『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』感想②―個別インタビューはファン必見必聴

（目次）・TOP
・増田―コンサートを作り、ステージ・パフォーマンスをすることへの情熱
・手越―ジャニーズ外でも通用するボーカリストになる、アイドルプロデュースもやりたい
・小山―ニュースキャスター業にいつか復帰したい
・加藤―自分のオンリーワンの立ち位置確立に成功
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NEWSの2019年9月11日発売の15周年記念ライブの映像化作品『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』は、2018年8月11・12日に東京・味の素スタジアムで開催された2日間ライブの最終日・8月12日公演を収録したものだ。

ライブそのものの感想は既に書いたが、音楽優先で、ファン思いの演出だった（2019年9月11日付「『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』感想①―音楽優先、ファン思いの演出、応援を続けたくなる」を参照）。

今回の映像パッケージには、ライブ本編に加え、NEWSの4人のメンバーの「原点」をテーマにしたロングインタビューも収録されていた。これがなかなか貴重で良かった。

以下は、ネタバレを含む点に留意されたい。

ロングインタビューが収録されたタイミングは、増田が黒髪になっていたことからも、2019年7月クールのドラマ「ボイス 110緊急指令室」撮影入り後だと察しがついた。

インタビュー中の発言から、少なくとも増田のインタビューは、増田の33歳の誕生日当日、つまり2019年7月4日の収録だったようだ。

4人のメンバーたちは個別に、自分の原点となった場所を訪れて、ロングインタビューを行った。4人それぞれが悩んだことや、現在または将来やりたいことも、伝わって来た。

少なくとも小山と増田は、現在自分たちがNEWSとしてリリースあるいはライブを続けられていることが、「当たり前じゃない」と、冷静な目線も持ち合わせていた。

4人それぞれのトークに、１NEWSファンとして、印象に残った部分や感想を書きとめておく。

増田―コンサートを作り、ステージ・パフォーマンスをすることへの情熱

増田は自身の原点となった場所として、東京ドームに行って、ロングインタビューを受けた。以前、増田はNEWSが4人になった後、東京ドームで再びコンサートができることを熱望していた、と話していた。それだけ特別の思い入れのある場所なのだろう。

今回のインタビューでは、増田が初めてバックダンサーとして東京ドームのステージに立った、KinKi Kidsの1998年末の東京ドーム公演の映像が流れた。5万5千人の大観衆の前でステージに立つことの感動を、増田は初めて知った。

増田は同年末のJ-FRIENDSのカウコンでは、観客として、ステージから遠いスタンドの上のほうの席に座っていた。その時にステージの先輩の顔が全く見えず、自分たちのほうに来てくれるといいのに、という観客の気持ちがよく分かった。このことが、その後のNEWSのドーム公演での、遠くの席のファンにまで配慮する演出につながっている。

また、増田が特に情熱を注ぎたいのは、コンサートを作り、実際にステージでパフォーマンスをすることなのだ、とよく分かった。ステージ演出に加え、NEWSの衣装作りもその一つであり、NEWSに愛情があるからこそ続けられている。

手越―ジャニーズ外でも通用するボーカリストになる、アイドルプロデュースもやりたい

手越が選んだ原点の場所は、NEWSで初めて重要なソロパートの歌唱を任された2007年3月発売のシングル「星をめざして」のジャケット写真撮影を行った東京・昭和記念公園だった。

せっかく故・ジャニー喜多川氏にジャニーズにも歌えるヤツがいることを見せて欲しい、と歌唱力要員としてJr.歴僅か10カ月でNEWSに抜擢されたのに、NEWSでは山下智久や錦戸亮などの人気メンバーがソロパートを独占して、手越の出番がなく、2～3年苦しんだ。

しかし手越は内緒で自分でボイストレーナーを見つけて、渋谷のカラオケルームで特訓を受けて、歌唱力を上げた。ようやくBメロでソロパートをもらえたのが、インディーズデビューから7作目のシングル「星をめざして」だった。歌番組で音を外せば2度とチャンスは来ないと思われたが、手越は上手く歌って、ようやく世間から歌唱力を認められ始めた。

筆者は以前より、ジャニーズ内では手越はトップクラスの歌唱力の持ち主だと思っている。しかし、手越はそれでは飽き足らない。

ジャニーズ内では群を抜いて秀でた歌唱力を確立し、しかもジャニーズ外の「歌で食べてきた」本業の歌手とも肩を並べたい、という手越の目標が、よく伝わって来た。

手越はボーカリストとして才能があるから、今後その道でさらに高みに上がって行けるか、それとも転落して行くかは、手越の行い次第だ。私生活でスキャンダルを起こせば、全て台無しになるだけだ。そうならず、業界での信頼を高め、サポートしてくれる重要人物を増やして行けるかどうかだ。

手越はもう一つ、アイドルプロデュース業にも意欲を持っている。しかし、もしジャニーズ内でジャニーズJr.をプロデュースしたいのであれば、滝沢秀明の信頼を得る必要がある。滝沢に目をかけてもらえなければ、Jr.のプロデュースを任せてはもらえない。

山下智久は長年滝沢を恩人と慕っているから、ジャニーズJr.の美少年の楽曲プロデュースを任せられた。