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堂本剛、ギタリストで盟友の竹内朋康の面白いエピソードを話す

2019年3月3日

2019年3月2日のbayfm78「堂本剛とFashion & Music Book」で、堂本剛は助けてくれるミュージシャン仲間や応援してくれるファンへの感謝を語った。

特に、剛はギタリストで盟友の竹内朋康の面白いエピソードについて、多くの時間を割いて語った。竹内がギターのチューニングを気にしないとか、キレやすいとかの大胆発言もできたのは、竹内と仲良しで信頼関係があるからだ。

竹内と初めて出会った時のことも振り返った。

かけた3曲は、2018年5月発売のアルバム「HYBRID FUNK」の表題曲「HYBRID FUNK」、2018年8月発売のシングル「one more purple funk... -硬命 katana- 」初回盤B収録の「奥奥奥之院」、デビュー曲の「街」だった。

もうすぐ40歳

冒頭トークで、剛は4月10日の40歳の誕生日が近づいて来ていることへの所感を述べた。

「3月になりまして、あと1カ月ぐらいで40歳の誕生日が来るなあというところでございます。1年というものは、年を重ねれば重ねるほど、速く感じるなというふうに思います」

「自分がこの歳までやりたいこと、ただただ純粋に自分が自分に対して叶えてあげたかったこと、それを叶えられた瞬間ていうのは、本当に少なかったなあって思いますね、振り返ると」

「それが叶えられない中でも、叶えようとして、数々の楽しい時間を過ごせてきたなという印象はあります。そんな中で出会ったバンドメンバー、ミュージシャンっていうのが本当に数々いまして。結婚したりする人がいて、いろんなことがあって、幸せだなと見ていますが」

なお、番組では言及しなかったが、誕生日の4月10日に発売されるライブBlu-ray/DVD「堂本剛　東大寺LIVE 2018」の初回プレス分には、剛の誕生日記念動画が2019年4月中のみ視聴できるIDが封入される。

テレビ番組出演時のバンドメンバーの衣装

リスナーから、剛のバンドがテレビ番組に出演する時の衣装について質問され、剛はこう答えた。

「みなさんの衣装をご用意したいというのは、あったりするんですけど、またそこでね、コストとか、何やこうやいろいろ始まりますんで」

「やったらもう、着たくない衣装を着てもらうよりも、『自分の着たいやつ、好きなやつ持って来てください』みたいな。みなさんセンスいいので。だから、『テーマはこれ』とか、『コードカラーこれで』とか言うと、みんなそれなりにバッと着て来てくれるんで」

「またそのごちゃまぜ感がいいなあというね。あんまり統一性のない中に、自分自身が立っているっていう」

助けてくれるミュージシャン仲間と応援してくれるファン

剛はトラックダウン（TD）の音作りについて語った。左耳の音響障害が残っているため、スタッフに加え、ミュージシャン仲間にも助けてもらっている。剛はまた、応援してくれるファンとの関係性も嬉しく思っている。

「普通に考えると、DVDとか何でもそうですけど、TD=トラックダウンする時に、自分の声が一番でかくてね、自分のギターの音が一番でかくて、みんなの音が小さい。自分が一番前に出るっていう音作りが、よくある作り方ではあるんですけど」

「僕はその実際センターに立って、みんなの好き放題鳴らしてる音に影響されながら歌ったり、ギター弾いてるんで。その影響されていることを、なるべく出したいんですよね」

「出し過ぎると、さすがに誰がメインなんかが分からないみたいにもなるし、『何やねん』てなるなってところで、自分自身のギターとか自分自身の声が多少大きくなるみたいなイメージやったりのとこで、いつもTDするんですけど」

「耳患ってから、音の奥行っていうのが右（耳）に頼るしかないから。うまく捉えれてるのかどうかなっていうのがありつつも、TDにはなっちゃうんですけど。スタッフとかに聞いて、ミュージシャン仲間に聞いて、助けてもらいながら『いいと思いますよ』というところで、『じゃあこれで』って言って、いつも終えてはいますが」

「耳患う前からも、結構時間かけてTDしてたほうなんで、できればもう倍時間あるとね、嬉しいなと思ったりするんですけど」

「いろいろミュージシャン、助けてくれたりするって今もあります。こういう沢山の人たちに出会えたことがとても大きいかなと、僕の人生でね。ファンのみなさんもライブに駆け付けて応援してくださってたりとか、そういう関係性ができているというのもすごく嬉しいなと」

「音楽始めた頃には、想像しなかった人たちとの強いご縁というのを沢山頂いて、幸せだなというふうに感じるというところはありますね」

「自分がこれからさらに辿り着きたい場所、叶えたい自分っていうものを諦めずに、時間が経つのは速いけれども、目指して行こうかなというふうに思っています」

剛は「そんな想いを込めまして、こちら聴いてください」と言って、2018年5月発売のアルバム「HYBRID FUNK」の表題曲「HYBRID FUNK」をかけた。

笑ってはいけない場面での笑い

番組では、笑いたいけど笑っちゃいけない時というテーマでメールを募っていて、剛は笑ってはいけない場面での笑いについて語った

「とてつもなく悲しすぎて、ふとしたことで笑っちゃう。お葬式とかですごい悲しいなと思っているのに、ちょっとしたことで笑っちゃう。それもまたいいなと思うよね」

「『みんな泣いてへんやんけ』って思いながら昇って行くわけですから。（中略）魂になりながら笑って、『なんちゅう葬式やねん』って笑って天に昇るのも幸せかなって」

剛のラジオを電車の中で聴いているリスナーをSっ気のある剛は笑わせたい

剛のラジオを電車の中で聞いているリスナーが、剛の面白い話に一人でニヤニヤしてしまうというメールを送ってきた。剛はSっ気があって、そういうリスナーをさらに笑わせたいそうだ。

「僕のラジオを電車で聴いてる時に、僕がしょーもない話して。一人でニヤニヤしてしまう。電車乗ってイヤホンでラジオ聞いて、というのは、確かに危険ですよね」

「でも、そういうふうに言われると、やっぱり僕もちょっとSな部分あるんで、ちょいちょい僕のラジオでも、しょーもない変な話をしていきたいと思います」

竹内友康スペシャル

剛は「キャラが僕のバンドも濃いですし。キャラが濃いのはいいことなんですけど」と語り、ギタリストで盟友の竹内朋康が、笑いをもたらしてくれたエピソードをいくつか話した。

「竹内先生もよくキレるというか、急に一人で怒る時あるんで。竹内先生は、ギターのチューニングが少しずれても関係ないんで。ライブとかも、『あれ、チューニング、あれ？』っていう時、あります、正直。でもハートで飛んで来るんで、こっちもハートで返すんですけど（笑）」

「なかなか大変なんです。チューニングが合ってる人の音の中で、チューニングが合っていない人の音が飛んで来るわけですから。でも、それがまたファンクを生んでると言っても、過言ではないんですよ。タイム悪かったり、チューニング悪の時にファンク生まれてる時が多いんで。『知るかボケ』みたいな感じが。だから、そこは必要なところではあるんですけど」

急にリフを思いついて、みんなが頭が分からないとイラつく竹内朋康

「リフ（リフレイン）、たとえばメロディーですよね。『Tu FUNK』とかでいうと、ブラスのリフとか。ああいうメロディーをリフって言うんですけど、何回も繰り返すことをね」

「そのリフを竹内先生が思いつくんですね。思いついた時に、『えっとえっと』って急に始まって。急にペダル踏んでバーッと弾くんです。『あ、いいやんそれ』って僕が言ったりして」

「そうするとみんなが『頭どこ？』って。『だから！』僕は何となく分かるんです。だんだんイライラし始めるんですよ。『何で分からへんねん。ここ頭やんけ！』みたいな。僕は分かってるんです。分かんない人もいるんです。『だから！』またバーッと弾いて」

「僕、仲介に入るんです。これちょっと危ないなと思って。『あ、そうそうそうそう。そこが頭で』どんどん思いつきを吐き出さないと忘れちゃうから、すごいスピードで来るんですよ」

「『3回目のリフの時だけここの音半音ずらそうね』って話になるんですけど。『3回目じゃなくて、1回目がオレら分かってないから』って人たちがまた出てきて、発言するんですよ。そうすると、すごいイライラして」

「『ちょっと待って。落ち着いて。じゃあ1回譜面に起こそうか』みたいな。『何で譜面に起こさなあかんの？』みたいな感じ」

「今思いついた時に行こうよみんなで、というピュアな気持ちがめちゃめちゃ強いんですよ。でも、『分かってない人がいる中で始めるのは、よくないんじゃないか』と言う人がいて。だから『1回譜面に書こう』という人が出てきたりして、大波乱が起きるんですけど」

「それを僕は見ながら、笑ってるんです。めっちゃ揉めてるんです。笑っちゃいけないんでけどね。竹内君めちゃめちゃ怒ってるから。笑ったらダメなんですけど、カワイイなと思って、年下で失礼ですけど。笑いながら見てる」

「竹内君が、『あ』と、ちょっとイラッとするんですけど言わない時があるんで。言いかけて、『はあ』って言う時があるんです。あ、竹内君がイラッとしてるけど我慢したな、と思うと、ちょっと面白くなるんですよ。我慢してるから」

「あごひげ触りながら『はあ』っと、ずっと我慢して。我慢が無理になってきて、エフェクターをいじったりとかして。そこで、『どしたん、竹内君』と言ってあげてもいいねんけど、見てるのおもろいから。コーラスチームも気づいてクスクスしてる」

ライブ本番タケラップの直前に喉の調子を整える竹内朋康にベーシストが笑いそうになる

竹内が剛のENDRECHERIのライブの途中で、突然ギターを置いて、独特のラップを歌いながらステージを歩き回るのは、ライブを観たファンにはお馴染みの名物シーンとなっている。

剛はそんな竹内が直前にわざわざ喉の調子を整えようとしていたのを、ベーシストの酒井太が目撃し、笑いをこらえたというエピソードを話した。

「本番中に、ベースのふとし（酒井太）だけが可哀そうな事件に遭ったことがあって。竹内先生が去年ラップをご披露されて、フリースタイルで。竹内先生が、ギターを置いて、フリースタイルに挑むんですけど」

「ふとしが（前の曲で）ベースを弾いて終わった時に、竹内君がふとしのほうを。たまたま顔の角度がふとしのほうだっただけで、『あああ』と、喉の調整をしたんですって。ふとしは喉の調整してると思ったら、ちょっと面白くなったみたいで。ふとしはずっと笑い堪えながら、ずっとその日はやった」

「（竹内のラップは）『ウェー（声マネ）』みたいな感じやん、第一声。『いまだかつてない―（しばし、剛による竹内の声マネ劇場）』」

「竹内先生はピュアなんで、あんまりその場でイジるとすねちゃうから、ダメなんですけど。後で、あの時幸せやったな、最高やったなって話を提供してくれるんですよ、竹内先生は。竹内先生便りがまたありましたら、またお伝えしたいと思いますけど」

「奥奥奥之院」の音響効果に膨大な時間をかける竹内朋康

剛は楽曲「奥奥奥之院」の音響効果に、竹内が膨大な時間を費やしたエピソードを語った。

「笑いってものは、いっきにドーンと笑えるものも面白いんですが、じわじわじわじわ笑いが侵食して来るっていう、あの感じがやっぱり僕はやっぱり好きだなっていう。今からじわじわ笑いが来るみたいなところで行きますと、『奥奥奥之院』を今から聴いてもらおうと思うんですが…」

「『♪奥奥奥之院奥之院』っていうところに、ピュ～イ～ンって音が鳴ってるんですよ。これ、竹内先生がちっちゃいエフェクター、機材持って。掌（てのひら）サイズのちっちゃいやつを持って来て、ダイヤルひねって音変えてるんですけど」

「これを1時間やったんですよ。僕はずっと待ってて。竹内先生とキーボードのGakuちゃん（Gakushi）と2人で。『じゃあ今からGakuちゃん、キーボードお願い』って竹ちゃんが言い出して。『剛くん待ってて』ということだったんで、僕待ってたんですけど。Gakuちゃんえらいかかってるな、どしたん、不調か？と思ったんです」

「ガチャって（ドアを開けて）入ったら、（竹内が）ずっとそのちっちゃい機材を掌乗せて、ダイヤルに向かってずっとこう指をウィ～ンってやってるんですよ。僕が入ってからも25分ぐらい。『すいません、も一回、頭からお願いします』って言って。『何が？』と思って、ずっと見てたんです。ヒュ～～ン、てずっとやってて」

「『何やってんの？』ってGakuちゃんに聞いたら、『1時間ぐらいやってるんですよ』『嘘でしょ。これ1時間やってんの？　これを待ってたの、オレ？』『はい』」

「（竹内に）『どしたん、竹ちゃん？』『もうちょっと何かあるかなと思って』『現状OKしたテイクあったの？』『あるんだけど』　十分それ良かったんです。『これいいやん』『なんだけど…』」

「（竹内が）すごい子供みたいに楽しそうやから。『もう1回だけやらして』7、8回やるんですよ！目が点になっていくんですよ、眉毛が上がって。ひょっとこみたいな顔になるんですよ。それを想像してもらって、『奥奥奥之院』聴いてもらえたらなって思っています。

剛はここで、2018年8月発売のシングル「one more purple funk... -硬命 katana- 」初回盤B収録の「奥奥奥之院」をかけた。

剛と竹内友康との出会い

剛は「今日はもしかしたら、竹内友康スペシャルになってしまったかもしれませんが」と述べた。そうなっている。

剛は竹内との出会いの場面を振り返った。

「最初の出会いがね、懐かしいですね。土屋公平さんと2人でライブをされていた場所に、足を運ばして頂いて。『はじめまして、堂本剛と申します。《SUPER BUTTER DOG》とかすごい聴いてて大好きです。何か機会がありましたら、ご一緒して頂ければと思います。よろしくお願いします』と、ご挨拶だけさせて頂いたことがあって」

その時の竹内の反応を剛は口マネしたが、モゴモゴしていてはっきりと言葉として聞き取れなかった。剛はさらに竹内について、感慨深そうに話した。

「あんだけガッツリ仲良く今日まで音楽やれると思ってなかったんでね。当時はもうご一緒できるか分かんないなと思いながら、挨拶させて頂いたので」

「こんなにカワイイ人かとは存じ上げてなくてね。ヒュ～イ～ン言うて、ひょっとこみたいな顔で。カワイイ人ですよ、ほんとに。そんな竹内先生の顔を想像しながらね、今後もこの『奥奥奥之院』を聴いていただければな、と思いますが」

最後に剛は「今夜は『街』を聴きながらお別れします」と言って、ソロデビュー・シングルの表題曲「街」をかけた。

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*堂本剛が3枚目のソロアルバムとしてENDLICHERI☆ENDLICHERI名義で2006年3月1日に発売した「Coward」はライブでその後よく歌われることになった「これだけの日を跨いで来たのだから」や「ソメイヨシノ（ライブバージョン）」などを収録。

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