファンの場合は、ツイッターすらしていないファンも多いようだ。また、MVを何度も再生することに関心のないファンも多いとみられ、そういうファンはおそらくストリーミングにも熱心ではないと思われるため、CD売上10～20万枚程度では、JAPAN Hot 100の1位が獲れるかどうか微妙だ（その週のライバル次第では獲れることもある）。

もっとも、デビュー25年以上も第一線にいるKinKi Kidsのファンが、今さら焦ってチャート対策をする必要もないだろう。ここまで来たら、楽しい推し活をしながら人生を過ごせばいい。

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商品情報

*KinKi Kidsの2022年7月27日（水）発売の45thシングル「Amazing Love」は、CDデビュー25周年イヤー第2弾シングルで、表題曲「Amazing Love」は堂本光一・剛が共同作詞、山下達郎が作曲したアニバーサリー・ソング。カップリング曲には、竹内まりや作詞作曲のラブバラード「Midnight Rain」を全形態に収録し、通常盤には堂本光一・剛の共同作詞作曲の「HEART」も収録。

シングル「Amazing Love」はBlu-rayまたはDVD付きの初回盤A、Blu-rayまたはDVD付きの初回盤B、CDのみの通常盤、Blu-rayまたはDVD付きでグッズ（KinKi Kids 25th Anniversary オリジナルトランプ）も付いたファンクラブ盤（ファンクラブ会員限定、ジャニーズショップオンラインストアで7月3日まで受付）の4形態6種で販売。

初回盤Aの特典映像（Blu-rayまたはDVD）には「Amazing Love」のミュージックビデオ（MV）およびメイキング映像を収録。初回盤Bの特典映像（Blu-rayまたはDVD）には吉田建率いるスペシャルバンドとの「Amazing Love」「Kissからはじまるミステリー」のスペシャルセッション「Tatsuro Yamashita Songs Special Session」のライブ映像を収録。ファンクラブ盤の特典映像（Blu-rayまたはDVD）には2022年元旦に東京ドームで開催された「KinKi Kids Concert 2022」を全編収録。