『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』感想①―音楽優先、ファン思いの演出、応援を続けたくなる

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・音楽へのこだわり―ジャニーズJr.バックダンスなし、生バンドと一緒に40曲を熱唱
・ファンの近くで歌って踊る時間が多い、思いやりに溢れた演出
・サプライズはテゴマスのステージ披露と2人の仲の良さ
・ NEWSの過去の歴史もそのまま、6人時代の映像も
・商品情報

NEWSの2019年9月11日発売の15周年記念ライブ最終日の映像化作品『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』が、フラゲ日の9月10日に到着した。

15周年記念ライブは2018年8月11・12日に東京・味の素スタジアムで開催されたが、映像化されたのは2日目かつ最終日の8月12日公演だ。

パッケージには収録日は明記されていないが、コンサートのMCでNEWSメンバーが「ジャニーズJr.が、『昨日はMCがなかった』って」など、前日公演に言及する場面があった。

筆者はこの15周年記念ライブのチケット抽選で落選し、行けなかったので、ライブ映像をとても楽しみにしていたし、実際非常に興味深く観た。

以下は、ネタバレを含む点に留意されたい。

音楽へのこだわり―ジャニーズJr.バックダンスなし、生バンドと一緒に40曲を熱唱

前半に20分ほどのMCが1回あったのみで、あとは全て音楽だった。これがNEWSのこだわりだった。

インストのOVERTURE（序曲）やINTER（間奏、着替え時用VTR等）を除き、NEWSは全40曲を熱唱した。インディーズ・デビュー曲「NEWSニッポン」から、当日時点の最新曲「生きろ」まで、歴代の人気曲・名曲が盛り込まれていた。

この15周年記念ライブでは、いつもNEWSのコンサートを賑やかに盛り上げてくれるジャニーズJr.のバックダンサーたちはステージ上には見当たらず、2日とも観客として来ていた。

また、お馴染みのロック・ギタリストのマーティ・フリードマン（Marty Friedman）を含む“NEWS Band”のバンドメンバーがステージの目立つ位置にいて、きちんと紹介された。堂本剛のソロ・バンドにも参加しているトランペット奏者のLuis Valleもいた。

ファンの近くで歌って踊る時間が多い、思いやりに溢れた演出

メインステージにとどまるよりも、ファンの近くで多くの時間を過ごす演出だった。これは観客席のファンにはとても嬉しい演出だった。

4人のメンバーがバラバラに花道を歩きながら歌ったり、移動ステージで歌ったりした。また、1人ずつStrawberryデザインの可愛い移動カート（トロッコ）に乗り、4～5人がかりで手動で（！）動かしてもらって巡回しながら歌う場面もあった。

増田貴久はロングインタビューで、初めて観客として母と一緒に東京ドームのJ-FRIENDSのカウントダウンコンサートを観た12歳当時、スタンド席のかなり上の席で、メインステージの先輩たちの顔が全く見えず、近くに来て欲しい、と切実に思ったそうだ。そういう遠い席の観客にも配慮した、思いやりに溢れる演出だった。