堂本剛が鈴木雅之のアルバムに楽曲提供/ 念願叶いソロ活動FC開設/ 久保田利伸らのENDRECHERI分析

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・念願叶って堂本剛のソロプロジェクト・ENDRECHERIのファンクラブ“Rainbowind”開設、しかも無料
・ENDRECHERIの音楽性・ボーカルを著名ミュージシャンが分析
・久保田利伸によるENDRECHERI分析―’どファンクど真ん中、ボーカルスタイルはFUNK CHANT
・KEN THE 390によるENDRECHERI分析―商業的じゃないことをめちゃくちゃ突き詰める、ボーカルはフローが独特
・UVERworldのTAKUYA∞から見た堂本剛―KinKi Kidsでは求められることをやる、堂本剛はやりたいことをやる
・商品情報

堂本剛が大御所歌手・鈴木雅之のニューアルバムに楽曲提供する。

鈴木雅之が2023年4月12日に発売するアルバム「SOUL NAVIGATION」に、堂本剛が作詞作曲した「flavor」が収録される。おめでとうございます。ビルボード・ジャパンの記事を見る限り、作詞作曲のクレジットはENDRECHERIではなく堂本剛の名義となっている。

ちなみに、このアルバムの堂本剛以外の楽曲提供者は水野良樹（いきものがかり）、Ayase（YOASOBI）などだが、鈴木雅之自身が書いた曲もある。アルバムには全11曲が収録される。

念願叶って堂本剛のソロプロジェクト・ENDRECHERIのファンクラブ“Rainbowind”開設、しかも無料

堂本剛のソロプロジェクト・ENDRECHERIのファンクラブ“Rainbowind”が開設された。堂本剛が長年事務所に要望として伝えてきたことが、ようやく叶ったのだ。これまでは、堂本剛のソロ活動のファンクラブはなく、ライブのチケット先行申込に参加したければ、KinKi Kidsのファンクラブに入会するしかなかった。

ENDRECHERIのファンクラブの年会費は無料だ。会員特典としてチケット優先申込受付、メール伝言板配信がある。会員専用コンテンツなどを省いたシンプルなものだからコストが低く抑えられるとはいえ、事務経費はかかるだろうに。それでも無料とは異例で驚く。

ENDRECHERIの音楽性・ボーカルを著名ミュージシャンが分析

ENDRECHERIのフジテレビTWOでの冠番組「ENDRECHERI MIX AND YOU」の第1回が、2023年3月18日（土）20:00より放送された。30分番組かと思っていたら、1時間番組だった。終盤にはENCRECHERIの「Super funk market」のバンド演奏もある豪華さだった。

久保田利伸によるENDRECHERI分析―’どファンクど真ん中、ボーカルスタイルはFUNK CHANT

有名ミュージシャンがENDRECHERIの音楽性やボーカルについて、専門家ならではの深い分析コメントをしていたのが興味深かった。

日本におけるファンクの草分け的存在の久保田利伸は、さすがファンクの大御所・専門家だけあって、凄い分析・解説をした。

久保田によると、ENDRECHERIの「410 cake」のジャンルは、ジョージ・クリントンのP FUNKの「まんま」だそうだ。久保田の感想は「P FUNKの陶酔感をよく日本人がやるなと思います」とのことだった。

久保田によると、P FUNKの陶酔感とは、「リピート感」「ずーっとグルーヴ、ずっと同じフロー。メロディーとか言葉を繰り返して、どこを切っても金太郎飴。同じことを呪文のように歌い込む」ことだ。P FUNKは「ジョージ・クリントが作ったもの」で、「アメリカの中のニュージャージー、デトロイト、この辺」とのことだ。

また、久保田によると、ENDRECHERIの「FUNK TRON」のジャンルはGO GO FUNKだという。その定義は「P FUNKの中の大事なグルーヴの中心となるベース、ブーツィー・コリンズ（Bass）、この人の感じをまんまやっているのが GO TO FUNK」とのこと。GO GO FUNKは「（アメリカの）Washington D.C.」発祥で、「ノリの種類が（P FUNKとは）違います。ずっと跳ねる」とのこと。

堂本剛のファンクのスタイルについての、久保田の分析・見解はこうだ。「剛君ほど’どファンクまんま’みたいな人はいないです。僕なんかは騙し騙しどファンクなんですよ。彼の場合、ど真ん中で、まんまいっぱいやっちゃう」「それができちゃって、沢山の人が見てくれ、聴いてくれるのは、彼の持つアーティスト・パワー、人間の魅力みたいなところ、それがなせる技かなと思います」

堂本剛のボーカルについての久保田の分析・見解はこうだ。「リズムの彼の本領を発揮する場所がここにある」「ものすごく高次元でリズムセンスがいい」「彼のボーカルスタイルはFUNK CHANT。歌とラップの間みたいな感じ。アフリカの儀式とかお祭りとかで呪文を唱えるようでいて、グルーヴがあって、それをAFRICAN CHANTと言うんです」

KEN THE 390によるENDRECHERI分析―商業的じゃないことをめちゃくちゃ突き詰める、ボーカルはフローが独特

ラッパーのKEN THE 390（ボーイズグループ・Maison Bのプロデューサーでもある）は、ENDRECHERIのギタリストの竹内朋康がKEN THE 390のライブに加わることもあり、かなり前からENDRECHERIの曲について知っていた。ENDRECHERIの音楽についての率直な感想は「こんなに商業的じゃないことをめちゃくちゃ突き詰めるんだなって」とのこと。

KEN THE 390はENDRECHERIのボーカルについてはこう分析した。「フローが独特。メロディーの要素、結構強めなんだけど、譜割も細かくて。メロディーの自由度とかがすごく多かったり。日本語の発音をかなり崩す。滑舌を敢えて緩くして滑らかに聴かせる」「ボーカルが散ってますね、いい意味で。ボーカルも楽器の一部というMIX」

UVERworldのTAKUYA∞から見た堂本剛―KinKi Kidsでは求められることをやる、堂本剛はやりたいことをやる

UVERworldのTAKUYA∞は、自身もやりたい音楽ができない時期があったが、愛されたい・成果を残したいがために耐えたという。だからこそ、堂本剛がソロでやりたいことをやっているのは、「KinKi Kidsという場所で求められることをやっているから」と理解していた。

ところで、久保田利伸が自分は「騙し騙し」、KEN THE 390がENDRECHERIは「こんなに商業的じゃないことをめちゃくちゃ突き詰めるんだな」、UVERworld・TAKUYA∞が「KinKi Kidsという場所で求められることをやっているから」と語っていたのは、まとめれば、同じことを示唆している。

堂本剛はKinKi Kidsもしくはアイドルとしての活動に耐えがたいものを感じて、ソロでは自分の思い通りの音楽を追求するようになった。しかし、裏を返せば、堂本剛がソロ活動でお金にならない’どファンク’を貫くことができているのは、KinKi Kidsもしくはアイドルとしての活動で確固たる地位・富・ファンを獲得できたからこそだ。

他のアーティストは、売上のために、やりたくない音楽をやらざるを得ないこともある。堂本剛の場合、それに相当するのは、好きでなかったアイドル稼業だろう。

世の中の人がファンクに馴染もうとしないというのは、正確には’どファンク’に馴染もうとしない、ということだ。堂本剛がこだわる’どファンク’のリスナーは非常に少なく、マイナーなジャンルと言えるが、広い意味での‘ファンク’（あるいはファンクもどき）は流行りの音楽にも採り入れられて、時には大ヒットを生み出している。

久保田利伸もある程度妥協しているが、ファンクをポップ・ミュージックと大胆に融合させて大ヒット曲を生み出した例はいくらでもある。たとえば、BTSの世界的大ヒット曲「Dynamite」だ。大ヒットにはなっていないが、ジャニーズの後輩のTravis Japanのデビュー曲「JUST DANCE!」も、ファンクのダンス・チューンだ。

だが、堂本剛はそういう’売れるための’ファンク・ミュージックを良しとしない。

素朴な疑問だが、将来堂本剛がジャニーズを退所して完全自由の身になる場合、KinKi Kidsという安定的な収益源を失っても、’売れ筋’とは無関係に自分のやりたいファンクだけを貫き続けることができるだろうか？

きっと堂本剛ファンはどこまでもついて行くだろうから、堂本剛は’お金のための音楽’を作る必要なしで済むかもしれない。ただ、ファンの本音としては、自分の推しのアーティストの曲が大ヒットして、あらゆる人たちが聴いて「この曲いいね」と言ってくれると、嬉しいものだ。

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商品情報

*書籍
Amazon: 音楽と人 2023年5月号 (堂本剛連載) 2023/4/5

*堂本剛のソロプロジェクト・ENDRECHERIの3rdデジタルシングル「MYND」が2022年11月24日リリース。

Amazon: MYND [デジタルシングル] (ENDRECHERI) 2022/11/24
Apple Music/ iTunes: MYND (ENDRECHER) 2022/11/24
レコチョク: MYND (ENDRECHERI) 2022/11/24

Apple Music

*堂本剛のソロプロジェクト・ENDRECHERIの2ndデジタルシングル「1111111 ～One Another's Colors～」が2022年8月21日配信リリース。

Amazon: 1111111 ～One Another's Colors～ [デジタルミュージック配信] (ENDRECHERI) 2022/8/21
Apple Music/ iTunes: 1111111 ～One Another's Colors～ (ENDRECHERI) 2022/8/21
レコチョク: 1111111 ～One Another's Colors～ (ENDRECHERI) 2022/8/21

Apple Music

*堂本剛がソロプロジェクトのENDRECHERI名義で2022年5月29日（日）0時に配信リリースしたソウルフルなファンク・ナンバー「LOVE VS. LOVE」。

Amazon: LOVE VS. LOVE (ENDRECHERI=堂本剛) 2022/5/29
Apple Music/ iTunes: LOVE VS. LOVE (ENDRECHERI=堂本剛) 2022/5/29
レコチョク: LOVE VS LOVE (ENDRECHERI=堂本剛) 2022/5/29

Apple Music

*堂本剛の2021年10月13日（水）発売のライブBlu-ray/DVD「平安神宮奉納演奏二〇二〇」は2020年9月に配信された初の無観客ライブを映像パッケージ化。初回盤・通常盤それぞれにBlu-rayとDVDがある。初回盤の特典映像には「平安神宮奉納演奏二〇二〇ドキュメンタリー」を収録し、堂本剛作・墨流し絵包み折りポスターを封入。通常盤の特典映像には「コトノハ -Interview」を収録し、メッセージカードを封入。

*堂本剛のソロプロジェクトENDRECHERIの2021年8月25日（水）発売のアルバム「GO TO FUNK」のテーマは「GO TO "ENDRECHERI" FUNK!!!」で、堂本剛がギター、ベース、ドラム、キーボードを自ら演奏し歌い踊る。CDアルバム「GO TO FUNK」はBlu-rayまたはDVD付きLimited Edition （限定盤）A、Blu-rayまたはDVD付きLimited Edition（限定盤）B、CDのみのOriginal Edition（通常盤）の3形態5種で販売。

Limited Edition AのCDにはここだけに収録のボーナストラック「Sweet ENDREmix」を含む全15曲を収録し、Blu-rayまたはDVDには「Rain of Rainbow」ミュージックビデオ（MV）とインタビュー「SELF LINER NOTES」映像を収録し、「GO TO FUNK」リリース記念生配信視聴ID①を封入。Limited Edition Bにはボーナストラック「太陽が近い」（ピアノインスト、ブックレットには本人直筆詩）を含む全15曲を収録し、Blu-rayまたはDVDにはSpecial Dance Clip映像を収録し、「GO TO FUNK」リリース記念生配信視聴②を封入。Original Edition（通常盤）にはボーナストラック「Lovey-Dovey」「愛のない愛もないいまが嫌い」「Make me up!Funk me up!」「雨雷鳴」を含む全18曲収録し、初回プレス分には「GO TO FUNK」リリース記念生配信視聴ID③を封入。さらに、Original Edition（通常盤）には、先着特典としてSankaku型の眉毛Sankakuアクリルチャームが付く。

*堂本剛のソロでの12作目のオリジナルアルバムとなる2019年8月14日発売のENDRECHERI（エンドリケリー）名義の「NARALIEN」（読み: ナラリアン）は、ソロプロジェクト・ENDRECHERIのファンクナンバーが中心で、宇宙と堂本剛の故郷・奈良をタイトルにうかがわせている。アルバム「NARALIEN」はDVD付きLimited Edition A、DVD付きLimited Edition B、CDのみのOriginal Edition（通常盤）の3形態で販売。全形態共通の収録曲はリード曲「NARALIEN」をはじめ11曲で、各形態それぞれに1形態のみ収録の楽曲を1～3曲追加収録。

Limited Edition AのCDには「愛の祝詞」を追加収録し、付属DVDには「4 10 cake」（読み: ホットケーキ）のミュージックビデオと「SUMER SONIC 2018 LIVE CLIPS」（「MusiClimber」とセッション）を収録。Limited Edition BのCDには、Sankaku＆Mr.4 10 cake＆Mr.riceと祝う新バースデイソング「H△B」（読み: ハッピーバースデイ）を追加収録し、付属DVDには堂本剛40歳特別企画「バンドメンバーと行くバスツアー」約69分完全版（「堂本剛東大寺LIVE 2018」初回プレス特典の期間限定配信映像の完全版）を収録。Original Edition（通常盤）CDには、「Believe in intuition…ENDRE ver.」「Pani9 disorder man」およびバラード「水面音」（読み:みなもね）を追加収録。